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第一章・僕が公爵家に居るワケ
15・謎の金髪碧眼…誰?
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それから僕は、リンダさんと新作についての打ち合わせをして、アドバイスを受ける。
いくつか必要な確認を取ってから、そう言えば僕の作品を買っていただいた方ってどんな方だったんだろう?って気になりだす。だからそれとなく聞いてみた。
「お買い上げいただいた方って、どんな方だったんでしょうか?今後の為にも出来れば知りたいのですが…」
リンダさんは僕の問いに、そうそう!それもお伝えしようと…と言いながら、売上帳を確認している。そして…
「そうですね、殆どは女性の方です…お若い方からご年配の方まで、満遍なく人気がありましたよ?だけど大作のテーブルクロスだけは男性の方がお買い上げ下さいました。私が接客したのですが…お若くて驚くほど綺麗な方でした。見事な金髪碧眼の…」
──あの「花鳥風月」テーブルクロスを男性が?おまけに金髪碧眼の綺麗な男…さらに若い人!?
金髪碧眼とくれば…小説アルアルでは王子様。そんなまさかだよなぁ~王子なんて知らないし!
「実はその方、製作者の名前をお聞きになりました。だけど勝手にお名前を教える事は出来ないとお断りを。それで良かったですよね?だけど…今後はどう致しますか?また尋ねられたとしたら、同じ対応で大丈夫でしょうか?」
──な、名前を?なんだろう…ただ興味で聞いてきたのかな。だけど知らない人だし…だけど大口の取り引きに繋がったりしないかな?屋敷のインテリアに僕の作品を!とか。いい方に考え過ぎ?
「リンダさん、お気遣いありがとうございます。だけどもし再度その方が尋ねられた時はブランドネームだけは言っていただいて結構です。『カイト』とだけ…その他の情報はやっぱり心配ですし、今後も秘密にしていだだけますか?」
僕が真剣にそう伝えると、リンダさんは大きく頷いて了承する。今後、どこに大きな商談が転がっているか分からないし、もしもそういう事であればビジネスチャンスだ!それに扱ってくれるお店も増えたとしたら、それだけ利益も得られる。
もちろんリンダさんには今後も優先販売権をお渡しするよ?それだけお世話になっているしね!
その金髪碧眼の方はよく分からないけど、例え危険な人物だったとしても、ミシェルもこの商売のことは知ってるし平気だよね?こうやって護衛の騎士も付いているし、余程の事でもない限りは大丈夫だと思う。こうなると、この前バレて却って良かったのかもね?
そして何と…その帰り道に僕達は食べ歩きにGO!
「いやぁ良かったなぁ~屋台で食べたいって言ったら、絶対反対されるかと思った。貴族にあるまじき!って説教かと…ギルバートさんも沢山食べて下さいね?」
僕とオリヴァーは、串焼きの肉に齧り付きながら、ギルバートさんにもハイ!って一串渡した。意外にもそれをすんなり受け取って、僕達と同じように豪快に齧り付く。
「大丈夫です!私も平民出身ですから。剣術を見込まれて今の地位をいただきましたが、元々屋台は大好きです!」
ギルバートはそう言って、ハハハッと明るく笑う。
──うっ、ま、眩しい!イケメンの微笑み頂きましたぁー!
「ふぉんとに?へいひんだっはんだね?」
驚いてそう言ったけど、肉が噛み切れなくて何言ってんだか分からない。それにしてもギルバートさんはとってもカッコイイ!護衛騎士だけあって筋肉隆々だしさ。それに平民だったからか最初から親しみやすいと思っていた。もしも貴族出身だったとしたら、こうはいかなかったよね?また叱られてたかも…
それから二本目の串焼きお肉に齧り付いたところで、この際だからとずっと気になっていた事を聞いてみた。
「ミシェル様って、僕のこの行動をどう思っているんでしょうね?実は怒ってるなんてことは…ないですよね?」
それにギルバートは少しだけ考える様子を見せて、それから「それはきっと大丈夫です!」と答える。
「マリン様がお屋敷に初めて来られた時、お部屋に何も無かったですよね?あれはミシェル様の指示だったんですが、後で物凄く後悔されていました。そもそもその事が原因でお金が無くなったと聞いたら、まず反対される事は有り得ませんよ?きっと今も悪いことをしたと思われているかと…」
──ええっ、ミシェルが?それは初耳だ。そうだったのか…反省しているならもういいや。天敵のロテシュ家からゴリ押しで来たのが僕だったし、嫌味なことをされてもある意味仕方がないからね。
「ああ、忘れるところでした!ですからマリン様が池で溺れた時も、ミシェル様自ら人工呼吸をされたんだと思いますよ?」
──な、何ですと!!嘘でしょう?
「人工呼吸って…あの口と口でハーッってヤツ?あっ…フーッだったかな?」
そうですって、当たり前のように答えられたけど…それ大丈夫なやつ?
ましてや僕は全く知らなかった…と動揺する。それに…一つ質問でーす!人工呼吸ってキスに入りますか?
いくつか必要な確認を取ってから、そう言えば僕の作品を買っていただいた方ってどんな方だったんだろう?って気になりだす。だからそれとなく聞いてみた。
「お買い上げいただいた方って、どんな方だったんでしょうか?今後の為にも出来れば知りたいのですが…」
リンダさんは僕の問いに、そうそう!それもお伝えしようと…と言いながら、売上帳を確認している。そして…
「そうですね、殆どは女性の方です…お若い方からご年配の方まで、満遍なく人気がありましたよ?だけど大作のテーブルクロスだけは男性の方がお買い上げ下さいました。私が接客したのですが…お若くて驚くほど綺麗な方でした。見事な金髪碧眼の…」
──あの「花鳥風月」テーブルクロスを男性が?おまけに金髪碧眼の綺麗な男…さらに若い人!?
金髪碧眼とくれば…小説アルアルでは王子様。そんなまさかだよなぁ~王子なんて知らないし!
「実はその方、製作者の名前をお聞きになりました。だけど勝手にお名前を教える事は出来ないとお断りを。それで良かったですよね?だけど…今後はどう致しますか?また尋ねられたとしたら、同じ対応で大丈夫でしょうか?」
──な、名前を?なんだろう…ただ興味で聞いてきたのかな。だけど知らない人だし…だけど大口の取り引きに繋がったりしないかな?屋敷のインテリアに僕の作品を!とか。いい方に考え過ぎ?
「リンダさん、お気遣いありがとうございます。だけどもし再度その方が尋ねられた時はブランドネームだけは言っていただいて結構です。『カイト』とだけ…その他の情報はやっぱり心配ですし、今後も秘密にしていだだけますか?」
僕が真剣にそう伝えると、リンダさんは大きく頷いて了承する。今後、どこに大きな商談が転がっているか分からないし、もしもそういう事であればビジネスチャンスだ!それに扱ってくれるお店も増えたとしたら、それだけ利益も得られる。
もちろんリンダさんには今後も優先販売権をお渡しするよ?それだけお世話になっているしね!
その金髪碧眼の方はよく分からないけど、例え危険な人物だったとしても、ミシェルもこの商売のことは知ってるし平気だよね?こうやって護衛の騎士も付いているし、余程の事でもない限りは大丈夫だと思う。こうなると、この前バレて却って良かったのかもね?
そして何と…その帰り道に僕達は食べ歩きにGO!
「いやぁ良かったなぁ~屋台で食べたいって言ったら、絶対反対されるかと思った。貴族にあるまじき!って説教かと…ギルバートさんも沢山食べて下さいね?」
僕とオリヴァーは、串焼きの肉に齧り付きながら、ギルバートさんにもハイ!って一串渡した。意外にもそれをすんなり受け取って、僕達と同じように豪快に齧り付く。
「大丈夫です!私も平民出身ですから。剣術を見込まれて今の地位をいただきましたが、元々屋台は大好きです!」
ギルバートはそう言って、ハハハッと明るく笑う。
──うっ、ま、眩しい!イケメンの微笑み頂きましたぁー!
「ふぉんとに?へいひんだっはんだね?」
驚いてそう言ったけど、肉が噛み切れなくて何言ってんだか分からない。それにしてもギルバートさんはとってもカッコイイ!護衛騎士だけあって筋肉隆々だしさ。それに平民だったからか最初から親しみやすいと思っていた。もしも貴族出身だったとしたら、こうはいかなかったよね?また叱られてたかも…
それから二本目の串焼きお肉に齧り付いたところで、この際だからとずっと気になっていた事を聞いてみた。
「ミシェル様って、僕のこの行動をどう思っているんでしょうね?実は怒ってるなんてことは…ないですよね?」
それにギルバートは少しだけ考える様子を見せて、それから「それはきっと大丈夫です!」と答える。
「マリン様がお屋敷に初めて来られた時、お部屋に何も無かったですよね?あれはミシェル様の指示だったんですが、後で物凄く後悔されていました。そもそもその事が原因でお金が無くなったと聞いたら、まず反対される事は有り得ませんよ?きっと今も悪いことをしたと思われているかと…」
──ええっ、ミシェルが?それは初耳だ。そうだったのか…反省しているならもういいや。天敵のロテシュ家からゴリ押しで来たのが僕だったし、嫌味なことをされてもある意味仕方がないからね。
「ああ、忘れるところでした!ですからマリン様が池で溺れた時も、ミシェル様自ら人工呼吸をされたんだと思いますよ?」
──な、何ですと!!嘘でしょう?
「人工呼吸って…あの口と口でハーッってヤツ?あっ…フーッだったかな?」
そうですって、当たり前のように答えられたけど…それ大丈夫なやつ?
ましてや僕は全く知らなかった…と動揺する。それに…一つ質問でーす!人工呼吸ってキスに入りますか?
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