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25 そして結びつく
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「あー、ゴホン、ゴホン」まあ、都合の悪いことは棚に上げておこう。うん、棚って大事だよな。
「質問があります」
質問・解決これ大事。俺は疑問点の解消に努める事にした。
「はい、なんでも聞いてください」
「婚姻紋でつなぐって言ったよな。それってどうやるの?」
「まずは、性行為が必要です。形のない心をつなぐ前に物理的に身体を繋ぐってことですね」
「ブハッ」
俺は吹き出した。繋ぐって、繋ぐって・・・俺は恥ずかしがり屋なんだよ!
「そして、性行為で男性側、まあ僕の方ですけど、から、受け手側であるあなたの身体の中に射精します」
ちょっと、なにそのエロ設定。
「そして24時間以内に心と心をつなぐ術を施します」
「術ってなんだよ」
「まあ、お互いの心臓の上に手を当てて呪文を唱える感じです。」
「それだけ?」
「術なんてそんなもんですよ。でもお互い心から愛し合っていないと術が弾かれてしまうんです。一度失敗したら二度はできません」
なんだか、エロいんだかロマンチックなんだかわからないような設定だな。気恥ずかしいな~~
「だからお前‥‥‥昨日あんなにヤりたがったのか?」
「ごめんなさい。半分半分です。あなたを誰にも取られたくないから婚姻紋を結んでしまいたくて、早く体をつなげたかったのも理由の一つだし、単純にあなたに触れたかったのももう一つの理由です」
「そっか」
まあ、それならいいか。なんか婚姻紋だけが目的みたいに言われるとちょっと複雑な男心なんだよな。
「で?」俺はクラウスのグレーの瞳を見ると言った。
「本当はまだあるんだろ、言っとかなきゃいけない事」
「う‥‥‥ごめんなさい。術だからやっぱり反作用があります」
「全部言え」
「まず、作用としてはお互いの命を分け合うことができるので、お互いの生命の危機を救うことができます。反作用としては、生命がつながっているので、どちらかが死んだら両方死にます。あ、でも僕すごく健康ですし、これまで以上に鍛錬して体力増強に努めますから!!!結構長命な家系ですしね!」
「ふうん‥‥‥‥‥‥?それだけ?」
「‥‥‥‥‥‥あと一つあります。」
「言え」
「婚姻紋を結んだ相手以外とは触れ合えません。お互い、もう2度と離れることはできなくなります。例えば、兄上や父上があなたを伴侶に迎えようとしても、婚姻紋がある限り不可能です」
やっぱりな。なんかあると思ってたよ。でも別にそれって今と変わらないじゃん。国王陛下とかレイモンドとか頼まれてもオエって感じだしな。
「それで全部なのか?」
「はい、僕の知る限りの全てはお話ししました」
「そっか・・・」
俺は少し考えるふりをしてやった。だってこいつ可愛いんだもん。なんか小さくなってる姿見ると俺の胸の中で小さな羽虫みたいなやつがきゅんきゅんと暴れ回る。本当はもっともっと焦らしてやりたいんだけどな!
「ま、いいんじゃないか?俺も死ぬ予定ないしな。お前のピンチに俺が助けてやれるってところが気に入った。婚姻してもいいぞ」
「ほ、本当ですか!!」
クラウスは飛び上がらんばかりに喜んでいる。グレーの瞳がキラキラと輝いた。全くわんこみたいなところがあるからなぁ。尻尾があったらぶんぶん振ってるところだろうよ。可愛い奴め。
「じゃ、今すぐ」
クラウスは俺が着ていたブラウスをひん剥くと自分が着ていたシャツも脱ぎ捨てた。
そして俺の右手を自分の心臓の上に誘導し、自分の右手を俺の心臓の上に置いた。
「_________________!!!!」
何かの呪文を唱えたが、古語らしく意味はわからなかった。
ただ、「永遠に」とか「結びつく」みたいな単語は聞こえてきていたな。
クラウスが呪文を唱え終わると俺たちの身体は金色の光に包まれた。
うわっ!これファンタジー?
______________________________________________
ありがとうございました。
「質問があります」
質問・解決これ大事。俺は疑問点の解消に努める事にした。
「はい、なんでも聞いてください」
「婚姻紋でつなぐって言ったよな。それってどうやるの?」
「まずは、性行為が必要です。形のない心をつなぐ前に物理的に身体を繋ぐってことですね」
「ブハッ」
俺は吹き出した。繋ぐって、繋ぐって・・・俺は恥ずかしがり屋なんだよ!
「そして、性行為で男性側、まあ僕の方ですけど、から、受け手側であるあなたの身体の中に射精します」
ちょっと、なにそのエロ設定。
「そして24時間以内に心と心をつなぐ術を施します」
「術ってなんだよ」
「まあ、お互いの心臓の上に手を当てて呪文を唱える感じです。」
「それだけ?」
「術なんてそんなもんですよ。でもお互い心から愛し合っていないと術が弾かれてしまうんです。一度失敗したら二度はできません」
なんだか、エロいんだかロマンチックなんだかわからないような設定だな。気恥ずかしいな~~
「だからお前‥‥‥昨日あんなにヤりたがったのか?」
「ごめんなさい。半分半分です。あなたを誰にも取られたくないから婚姻紋を結んでしまいたくて、早く体をつなげたかったのも理由の一つだし、単純にあなたに触れたかったのももう一つの理由です」
「そっか」
まあ、それならいいか。なんか婚姻紋だけが目的みたいに言われるとちょっと複雑な男心なんだよな。
「で?」俺はクラウスのグレーの瞳を見ると言った。
「本当はまだあるんだろ、言っとかなきゃいけない事」
「う‥‥‥ごめんなさい。術だからやっぱり反作用があります」
「全部言え」
「まず、作用としてはお互いの命を分け合うことができるので、お互いの生命の危機を救うことができます。反作用としては、生命がつながっているので、どちらかが死んだら両方死にます。あ、でも僕すごく健康ですし、これまで以上に鍛錬して体力増強に努めますから!!!結構長命な家系ですしね!」
「ふうん‥‥‥‥‥‥?それだけ?」
「‥‥‥‥‥‥あと一つあります。」
「言え」
「婚姻紋を結んだ相手以外とは触れ合えません。お互い、もう2度と離れることはできなくなります。例えば、兄上や父上があなたを伴侶に迎えようとしても、婚姻紋がある限り不可能です」
やっぱりな。なんかあると思ってたよ。でも別にそれって今と変わらないじゃん。国王陛下とかレイモンドとか頼まれてもオエって感じだしな。
「それで全部なのか?」
「はい、僕の知る限りの全てはお話ししました」
「そっか・・・」
俺は少し考えるふりをしてやった。だってこいつ可愛いんだもん。なんか小さくなってる姿見ると俺の胸の中で小さな羽虫みたいなやつがきゅんきゅんと暴れ回る。本当はもっともっと焦らしてやりたいんだけどな!
「ま、いいんじゃないか?俺も死ぬ予定ないしな。お前のピンチに俺が助けてやれるってところが気に入った。婚姻してもいいぞ」
「ほ、本当ですか!!」
クラウスは飛び上がらんばかりに喜んでいる。グレーの瞳がキラキラと輝いた。全くわんこみたいなところがあるからなぁ。尻尾があったらぶんぶん振ってるところだろうよ。可愛い奴め。
「じゃ、今すぐ」
クラウスは俺が着ていたブラウスをひん剥くと自分が着ていたシャツも脱ぎ捨てた。
そして俺の右手を自分の心臓の上に誘導し、自分の右手を俺の心臓の上に置いた。
「_________________!!!!」
何かの呪文を唱えたが、古語らしく意味はわからなかった。
ただ、「永遠に」とか「結びつく」みたいな単語は聞こえてきていたな。
クラウスが呪文を唱え終わると俺たちの身体は金色の光に包まれた。
うわっ!これファンタジー?
______________________________________________
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