30 / 108
最高の部隊
21話
しおりを挟む
翌日午前四時…
私達のパーティーにカレンを加えた4人は街の門の近くにある宿に泊まって居た。
6時には門を出て他の12人とも合流する予定だ。
私は日課の鍛錬の為に起き上がると…
「う~ん?アリス…?」
リリアが眠そうに目を擦りながら起きる。
カレンはグッスリと眠っており、茉莉は私たちが寝る前と同じ様に眼鏡をかけて読書をしていた。
茉莉も気がついた様子で私の方を向く。
「おや…お二方様は随分とお早いのですね。今日くらいはゆっくりとお休みになられてもよろしいのでは?」
「私は弱い…だから、もっと強くなって、ちゃんとこのSS級冒険者に見合う人にならないといけないんだ。」
「やれやれ…アリスさんは真面目ですねぇ…」
茉莉はそう言うと眼鏡を取って言う。
「なら、この茉莉に少し付き合ってもらえますかい?」
リリアは私の顔を見ていた。
「わかりました。茉莉さんの提案に乗りましょう。」
リリアは少し眠そうにしていたが、私が出かける用意を始めるとリリアも準備を始める。
カレンが起きた時の為に書き置きを残して、私たちは朝焼けの街へ歩きだす。
「アリスさんは…」
茉莉がポツリと呟く。
「アリスさんはどこから来たか思えていますか?」
私は考える。
そう言えば、私って、アルフェノーツ家に来る前はどこに居たんだっけ…
少なくとも4歳の頃にはあの家に居た。
オブリージュお祖母様、マルレクレールお爺様、アイフェットお姉様、フィルアールお兄様、双子のメイドのオリュンとウェン、執事のアーウィル、皆良い人だった…
拾い子である私に対しても優しく接してくれる人だった。
あれはまだ私があの家に居た時の事だ…
…
とある日の事…
「オリュン!」
小綺麗なフリルのドレスに着飾られた少女がメイドを呼ぶ。
長く美しい銀髪を輝かせながら、メイドが少女の元へ駆け寄る。
「アリスお嬢様、どうされました?」
メイドが少女の高さまで屈んで、綺麗な蒼い目で少女の目を見る。
「今日はオリュンとお出かけだから、アリスもおしゃれしてみたの!どう?似合うでしょ!」
オリュンと呼ばれたメイドはニコリと微笑んで言う。
「えぇ!とってもお似合いですよ!アリスお嬢様はほんとに何をしてても可愛らしいですわ。」
「えへへ!そんなに褒められちゃうと頑張った甲斐があるな~♪」
アリスは嬉しそうにクルクルと小躍りする。
「やあ。アリス、おはよう!」
背が高く、輝く金髪で青い瞳の少年が少女に挨拶する。
少女が貴族らしく、スカートの裾を持ち上げて挨拶する。
「フィルアールお兄様!おさようございます!」
フィルアールが「クククッ」と楽しそうに笑って言う。
「アリス、おさようじゃなくて、おはようだよ。」
少女は「てへっ☆」と舌を出して言う。
「んにゃ。間違えちゃった…おはようございます?」
「はい。おはようございます。」
フィルアールが微笑みながら、アリスの頭を撫でながら言う。
「アリス、今日は一段と可愛いな。」
「フィルアールお兄様もわかりますか?今日はオリュンとお出かけなので、アリスもいつもよりおしゃれに気合いを入れてみたのです。えっへん!」
アリスは胸を張って嬉しそうにドヤ顔していた。
「お?良いな!今度、お兄様ともお出かけしないか?」
フィルアールがアリスの頭を撫でながら言う。
「良いんですか?!ぜひ、お願いします!」
アリスは天使のような笑みで笑っていた。
アメジストの様に美しい紫色の長髪の少女が飛ぶようにやってきて、フィルアールに言う。
「ちょっと!フィルアール?次は私がアリスと出かけるのよ!順番通りにお出かけするって決めたじゃない!」
「アイフェット姉様が遅いのが悪いのです。それに、私はそんな決まりは知らないですよ。」
フィルアールとアイフェットと呼ばれた少女がアリスを巡って喧嘩する。
遠くから眠そうに見ていた長く綺麗な蒼い髪の銀に輝く目のメイドが喧嘩する2人に言う。
「…三人で出かけたら?」
「「それだ!」」
二人が同時に言う。
二人は「さすがウェンだ!」とか言って持て囃しながら、アリスと出かけるのは何処がいいだろうかとか相談していた。
そんななんて事の無い毎日がいつまでも続くんだと思っていた。
あんなことが起きるまでは…
私達のパーティーにカレンを加えた4人は街の門の近くにある宿に泊まって居た。
6時には門を出て他の12人とも合流する予定だ。
私は日課の鍛錬の為に起き上がると…
「う~ん?アリス…?」
リリアが眠そうに目を擦りながら起きる。
カレンはグッスリと眠っており、茉莉は私たちが寝る前と同じ様に眼鏡をかけて読書をしていた。
茉莉も気がついた様子で私の方を向く。
「おや…お二方様は随分とお早いのですね。今日くらいはゆっくりとお休みになられてもよろしいのでは?」
「私は弱い…だから、もっと強くなって、ちゃんとこのSS級冒険者に見合う人にならないといけないんだ。」
「やれやれ…アリスさんは真面目ですねぇ…」
茉莉はそう言うと眼鏡を取って言う。
「なら、この茉莉に少し付き合ってもらえますかい?」
リリアは私の顔を見ていた。
「わかりました。茉莉さんの提案に乗りましょう。」
リリアは少し眠そうにしていたが、私が出かける用意を始めるとリリアも準備を始める。
カレンが起きた時の為に書き置きを残して、私たちは朝焼けの街へ歩きだす。
「アリスさんは…」
茉莉がポツリと呟く。
「アリスさんはどこから来たか思えていますか?」
私は考える。
そう言えば、私って、アルフェノーツ家に来る前はどこに居たんだっけ…
少なくとも4歳の頃にはあの家に居た。
オブリージュお祖母様、マルレクレールお爺様、アイフェットお姉様、フィルアールお兄様、双子のメイドのオリュンとウェン、執事のアーウィル、皆良い人だった…
拾い子である私に対しても優しく接してくれる人だった。
あれはまだ私があの家に居た時の事だ…
…
とある日の事…
「オリュン!」
小綺麗なフリルのドレスに着飾られた少女がメイドを呼ぶ。
長く美しい銀髪を輝かせながら、メイドが少女の元へ駆け寄る。
「アリスお嬢様、どうされました?」
メイドが少女の高さまで屈んで、綺麗な蒼い目で少女の目を見る。
「今日はオリュンとお出かけだから、アリスもおしゃれしてみたの!どう?似合うでしょ!」
オリュンと呼ばれたメイドはニコリと微笑んで言う。
「えぇ!とってもお似合いですよ!アリスお嬢様はほんとに何をしてても可愛らしいですわ。」
「えへへ!そんなに褒められちゃうと頑張った甲斐があるな~♪」
アリスは嬉しそうにクルクルと小躍りする。
「やあ。アリス、おはよう!」
背が高く、輝く金髪で青い瞳の少年が少女に挨拶する。
少女が貴族らしく、スカートの裾を持ち上げて挨拶する。
「フィルアールお兄様!おさようございます!」
フィルアールが「クククッ」と楽しそうに笑って言う。
「アリス、おさようじゃなくて、おはようだよ。」
少女は「てへっ☆」と舌を出して言う。
「んにゃ。間違えちゃった…おはようございます?」
「はい。おはようございます。」
フィルアールが微笑みながら、アリスの頭を撫でながら言う。
「アリス、今日は一段と可愛いな。」
「フィルアールお兄様もわかりますか?今日はオリュンとお出かけなので、アリスもいつもよりおしゃれに気合いを入れてみたのです。えっへん!」
アリスは胸を張って嬉しそうにドヤ顔していた。
「お?良いな!今度、お兄様ともお出かけしないか?」
フィルアールがアリスの頭を撫でながら言う。
「良いんですか?!ぜひ、お願いします!」
アリスは天使のような笑みで笑っていた。
アメジストの様に美しい紫色の長髪の少女が飛ぶようにやってきて、フィルアールに言う。
「ちょっと!フィルアール?次は私がアリスと出かけるのよ!順番通りにお出かけするって決めたじゃない!」
「アイフェット姉様が遅いのが悪いのです。それに、私はそんな決まりは知らないですよ。」
フィルアールとアイフェットと呼ばれた少女がアリスを巡って喧嘩する。
遠くから眠そうに見ていた長く綺麗な蒼い髪の銀に輝く目のメイドが喧嘩する2人に言う。
「…三人で出かけたら?」
「「それだ!」」
二人が同時に言う。
二人は「さすがウェンだ!」とか言って持て囃しながら、アリスと出かけるのは何処がいいだろうかとか相談していた。
そんななんて事の無い毎日がいつまでも続くんだと思っていた。
あんなことが起きるまでは…
1
あなたにおすすめの小説
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~
枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。
同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。
仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。
─────────────
※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる