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第七章

真っ直ぐな想い⑤

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「煽った凛花が悪い。責任を取ってくれよ」

 ニヤリと妖艶な笑みを漏らしている。

「煽るつもりはなかったの。ただ、私ばかりが気持ちよくなって、蒼空さんが苦しくないのか心配で」
「それが煽ってるんだよ」

 私の蜜口に溢れている愛液に、自身のモノを擦りつけてなじませている。ヌルヌルと表面を滑り、それだけでゾクゾクとする。

挿入れるぞ」

 言葉と同時に、足を大きく左右に開いた状態で押さえられ、蜜口に充てがわれたモノが、存在感を主張しながら奥まで入ってくる。前回よりは痛みはマシだが、まだ異物が入ってきているような違和感は拭えない。

 それでも、上下に抽出を繰り返し、最奥を突かれ、なんとも言えない快感が襲ってくるのだ。

「ハアン、ンンンッ……」
「気持ち良すぎて、持っていかれる」

 額から汗を流し、恍惚な表情の蒼空さんを見た瞬間、私の腟内がキュッと締まった気がした。

「凛花、力を抜いてくれ。我慢できない……」
「無理……」

 私の浅い経験では、どうすることも出来ないのだ。

「ダメだ。イクッ」

 言葉と共に、更にパンパンと身体を打ちつけられた次の瞬間、蒼空さんのモノが私の腟内でドクドクと脈打った。

「「ハアハア」」

 ふたりで、肩で息をしながら呼吸を整えて、並んでベッドへ横になる。蒼空さんに腕枕をされた状態で、全裸のまま抱きしめられた。

 激しい運動のあとの、心地よい脱力感のようなものが襲ってくる。

「痛いところはない?」
「うん」

 どんな時でも私を気遣ってくれる。どれくらいボーッとしていたのか、今が何時なのかもわからないが、『グウゥ』と私のお腹が、色気の全くない音を奏でる。

「は、恥ずかしい……」
「お腹空いたよな。本当は先にルームサービスを頼むはずが、先に凛花を食べてしまった」
「食べられちゃいました」

 蒼空さんの言葉が面白くて、私も同じように返しただけなのに、なぜか視線が熱い。

「凛花、まだ俺を煽るの?」
「へ? そんなつもりは全くないよ」
「まあ、夜はまだまだ長い。明日もあるしな」
「……」

 怪しく聞こえるのは私だけなのだろうか。蒼空さんに愛されるのは嬉しいけれど、私の体力は保つのだろうか。
 不安しかない……

 
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