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どれも美味しそうだったので早速食べ始めるとあまりの美味しさに舌鼓を打った後で完食した後で満足感に浸っていると不意に声をかけられた。「あの、少しよろしいでしょうか?」振り返るとそこには真剣な表情をしたアリスさんの姿があった。その様子に何かを感じ取った私は黙って頷くと彼女は話し始めた。「実は折り入って相談がありまして……」そう言って口籠る彼女に対して先を促すように頷いてみせると意を決したように話し始めた。「実は、私に戦い方を教えて欲しいのです!」突然の申し出に困惑したものの詳しく話を聞いてみたところ、先日の大会での戦いぶりを見ていた父親が興味を持ったらしく、自分を超える逸材になるかもしれないと判断したことで稽古をつけてくれることになったのだが実戦経験が全く無いに等しい状態なのでどうしたものかと思っていたところに私の姿を見つけたため思いきって頼んでみようと考えたということらしい。なるほどそういうことだったのかと思いつつも、どうしようか迷っていると彼女が続けて言ってきた。「もちろんタダとは言いません!相応のお礼はするつもりですのでどうかお願いできませんか!?」そこまで言われてしまっては断るわけにもいかず引き受けることにした私は早速訓練場へと場所を移すことになった。
最初は基礎的な体力作りから始まったのだが想像以上にキツく、何度も音を上げそうになったものの根性で乗り切ったおかげで少しずつではあるが成果が現れ始めたように思う。そして、ある日のこと、いつものように特訓を行っていると急に目眩に襲われた私はその場に倒れ込んでしまった。
最初は基礎的な体力作りから始まったのだが想像以上にキツく、何度も音を上げそうになったものの根性で乗り切ったおかげで少しずつではあるが成果が現れ始めたように思う。そして、ある日のこと、いつものように特訓を行っていると急に目眩に襲われた私はその場に倒れ込んでしまった。
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