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第5話
目覚めちゃったら責任取ってよ!! 1
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龍虫退治を終えた俺達の一向に新たにナタリアが加わることになった。
「ダメよ、こんな子っ!!
だって、アルバート様と俺の婚約者同士の旅なんだから、他の女が一緒するなんてありえないのっ!!」
俺は猛抗議したが、ナタリアには嘘が通じなかった。
「あら? アンタ。そんなバレバレの嘘が本気で通じてると思ったの?
悪いけど、二人が婚約者だなんて仲じゃないことくらいお見通しだわよっ!」
ナタリアは自信満々にそう言った。
「ええええ~~~っ!! ち、違うもんっ!!
俺とアルバート様は婚約者だもんっ!!」
と、必死に嘘を貫き通そうと必死な俺と違って、アルバートは嘘を信じていなかったというナタリアの告白を聞いても「ふ、さすがにバレていたか」と軽く笑う程度で落ち着いていた。
その落ち着きが婚約者が嘘であることの証明になってしまった。
こうなったら、俺がナタリアの同行を断る正当性がない。
俺はその後も必死に「ダメよ」を繰り返したが、覆すことは出来なかった。
もうっ!! アルバートのバカぁっ!!
そして、とうとうナタリアのパーティ入隊が正式に決まってしまった。
新たにナタリアを含めた俺達一行は、村に戻ると村長に歓迎されて一泊の宿を借りた。
豪華な食事に歌や踊りも行われた宴会だったが、例のように俺は夜になったらアルバートに失神させられて緊縛されてベッドに寝かされたので、楽しい思い出がある夜も朝の目覚めと共に一気にげんなりさせられる。
小鳥のさえずりと共にさわやかな目覚めのはずが、最悪の目覚めが訪れるのだ。
俺は目覚めと同時に身動きできない自分の体を見つめた。
(ああ・・・。今日は随分、気合いの入った縛り方してくれたんだ・・・)
ここまで来たら感動すら覚えてしまう。
そして、こんな姿をアルバートはどんな風な目で見ていたのだろうか?
興奮してくれたのだろうか? 俺を抱きたいと思ってくれただろうか?
そんな期待すら湧き上がってきてしまう。
そして最近、目覚め始めた恥辱の歓びが俺の心を支配する。
(ああ・・・。だめ、縄目が気持ちいい・・・
こうして身をよじれば捩るほど、拘束感が増して・・・)
俺が縄目によっていると感覚を同期していたチャームが音を上げる。
(ロ、ローニャっ!!
だ、だめっ!! ・・・やぁんっ!! 変な動きしないでっ!!)
(いいのよ、チャーム
ママと一緒に堕ちましょう?)
(いやあああんっ!!)
その時だった。拘束を解きにアルバートが部屋の中に入ってきたのだ。
緊縛に悶える俺の姿をしっかりと見届けられてしまった。
「あ、ああああ、アルバート様っ!?
い、いや。これは違うんですっ!! こ、拘束から逃れようと暴れていただけでっ!」
なんて苦しい言い訳が通じるはずもなく、アルバートは俺の頬にキスをしてから耳元で囁いた。
「全く、呪いのためとはいえ、エッチな子だね君は・・・」
「ち、違うもんっ!! 本当はこんな子じゃないもんっ!
ア、アルバート様が、アルバート様が俺をこんな風にしたんだもんっ!!」
空しい抗議の声を上げながら俺は
(あああっ!!
もう、本当に穴があったら入りたいっ!!)と、心の中で何度も叫んでいた。
「ダメよ、こんな子っ!!
だって、アルバート様と俺の婚約者同士の旅なんだから、他の女が一緒するなんてありえないのっ!!」
俺は猛抗議したが、ナタリアには嘘が通じなかった。
「あら? アンタ。そんなバレバレの嘘が本気で通じてると思ったの?
悪いけど、二人が婚約者だなんて仲じゃないことくらいお見通しだわよっ!」
ナタリアは自信満々にそう言った。
「ええええ~~~っ!! ち、違うもんっ!!
俺とアルバート様は婚約者だもんっ!!」
と、必死に嘘を貫き通そうと必死な俺と違って、アルバートは嘘を信じていなかったというナタリアの告白を聞いても「ふ、さすがにバレていたか」と軽く笑う程度で落ち着いていた。
その落ち着きが婚約者が嘘であることの証明になってしまった。
こうなったら、俺がナタリアの同行を断る正当性がない。
俺はその後も必死に「ダメよ」を繰り返したが、覆すことは出来なかった。
もうっ!! アルバートのバカぁっ!!
そして、とうとうナタリアのパーティ入隊が正式に決まってしまった。
新たにナタリアを含めた俺達一行は、村に戻ると村長に歓迎されて一泊の宿を借りた。
豪華な食事に歌や踊りも行われた宴会だったが、例のように俺は夜になったらアルバートに失神させられて緊縛されてベッドに寝かされたので、楽しい思い出がある夜も朝の目覚めと共に一気にげんなりさせられる。
小鳥のさえずりと共にさわやかな目覚めのはずが、最悪の目覚めが訪れるのだ。
俺は目覚めと同時に身動きできない自分の体を見つめた。
(ああ・・・。今日は随分、気合いの入った縛り方してくれたんだ・・・)
ここまで来たら感動すら覚えてしまう。
そして、こんな姿をアルバートはどんな風な目で見ていたのだろうか?
興奮してくれたのだろうか? 俺を抱きたいと思ってくれただろうか?
そんな期待すら湧き上がってきてしまう。
そして最近、目覚め始めた恥辱の歓びが俺の心を支配する。
(ああ・・・。だめ、縄目が気持ちいい・・・
こうして身をよじれば捩るほど、拘束感が増して・・・)
俺が縄目によっていると感覚を同期していたチャームが音を上げる。
(ロ、ローニャっ!!
だ、だめっ!! ・・・やぁんっ!! 変な動きしないでっ!!)
(いいのよ、チャーム
ママと一緒に堕ちましょう?)
(いやあああんっ!!)
その時だった。拘束を解きにアルバートが部屋の中に入ってきたのだ。
緊縛に悶える俺の姿をしっかりと見届けられてしまった。
「あ、ああああ、アルバート様っ!?
い、いや。これは違うんですっ!! こ、拘束から逃れようと暴れていただけでっ!」
なんて苦しい言い訳が通じるはずもなく、アルバートは俺の頬にキスをしてから耳元で囁いた。
「全く、呪いのためとはいえ、エッチな子だね君は・・・」
「ち、違うもんっ!! 本当はこんな子じゃないもんっ!
ア、アルバート様が、アルバート様が俺をこんな風にしたんだもんっ!!」
空しい抗議の声を上げながら俺は
(あああっ!!
もう、本当に穴があったら入りたいっ!!)と、心の中で何度も叫んでいた。
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