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番外編① 狂想之序曲(*R18 梨華主役)
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存分に梨華の身体に触れた和樹は、おもむろにズボンと下着を下ろした。
梨華はさすがにうろたえ、身体を引こうとする。
それをやんわりと押し止め、和樹は梨華を熱を帯びた目で見つめた。
「……逃げないで」
「だ、駄目」
「駄目、なんでしょ。嫌、じゃないんでしょう」
(だから、さっき嬉しそうな顔をしたのか)
気づいた梨華は眉を寄せた。
「駄目、だし、嫌」
「ほんと?」
和樹は目を弓なりに細めているが、その奥の目が笑っていない。
梨華の敏感な蕾をショーツ越しに撫であげ、嬌声を上げさせた。
「欲しいんでしょ、梨華」
「だ、だから駄目っ」
「駄目な理由は?」
言いながら、和樹は梨華のズボンとショーツを一気に取り払う。
抵抗しようとする梨華の手を頭上にまとめあげ、自身もズボンを取り払った。
(片手で脱ぐなんて、器用)
思うのは半ば現実逃避だ。
「梨華。欲しい。梨華は?」
「っだから」
「兄妹だから? 血が繋がってるから駄目? なんで?」
和樹の男根が、梨華の女の入口をまさぐる。
焦らすように。期待を煽るように。じわりと入口の周辺を、その先端でなで上げ、はぁ、と満足げな吐息を漏らした。
「っもちいい……」
「やぁ、あ」
「梨華……はぁ……」
和樹が熱を帯びた目を潤ませ、すがるように梨華を見る。
視線を受けて、梨華は自分の中心がぎゅっと寄るのを感じた。
「……俺も、もう駄目。行くよ」
「そんなーーだ、っぁあっ!」
ぐぐぐ、と一気に貫かれた快感に、梨華の背が弓反る。
ベッドと身体の間に開いた空間に腕を差し入れ、和樹が更に奥まで突き進んだ。
「や、やだ、お兄ちゃん!」
「んっ、はぁ、梨華っ……」
もがき逃げようとする梨華の手を、和樹の手がベッドにぬいとめる。両手と二人の繋がりの3点に体重を分散するように、和樹は自身を梨華にぶつけた。
「っあ、や、やだぁ、んゃ、待って……!」
「待たない、待てない、ああ、梨華っ、梨華っ……はぁ、いい……最、高……」
梨華。可愛い。好きだよ。大事な梨華。愛してる。ずっと側にいて。いてくれるよね。可愛い梨華。俺だけの梨華。側にーーずっと側にーー他の男のところになんか、行かせない
ーー
和樹が動く度、梨華の意識は白に近づく。
朦朧とした中で囁かれる熱を帯びたうわごとは、幻聴なのか現実なのか、梨華には区別がつきそうになかった。
梨華は喘ぎ続けた。最後まで、一応は抵抗の言葉が口をついていた。それだけはなんとなく分かった。しかしそれが残っているかも定かではない理性の為せるわざだったのか、それとも意味を持たないただの嬌声の一種だったのか、梨華にはわからない。わからなくなっていた。
知らぬ間に、梨華は意識を失っていた。真っ白に広がった風景は気付けば真っ黒に変わった。その間に、重い温もりが身体にのしかかるのを感じた。それが和樹の身体だと、分かる余裕もなく、梨華は暗闇に堕ちて行った。
梨華はさすがにうろたえ、身体を引こうとする。
それをやんわりと押し止め、和樹は梨華を熱を帯びた目で見つめた。
「……逃げないで」
「だ、駄目」
「駄目、なんでしょ。嫌、じゃないんでしょう」
(だから、さっき嬉しそうな顔をしたのか)
気づいた梨華は眉を寄せた。
「駄目、だし、嫌」
「ほんと?」
和樹は目を弓なりに細めているが、その奥の目が笑っていない。
梨華の敏感な蕾をショーツ越しに撫であげ、嬌声を上げさせた。
「欲しいんでしょ、梨華」
「だ、だから駄目っ」
「駄目な理由は?」
言いながら、和樹は梨華のズボンとショーツを一気に取り払う。
抵抗しようとする梨華の手を頭上にまとめあげ、自身もズボンを取り払った。
(片手で脱ぐなんて、器用)
思うのは半ば現実逃避だ。
「梨華。欲しい。梨華は?」
「っだから」
「兄妹だから? 血が繋がってるから駄目? なんで?」
和樹の男根が、梨華の女の入口をまさぐる。
焦らすように。期待を煽るように。じわりと入口の周辺を、その先端でなで上げ、はぁ、と満足げな吐息を漏らした。
「っもちいい……」
「やぁ、あ」
「梨華……はぁ……」
和樹が熱を帯びた目を潤ませ、すがるように梨華を見る。
視線を受けて、梨華は自分の中心がぎゅっと寄るのを感じた。
「……俺も、もう駄目。行くよ」
「そんなーーだ、っぁあっ!」
ぐぐぐ、と一気に貫かれた快感に、梨華の背が弓反る。
ベッドと身体の間に開いた空間に腕を差し入れ、和樹が更に奥まで突き進んだ。
「や、やだ、お兄ちゃん!」
「んっ、はぁ、梨華っ……」
もがき逃げようとする梨華の手を、和樹の手がベッドにぬいとめる。両手と二人の繋がりの3点に体重を分散するように、和樹は自身を梨華にぶつけた。
「っあ、や、やだぁ、んゃ、待って……!」
「待たない、待てない、ああ、梨華っ、梨華っ……はぁ、いい……最、高……」
梨華。可愛い。好きだよ。大事な梨華。愛してる。ずっと側にいて。いてくれるよね。可愛い梨華。俺だけの梨華。側にーーずっと側にーー他の男のところになんか、行かせない
ーー
和樹が動く度、梨華の意識は白に近づく。
朦朧とした中で囁かれる熱を帯びたうわごとは、幻聴なのか現実なのか、梨華には区別がつきそうになかった。
梨華は喘ぎ続けた。最後まで、一応は抵抗の言葉が口をついていた。それだけはなんとなく分かった。しかしそれが残っているかも定かではない理性の為せるわざだったのか、それとも意味を持たないただの嬌声の一種だったのか、梨華にはわからない。わからなくなっていた。
知らぬ間に、梨華は意識を失っていた。真っ白に広がった風景は気付けば真っ黒に変わった。その間に、重い温もりが身体にのしかかるのを感じた。それが和樹の身体だと、分かる余裕もなく、梨華は暗闇に堕ちて行った。
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