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第8章 魔法使いのいる世界で、魔力を持たないまま生きていく君へ。
560.マーゴット。『ひよっこ4号。レーイーエール・サバンナパークに、降伏させなさい。』
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「ひよっこ4号。」
とマーゴット。
土気色のひよっこ4号は、観察していたことを、マーゴットに気づかれていないか、とびくびくしている。
「顔色が悪くても、周りを見る余裕があるひよっこ4号。」
とマーゴット。
ひよっこ4号は、マーゴットを誤魔化せない、と観念した。
「何ですか?」
とひよっこ4号。
ひよっこ4号は、逆らってはいけない人を見極めた。
「レーイーエール・サバンナパークに降参させなさい。」
とマーゴット。
「は?え?俺が、ですか?」
驚くひよっこ4号。
「レーイーエール・サバンナパークを降参させれば、レーイーエール・サバンナパークが自分で後片付けをする。
レーイーエール・サバンナパークが降参しなければ、レーイーエール・サバンナパークの不始末の後片付けは、ひよっこ4号が1人ですることになる。」
とマーゴット。
「後片付け?」
とひよっこ4号。
「ニンデリー王国の目出し隊4人が死にかけている。
人払いの済んだ町での惨劇は、トレメイヤ王国のレーイーエール・サバンナパークが引き起こした。
ニンデリー王国との当座の折衝。
トレメイヤ王国への報告。
トレメイヤ王国から担当が来るまで、レーイーエール・サバンナパークを拘束して管理下におく。
ひよっこ3人の救命活動。
レーイーエール・サバンナパークが、降伏しない場合。
ひよっこ4号は、レーイーエール・サバンナパークを責任者からおろし、暫定的な責任者として振る舞うことになる。」
とマーゴット。
「俺が?」
とひよっこ4号。
「ひよっこ4号以外に、誰がいる?」
とマーゴット。
ひよっこ4号は、考えた。
問題が大きすぎて、ひよっこ4号1人で決めるのが辛い。
ニンデリー王国に潜伏している他の誰かに任せたい。
けれど、潜伏している他の誰かを呼び出すなんて、裏切り行為になる。
ひよっこ4号の首が、物理的に飛ぶ。
どうしよう?
ひよっこ4号は、考える。
俺の方が強かったら、師匠を応援するのに。
「レーイーエール・サバンナパークを降参させないなら、ひよっこ4号は、何もしないこと。」
とマーゴット。
マーゴットは、待たない。
マーゴットは、待つと決めたときは、待つ。
他人の都合を聞いて、待つことはしない。
ひよっこ4号は、今より状況が悪くなるような気がして、慌ててマーゴットを止める。
「降参してくれるか、分からないけれど、説得してみます。」
とひよっこ4号。
「死者が出る前に、決めさせなさい。」
とマーゴット。
ひよっこ4号は、不安を覚えつつ、師匠に呼びかけることにした。
とマーゴット。
土気色のひよっこ4号は、観察していたことを、マーゴットに気づかれていないか、とびくびくしている。
「顔色が悪くても、周りを見る余裕があるひよっこ4号。」
とマーゴット。
ひよっこ4号は、マーゴットを誤魔化せない、と観念した。
「何ですか?」
とひよっこ4号。
ひよっこ4号は、逆らってはいけない人を見極めた。
「レーイーエール・サバンナパークに降参させなさい。」
とマーゴット。
「は?え?俺が、ですか?」
驚くひよっこ4号。
「レーイーエール・サバンナパークを降参させれば、レーイーエール・サバンナパークが自分で後片付けをする。
レーイーエール・サバンナパークが降参しなければ、レーイーエール・サバンナパークの不始末の後片付けは、ひよっこ4号が1人ですることになる。」
とマーゴット。
「後片付け?」
とひよっこ4号。
「ニンデリー王国の目出し隊4人が死にかけている。
人払いの済んだ町での惨劇は、トレメイヤ王国のレーイーエール・サバンナパークが引き起こした。
ニンデリー王国との当座の折衝。
トレメイヤ王国への報告。
トレメイヤ王国から担当が来るまで、レーイーエール・サバンナパークを拘束して管理下におく。
ひよっこ3人の救命活動。
レーイーエール・サバンナパークが、降伏しない場合。
ひよっこ4号は、レーイーエール・サバンナパークを責任者からおろし、暫定的な責任者として振る舞うことになる。」
とマーゴット。
「俺が?」
とひよっこ4号。
「ひよっこ4号以外に、誰がいる?」
とマーゴット。
ひよっこ4号は、考えた。
問題が大きすぎて、ひよっこ4号1人で決めるのが辛い。
ニンデリー王国に潜伏している他の誰かに任せたい。
けれど、潜伏している他の誰かを呼び出すなんて、裏切り行為になる。
ひよっこ4号の首が、物理的に飛ぶ。
どうしよう?
ひよっこ4号は、考える。
俺の方が強かったら、師匠を応援するのに。
「レーイーエール・サバンナパークを降参させないなら、ひよっこ4号は、何もしないこと。」
とマーゴット。
マーゴットは、待たない。
マーゴットは、待つと決めたときは、待つ。
他人の都合を聞いて、待つことはしない。
ひよっこ4号は、今より状況が悪くなるような気がして、慌ててマーゴットを止める。
「降参してくれるか、分からないけれど、説得してみます。」
とひよっこ4号。
「死者が出る前に、決めさせなさい。」
とマーゴット。
ひよっこ4号は、不安を覚えつつ、師匠に呼びかけることにした。
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