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37話
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汗ばんだ体を横たえながら彼に問う。
「ねぇ寿人さん、もしここで俺がやめたいって言ったら怒ります?」
「怒りはしねぇが……無理矢理犯してやりたくなるかもな」
クスクスと笑いながら彼は俺の隣でそう答えた。
ふざけてでもそんなことされたくもない……。
聞かなければよかったと少し後悔する。
「やばい疲れた……寝そう……」
欠伸をし、俺はそのままベッドで眠りにつきそうになる。
だが、そろそろ家に帰らなければ不審に思われてしまう。
どうにか睡魔に勝ち、俺はベッドから降りた。
「寿人さん、俺今日は帰りますね……」
「……お前今『今日は』って言ったな?」
「え?あ、はい」
「明日も来るのか」
「や、違うっ……違いますよ……」
俺ら焦って否定しながら服を手に取る。
「ま、いいけど。定期的に呼ぶし」
「ですよね……」
「学業のほうには影響出ないようにしてやるから安心しとけ、な?」
「はいはい……」
着替え終え、俺はもう一度小さく欠伸をするとそれを見計らったように俺にキスをしてきた。
少し口の中を蹂躙してから彼は口を離した。
「お前、俺が好きって言ったのには触れねぇんだな」
「いや……会ったばかりで好きになられるなんて思ってないので。最初から信じてません」
「お、勘いいじゃん。巫山戯ただけだよ。半分は、な」
彼は自分自身の服を引っ張りながら言った。
「半分は?」
「自分で考えろ。さ、お前帰るんだったよな?送るってやるよ」
いつの間にか着替え終えていた彼は手を引いた。
俺の頭の中に疑問を残したまま。
「ねぇ寿人さん、もしここで俺がやめたいって言ったら怒ります?」
「怒りはしねぇが……無理矢理犯してやりたくなるかもな」
クスクスと笑いながら彼は俺の隣でそう答えた。
ふざけてでもそんなことされたくもない……。
聞かなければよかったと少し後悔する。
「やばい疲れた……寝そう……」
欠伸をし、俺はそのままベッドで眠りにつきそうになる。
だが、そろそろ家に帰らなければ不審に思われてしまう。
どうにか睡魔に勝ち、俺はベッドから降りた。
「寿人さん、俺今日は帰りますね……」
「……お前今『今日は』って言ったな?」
「え?あ、はい」
「明日も来るのか」
「や、違うっ……違いますよ……」
俺ら焦って否定しながら服を手に取る。
「ま、いいけど。定期的に呼ぶし」
「ですよね……」
「学業のほうには影響出ないようにしてやるから安心しとけ、な?」
「はいはい……」
着替え終え、俺はもう一度小さく欠伸をするとそれを見計らったように俺にキスをしてきた。
少し口の中を蹂躙してから彼は口を離した。
「お前、俺が好きって言ったのには触れねぇんだな」
「いや……会ったばかりで好きになられるなんて思ってないので。最初から信じてません」
「お、勘いいじゃん。巫山戯ただけだよ。半分は、な」
彼は自分自身の服を引っ張りながら言った。
「半分は?」
「自分で考えろ。さ、お前帰るんだったよな?送るってやるよ」
いつの間にか着替え終えていた彼は手を引いた。
俺の頭の中に疑問を残したまま。
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