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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。
343.ベリーベリー・イニー。人のやることの良し悪しは分かっても、自分のしていることの良し悪しが分かるのは、何かに失敗した後だよね?
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「いずれにしろ、今の状況が続くなら、今のままのベリーベリーが、家族と、ニンデリー王国で骨を埋めるのは難しいと思うわ。
ニンデリー王立学園の界隈は余所者には優しくない土地だから、他に行けばいいと思う?
ベリーベリーは、王太子の興味を引いてしまった。
ベリーベリー自身の何かで惹きつけたのなら、その何かを使って、王太子と取引に持ち込めたわ。
違うわね?
王太子サイドは、私達といるベリーベリーに接触してきた。」
とバネッサ。
「わたし達は、学園を卒業したら、全員、ニンデリー王国を出ていく。戻ってこない。」
とマーゴット。
「私達がいなくなった後、ニンデリー王国にいると、どういうことが起こり得るか考えてみるといいわね。家族で。」
とバネッサ。
「今後も、わたし達といる選択をするなら、学園卒業してからは、ニンデリー王国とは違う国で、一緒に仕事をしている未来を考えられるかどうか、にかかっている。」
とマーゴット。
「わたし達とどの段階まで一緒にいたいか、家族で相談しなさい。
わたし達4人は、将来、一緒にはいない。
結婚して家を出たりするから。
わたしとキャスリーヌ、レベッカ・ショアは、卒業後、普通の平民との接点はなくなる。
卒業後も付き合いを続けていくなら、卒業するまでに価値ある平民になりなさい。」
とマーゴット。
「私も同じよ。私は、卒業後、帰国したら、基本的に、コーハ王国から出ないわ。」
とバネッサ。
マーゴットとキャスリーヌは、政略結婚で国外へ。
レベッカ・ショアは、キャスリーヌの斡旋先へ。
バネッサは、コーハ王国の国境の戦力。
バネッサは、国外の学園にいる方が異常事態。
「スラッルス・トークンの顔を全員で見に行ったら、わたし達は、寮に戻る。」
とマーゴット。
ベリーベリー・イニーと父親は、スラッルス・トークンに頭を下げた。
ベリーベリー・イニーと父親は、スラッルス・トークンの切り刻まれた怪我に、血の気が引いていた。
ベリーベリー・イニーが、組織の誘導にひょいひょいと騙され、飛び込んでいった建物の中にいた人が、スラッルス・トークンを切り刻んだ。
スラッルス・トークンがしんがりを引き受ける心意気を持っていなければ、切り刻まれていたのは、ベリーベリー・イニーか、母親だったかもしれない。
こんな痛い目にあっても、スラッルス・トークンは、ベリーベリー・イニーに恨み言なんか言わない。
ベリーベリー・イニーは、今の今まで、スラッルス・トークンが頑張って逃がしてくれたことなんか、頭の中から抜け落ちていた。
そりゃ、一生懸命作戦立ててくれたキャスリーヌや、脱出の手伝いをしてくれたレベッカ・ショアだって、ベリーベリー・イニーだけが可哀想なんて言わないだろう。
あたし達は、まだ12歳だから。
互いに助け合って。
助けてもらったら、お礼しあう関係が、ちょうどいいんだって。
誰が言ったんだっけ?
あたしが、言ったんだった。
ベリーベリー・イニーは、思った。
あたし、クロッグ・カーブのときには、はっきり言えたのに、自分のことは、全然見えていなかったんだ。
恥ずかしいなあ。
父さんと話し合いをするときには、反省したことも、話そう。
ニンデリー王立学園の界隈は余所者には優しくない土地だから、他に行けばいいと思う?
ベリーベリーは、王太子の興味を引いてしまった。
ベリーベリー自身の何かで惹きつけたのなら、その何かを使って、王太子と取引に持ち込めたわ。
違うわね?
王太子サイドは、私達といるベリーベリーに接触してきた。」
とバネッサ。
「わたし達は、学園を卒業したら、全員、ニンデリー王国を出ていく。戻ってこない。」
とマーゴット。
「私達がいなくなった後、ニンデリー王国にいると、どういうことが起こり得るか考えてみるといいわね。家族で。」
とバネッサ。
「今後も、わたし達といる選択をするなら、学園卒業してからは、ニンデリー王国とは違う国で、一緒に仕事をしている未来を考えられるかどうか、にかかっている。」
とマーゴット。
「わたし達とどの段階まで一緒にいたいか、家族で相談しなさい。
わたし達4人は、将来、一緒にはいない。
結婚して家を出たりするから。
わたしとキャスリーヌ、レベッカ・ショアは、卒業後、普通の平民との接点はなくなる。
卒業後も付き合いを続けていくなら、卒業するまでに価値ある平民になりなさい。」
とマーゴット。
「私も同じよ。私は、卒業後、帰国したら、基本的に、コーハ王国から出ないわ。」
とバネッサ。
マーゴットとキャスリーヌは、政略結婚で国外へ。
レベッカ・ショアは、キャスリーヌの斡旋先へ。
バネッサは、コーハ王国の国境の戦力。
バネッサは、国外の学園にいる方が異常事態。
「スラッルス・トークンの顔を全員で見に行ったら、わたし達は、寮に戻る。」
とマーゴット。
ベリーベリー・イニーと父親は、スラッルス・トークンに頭を下げた。
ベリーベリー・イニーと父親は、スラッルス・トークンの切り刻まれた怪我に、血の気が引いていた。
ベリーベリー・イニーが、組織の誘導にひょいひょいと騙され、飛び込んでいった建物の中にいた人が、スラッルス・トークンを切り刻んだ。
スラッルス・トークンがしんがりを引き受ける心意気を持っていなければ、切り刻まれていたのは、ベリーベリー・イニーか、母親だったかもしれない。
こんな痛い目にあっても、スラッルス・トークンは、ベリーベリー・イニーに恨み言なんか言わない。
ベリーベリー・イニーは、今の今まで、スラッルス・トークンが頑張って逃がしてくれたことなんか、頭の中から抜け落ちていた。
そりゃ、一生懸命作戦立ててくれたキャスリーヌや、脱出の手伝いをしてくれたレベッカ・ショアだって、ベリーベリー・イニーだけが可哀想なんて言わないだろう。
あたし達は、まだ12歳だから。
互いに助け合って。
助けてもらったら、お礼しあう関係が、ちょうどいいんだって。
誰が言ったんだっけ?
あたしが、言ったんだった。
ベリーベリー・イニーは、思った。
あたし、クロッグ・カーブのときには、はっきり言えたのに、自分のことは、全然見えていなかったんだ。
恥ずかしいなあ。
父さんと話し合いをするときには、反省したことも、話そう。
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