上司と部下の恋愛事情

朔弥

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番外編

おまけ 2 ※

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 唇を重ね、真尋は海里の口腔内へ舌を差し入れた。
 海里をその気にさせるように舌を絡ませる。
「···んっ······海里···」
 流れ込んでくる海里の唾液を飲み込み、甘い吐息の零れた唇で彼の名を囁く。
 濡れた唇がいやらしい色香を放っている。
「···時間がないのが···惜しいな···」
 残念そうに呟きながら海里は真尋の半身に手を伸ばした。
 スラックスの上から数回撫でた後、ジッパーを引き下げ真尋の半身を晒す。
「···ぁっ······」
 触れられる期待に甘美の声が零れる。だが、海里の指は真尋自身には触れず、再び胸の尖りをさすった。
「な···んで···」
 戸惑いに似た声で問いかける。 
「ん?イきたいんでしょ?真尋ならこれだけでイけるよね···」
「···やっ···む···り····」
 真尋は小さな声で海里に訴えかけるような視線をむけた。
「そう?すっかり反応してるみたいだけど?」
 胸を優しく撫ぜるように動く海里の指に時々爪で弾くように強い刺激を混ぜながら愛撫され、真尋の半身は海里の言うように先走りの液を滴り始めていた。
「···んっ···ふっ······つ···」
  じんじんと淫らな熱が集まりたかぶりを見せているソレはもう少し強い刺激を与えられればイってしまいそうな状態だ。
「···か···いり····も···早く···イ···きたいから···」
 胸の愛撫に息を乱しながら、誘うように海里を求める言葉を口にした。
 だが、海里の指は胸の辺りを弄る事を止めず、先端とその周囲を優しく撫でるように愛撫する。
「海···里···」
 あまり大きな声は出せないが、耐えられず真尋は声をあげた。
「ちゃんと気持ち良くしてあげてるけど?」
 真尋が何を求めているのか知りながら、海里はどうしたの?と、わざとはぐらかすように言った。
「···そう···じゃなくて·····さっき、シテくれるって···」
 キスしたらシテあげると言っていたのに、と不服そうに呟く。
 そんな真尋の視線を海里は軽く受け流し、
「真尋が一番して欲しい事をシテあげるとは言ったけど、じかに触ってあげるなんて···言ってないよね?」
 と、したり顔で笑みを浮かべた。
「·········」
 やっぱり二人きりでランチをしなかった事を根にもってんじゃん···と真尋は物言いたげな視線を向ける。
「ちゃんとイかせてあげるから」
 心配しないで、と悪戯っぽく笑う海里はどこか楽しそうだ。
 海里の事だから、絶対に直に触らず胸だけでイかせるつもりなのだろう。
 素直に二人でランチをすればよかったと、少し後悔しながら真尋は胸をまさぐる海里の指の動きに意識を向ける。
「···んっ······っ···」
 張り詰めた胸の先端を爪で引っ掻くように刺激され、甘い吐息と共に押し殺した声が洩れる。
 痺れにも似た快楽が真尋の欲情を絶頂へと高めていった。
「んっ···く··っ····」
 イきそうになるが、昼休みが終わるまでそんなに時間は残されていない。そんな焦りが真尋の快楽に身を委ねる事を邪魔する。
「イけない?でも、あまり刺激を強くすると真尋、声我慢出来なくて···」
 ボタンを一つだけ外し、スルリと片手をシャツの隙間から滑り込ませ、直に触れる。
「んあっ······」
 思わず歓喜の声が零れ、慌てて掌で口を覆った。
 そんな真尋の姿に海里はくすりと笑うと、真尋の胸に手を這わせながら人差し指で硬くなっている突起をくりくりと円を描くように撫でながら耳元に唇を寄せ囁く。
「···ほら、気づかれちゃうよ?」
 海里の言葉に、今まで意識する事を忘れていた扉の向こう側の声が真尋の耳に入ってくる。


『あーあ、今日も残業かよ···』
『お前、まだいいじゃん。あそこのクライアントは担当が優しいじゃねえか。俺んとこなんてN社だぜ?要望通りに納期したって一回は駄目出し食らうんだぜ?』
『あー··確かに···』


 仕事の愚痴を漏らす二人の社員の会話に、扉で隔てられているとはいえ、自分がどれほど淫らな姿を晒しているのかと、途端に羞恥で顔を赤らめ躰を震わせた。
「彼等はこんな所で真尋が乳首触られて喘がされてるなんて···思いもしないだろうね」
 わざといやらしい言い方をしながら、海里は突起を指で挟むように力を加えた。
「···ぁっ···や···だ······」
 すぐ近くに人がいる。しかも会社の中で半身を晒しながら喘がされている背徳感を強く感じ、ゾクリと欲情が駆け抜けた。
「気づかれちゃうかもって思ったら···感じちゃった?」
「······ち···がっ···」
「違わないでしょ?息があがっているね···気持ちいい?」
「······っ···」
 ボタンを更に外されていく。
「こんな場所で胸をはだけけさせて···いやらしいね、真尋···」
 言葉で羞恥心を煽られ、痺れるような疼きが躰の芯を熱くさせた。
「···んっ···イ···ちゃ···ぅ······んうっ···」
 口を覆った指の隙間から甘い吐息が溢れだす。
「乳首も可愛くピンク色にして···もっといじられたいって硬くなってる···」
 息がかかるほど耳元に唇を近づけ囁きながら、胸の突起を指の腹で挟みながら軽く捻りながらつまみ上げた。
「っつ ──··んんっ···」
 海里の耳に響く声と胸の刺激に、真尋は両手で口元を押さえながら肩を小さく震わせた。それと同時に快楽の絶頂を迎える。
 躰から力の抜けた真尋を背後から支えながら、海里は乱れたシャツやズボンを整えていった。
「大丈夫?真尋」
 先程まで意地悪く焦らしていた人物と同一とは思えないくらい、優しい声で心配そうに真尋の顔を覗き込む。
「······心配するくらいなら、こんな···」
「二人きりにならないと甘えてくれないだろ?また城戸達と一緒に昼を食べてもいいな」
「······冗談だろ」
 こんな事を彼等と昼食をする度にされては身が持たない。
「···次は···海里と二人で食べるから···」
 真尋の言葉に海里は満足そうに口元に笑みを浮かべた。



 ちゃんと、二人で···って言ったの


 忘れないで ──···





─────────────────────



 ちゃっかり約束を取りつけた海里です(^_^;)
 おまけの話し、楽しんで頂けたら嬉しいです


          (2023.08.02)
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