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「タール様。離して。」
あれから3年が経った。
相変わらずタール様は私を溺愛する。
「離さない。離したらどっか行くでしょ?」
「もう10歳よ?お転婆はしないわ。」
「したでしょ?つい最近の木登りはお転婆じゃないって言うの?」
「…リス触りたかっただけだもん。」
「屋根に登ったのは?」
「日向ぼっこ…」
「僕の部屋に勝手に入ったのは?」
「罠仕掛けるため…」
「罠?このお菓子が?」
タール様は私の置いたお菓子を取り出した。
「あぁ!!私の~最高級のケーキ~!!食べてなかったの?」
「…まぁあんだけ不自然だったら食べないでしょ。」
「食べてよ~」
「シュルクが食べな。」
「むぐっ!?」
私は口にケーキを入れられた。
くっそ~
これ睡眠薬入れたのに~
あ…
眠くなってきた…
…寝たい…寝たいけど…
「…タール様ぁ…」
「やっぱり薬入れてたんだね?睡眠薬かなんかでしょ?」
「…知ってて食べさせたの~?」
「シュルクが入れたんでしょ。…もう眠たい?」
「うん…結構強力なの入れたから~」
「…え?」
「3日は眠るやつ~」
「…は?」
タール様
あなたさっきから1音しか発してないよ?
「…どこで手に入れたの?」
「街の裏路地~親切なおじちゃんがくれた~」
「…危ないよ。てかいつ出ていったの。」
やべ…
脱走したこと自分でバラしちゃった…
「…シュルク。話して?」
「や…」
「話して。命令。」
む~
逃げよう
おやすみなさい
あれから3年が経った。
相変わらずタール様は私を溺愛する。
「離さない。離したらどっか行くでしょ?」
「もう10歳よ?お転婆はしないわ。」
「したでしょ?つい最近の木登りはお転婆じゃないって言うの?」
「…リス触りたかっただけだもん。」
「屋根に登ったのは?」
「日向ぼっこ…」
「僕の部屋に勝手に入ったのは?」
「罠仕掛けるため…」
「罠?このお菓子が?」
タール様は私の置いたお菓子を取り出した。
「あぁ!!私の~最高級のケーキ~!!食べてなかったの?」
「…まぁあんだけ不自然だったら食べないでしょ。」
「食べてよ~」
「シュルクが食べな。」
「むぐっ!?」
私は口にケーキを入れられた。
くっそ~
これ睡眠薬入れたのに~
あ…
眠くなってきた…
…寝たい…寝たいけど…
「…タール様ぁ…」
「やっぱり薬入れてたんだね?睡眠薬かなんかでしょ?」
「…知ってて食べさせたの~?」
「シュルクが入れたんでしょ。…もう眠たい?」
「うん…結構強力なの入れたから~」
「…え?」
「3日は眠るやつ~」
「…は?」
タール様
あなたさっきから1音しか発してないよ?
「…どこで手に入れたの?」
「街の裏路地~親切なおじちゃんがくれた~」
「…危ないよ。てかいつ出ていったの。」
やべ…
脱走したこと自分でバラしちゃった…
「…シュルク。話して?」
「や…」
「話して。命令。」
む~
逃げよう
おやすみなさい
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