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11章 復活祭
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しおりを挟む「じゃあ、お母ちゃん。行ってくるょ!」
「ちょっと苗!待ちなさい」
夕べの雨が嘘のように上がってしまった土曜日の午後、バイトから帰って支度を済ませ慌ただしく家を出ようとする苗をオカンが呼び止めた。
「あんた、せっかくのデートなのにちょっとはお洒落しなさい‥」
「ただ映画観るだけで
デートじゃないょ‥」
屁理屈を言う苗の顔を掴みオカンはリップグロスをぬりぬりすると苗のバックにしまってあげた
ジーンズにチビTはボティラインが目立ってしまうので普通のTシャツを着て靴を履く苗をオカンはため息混じりに眺めた‥
‥せっかく夏目クンから誘ってくれたのにこの娘ったら‥‥
家庭環境のお陰で妙に所帯じみてしまった娘を身重のオカンは不憫に思う
‥晴樹クンだってあんなに
カッコイイのに何一つ意識してないなんて‥‥我が娘ながら、変わってるわ
オカンは真っ赤になりながら晴樹と話す由美を見てコレが普通の年頃の娘だわ!
そう実感していた‥
「じゃあ行ってくる」
オカンの胸の内も知らず苗は夏目とのデートより、映画のことを考え嬉しそうに出掛けて行った。
…………………………………………
「ごめん、大ちゃん
待たせちゃった?」
待ち合わせ場所に来ていた夏目に苗は詫びる‥
そんな苗を夏目はドキドキしながら向かえた
「そんなに待ってねぇから気にすんなょ///」
歩きながら夏目は苗を見つめた‥
白い肌にプックリとした唇を薄付きのグロスが彩っている
‥苗の唇ってやっぱり‥‥
///
‥すげー、エッチだ‥‥
夏目はゴクッと生唾を飲んだ
「ところで、映画が先?」
「///‥いゃ、まだ、映画が始まるまで時間あるから先に飯食うか?」
飯と言う響きに苗の笑顔が溢れる‥‥
‥苗‥///
///‥
ちきしょぅ‥すげぇカワイイ‥
夏目の鼓動は必要以上に高まっていた‥
考えることは、ただひとつ‥‥
脚本家 夏目大介が送る!!
Summer―LoveStory❤
告白編‥
『苗‥お前のこと好きだ』
『大ちゃん‥‥あたしも!!』
互いに見つめ合う二人の影が重なり、もつれ合うように倒れ込んだ‥‥‥
よしっコレで決まりだっ///
「どしたの、大ちゃん?
鼻が膨らんでるょ?」
「なんでもないっ///」
…………………………………………
「ところで、苗は何食べたい?」
「あたし?
あたしはケンチキがいいなぁ~大ちゃんは?」
「苗がそれでいいなら‥‥でも、そんなんでいいのか?そんなに遠慮しなくてもいいぜ!
他に食べたい物言えよ。」
夏目の言葉に苗は考え込む
「‥‥‥‥‥‥‥‥ケンチキ‥
それしか思い浮かばないょ」
「わかった」
一番、食べたい物がケンチキだった‥‥‥
「やっぱ、おいひぃ~!」
///‥
おぃおぃ!?そんなにチュウチュウしゃぶりつくなよ!
おいしぃ!を連発しながらチキンの骨にむしゃぶりつく苗を見て夏目の妄想癖が再び始まる
指についた油をチュパチュパと吸い立てる音と舌舐めずりする苗の仕草がいやらしく思えてどうしようもない
夏目の興奮は徐々にヒートUPしてきた──
無心に骨を立てにし横にしチキンの身を食べる苗の姿に夏目の股間とあらぬ妄想が膨らみ始める‥‥
夏目は隣に置いていた鞄をそっと股間に置いた‥‥
///
‥っ‥‥初デートの時にケンチキは危険だっ
夏目はそう思った
「ふぁーおいしかったぁ!久しぶりに食べたよ!!
大ちゃんご馳走さま」
…………………………………………
「満足した?」
夏目は苗に確認をとると、次の目的地、映画館に足を運んだ‥
‥7時か‥‥
ちょっと電話してみるか…
これから集会場に向かうため晴樹は貴志達チームの奴らと溜まり場のクラブハウスで時間を潰していた‥‥
時計を見ると午後7時…
晴樹はあるところへ電話をかける‥‥‥
ジリリ〰ン
『はい!田中です!!
どちら様ですか?』
受話器の向こうからハキハキとした声が聞こえてきた
「あ、陸?‥海かな?
兄ちゃんだけど‥」
『ブー!どっちもハズレ!!空です‥どちらの兄ちゃんですか?』
「あっ悪い‥えっとぉ…
パスタの兄ちゃんだ‥///」
そう、言った瞬間、隣で電話のやり取りを聞いていた貴志達は晴樹の名乗った言葉に目を見開いていた
『あ!兄ちゃん!?
苗姉ちゃんなら六時に出掛けたばっかだからたぶん今日は遅いぞ?何か急用か?』
「なに!?六時に出掛けたのか!!?
‥‥‥わか‥った‥
‥‥あぁ、いいよ‥たいした用はないから‥じゃ‥‥」
プッ―ッ―
‥映画と食事って‥‥昼間の約束じゃなかったのかよ!?
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