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30 朝から目が覚めて。
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目が開いたらどアップで人の顔があり、びっくりしてのけぞった。
ぼんやりしすぎて頭が回らない。
誰?いや知ってるけど。何故、思い出せない。
いやいや・・・・いや、思い出した途端体中の血液が沸騰するくらい恥ずかしくなった。
伸ばされた手に引き寄せられるようにまた隣に横になる。
目と目を見つめ合いながら聞かれた。
「どこかつらいところはある?」
特にない。良く寝たし。
起こし方が特殊だったけど文句は言わない。
髪の毛の話をされてヒヨコの夢の話をされて。
聞きながら隣にいたら腰に回っていた手が怪しく動いて。
ちょっと待って。
なんだか目的のある動き方。
朝・・・ですけど。
あっという間にまた声をあげる羽目に。
そしてまた寝ていたらしい。
1人で。
鼻をつままれて苦しくて起きるとすっかり服を着ていた近藤さん。
手にはバスタオル。
先に出ていってくれたのでタオルを巻いて服を拾いながら、シャワールームに駆け込んだ。あったかいシャワーが気持ちいい。
スッキリとしてまた借り物の服を着る。
自分の服を持ってくれば良かったのか。
ソファでコーヒーをもらい飲む。喉も乾いてお腹も空いて。
隣に同じようにカップを持って座ってきた近藤さん。
明かに距離感が違う。
ほとんど体がくっついていて。それでも肩を寄せられた。
話をしながら両手で抱きしめられて帰りたいかと聞かれる。
帰りたいわけない。
一緒にいたい。もっといたい。
でも嘘をつくことはできない。
ちゃんとお母さんには本当の事を言いたい。
脱衣所にこもり報告をしてもう1晩泊っていいかと聞いてみるとすぐにダメと言われた。
しょうがない。
ダメらなダメということだ。
ここでわがままを言ったら近藤さんの印象が悪くなるだけ。
大人しく言うことを聞いておこう。
がっかりだけど、帰ろう。
リビングに戻り近藤さんに話をする。
思ったよりがっかりした自分は近藤さんの腰に抱きついて体をくっつけて謝った。
自分のせいで近藤さんの印象が良くないことも。
あの頃どうしても理解できなくて、したくなくて、一人でお母さん相手に愚痴の様に話したことが悔やまれる。
今度から何でも正直に言うのは止めようか。
優しく頭を撫でてくれる手が離れないように背伸びをして強く抱きついた。
着替えをして送ってもらうついでに食事に出かけることにした。
外に出る瞬間に後ろから抱きしめられた。
ビックリしたけど顔が見たくて。
「近藤さん、顔が見えない。」
くるりと回されて向き合ってキスをする。
やっぱり目を閉じて顔は見えなかった。
何度も何度も、ダメになった今夜の分までキスをする。
それでも寂しくて腰に回した腕に力を入れて下半身を寄せてくっつける
足の間に足を入れ合いもっとくっつく。
「ううん、はぁ・・・。」
キスだけじゃ我慢できなくて。
思いっきり体が求める。
縋りつくように太ももに腰を寄せて動く。
二人で息を上げながら擦り付け合うのは動物的で。
でも体が離れない。
スカートをまくり上げられてもっとくっついた。
「・・・茜・・・。」
体を離しお互いに下着の上からそこに手をやりながら刺激して声を出す。
「はぁ、あぁぁ、はぁぁぁ。近藤さん。あぁ。」
「茜、もっと触って。」
ジーンズの厚みが邪魔でボタンを外して手を入れる。下着の上からでも熱いものが固くそそり立っているのを感じる。
「はぁぁ、茜、もっと、もっと握って。」
もう何をしてるのか。
玄関で声を上げ合い、叫び声になるまで繰り返した。
近藤さんに寄り掛かり二人で玄関のドアにもたれる。
「何してるんだ、俺は。ごめん。」
頭を撫でられて体を支えられる。
「先にトイレ使っていいから。」
恥ずかしい、靴を脱いでトイレに行って出て来ると近藤さんが入った。
玄関で待つ間も体の熱がとれない。
「近藤さん、大好き。もう一回お願いする。お母さんに言ってまた帰ってきていいですか?」
「あんまり無理するな・・・眠れないぞ。」
「よく眠れるの。ぐっすり眠れるから。」
ぼんやりしすぎて頭が回らない。
誰?いや知ってるけど。何故、思い出せない。
いやいや・・・・いや、思い出した途端体中の血液が沸騰するくらい恥ずかしくなった。
伸ばされた手に引き寄せられるようにまた隣に横になる。
目と目を見つめ合いながら聞かれた。
「どこかつらいところはある?」
特にない。良く寝たし。
起こし方が特殊だったけど文句は言わない。
髪の毛の話をされてヒヨコの夢の話をされて。
聞きながら隣にいたら腰に回っていた手が怪しく動いて。
ちょっと待って。
なんだか目的のある動き方。
朝・・・ですけど。
あっという間にまた声をあげる羽目に。
そしてまた寝ていたらしい。
1人で。
鼻をつままれて苦しくて起きるとすっかり服を着ていた近藤さん。
手にはバスタオル。
先に出ていってくれたのでタオルを巻いて服を拾いながら、シャワールームに駆け込んだ。あったかいシャワーが気持ちいい。
スッキリとしてまた借り物の服を着る。
自分の服を持ってくれば良かったのか。
ソファでコーヒーをもらい飲む。喉も乾いてお腹も空いて。
隣に同じようにカップを持って座ってきた近藤さん。
明かに距離感が違う。
ほとんど体がくっついていて。それでも肩を寄せられた。
話をしながら両手で抱きしめられて帰りたいかと聞かれる。
帰りたいわけない。
一緒にいたい。もっといたい。
でも嘘をつくことはできない。
ちゃんとお母さんには本当の事を言いたい。
脱衣所にこもり報告をしてもう1晩泊っていいかと聞いてみるとすぐにダメと言われた。
しょうがない。
ダメらなダメということだ。
ここでわがままを言ったら近藤さんの印象が悪くなるだけ。
大人しく言うことを聞いておこう。
がっかりだけど、帰ろう。
リビングに戻り近藤さんに話をする。
思ったよりがっかりした自分は近藤さんの腰に抱きついて体をくっつけて謝った。
自分のせいで近藤さんの印象が良くないことも。
あの頃どうしても理解できなくて、したくなくて、一人でお母さん相手に愚痴の様に話したことが悔やまれる。
今度から何でも正直に言うのは止めようか。
優しく頭を撫でてくれる手が離れないように背伸びをして強く抱きついた。
着替えをして送ってもらうついでに食事に出かけることにした。
外に出る瞬間に後ろから抱きしめられた。
ビックリしたけど顔が見たくて。
「近藤さん、顔が見えない。」
くるりと回されて向き合ってキスをする。
やっぱり目を閉じて顔は見えなかった。
何度も何度も、ダメになった今夜の分までキスをする。
それでも寂しくて腰に回した腕に力を入れて下半身を寄せてくっつける
足の間に足を入れ合いもっとくっつく。
「ううん、はぁ・・・。」
キスだけじゃ我慢できなくて。
思いっきり体が求める。
縋りつくように太ももに腰を寄せて動く。
二人で息を上げながら擦り付け合うのは動物的で。
でも体が離れない。
スカートをまくり上げられてもっとくっついた。
「・・・茜・・・。」
体を離しお互いに下着の上からそこに手をやりながら刺激して声を出す。
「はぁ、あぁぁ、はぁぁぁ。近藤さん。あぁ。」
「茜、もっと触って。」
ジーンズの厚みが邪魔でボタンを外して手を入れる。下着の上からでも熱いものが固くそそり立っているのを感じる。
「はぁぁ、茜、もっと、もっと握って。」
もう何をしてるのか。
玄関で声を上げ合い、叫び声になるまで繰り返した。
近藤さんに寄り掛かり二人で玄関のドアにもたれる。
「何してるんだ、俺は。ごめん。」
頭を撫でられて体を支えられる。
「先にトイレ使っていいから。」
恥ずかしい、靴を脱いでトイレに行って出て来ると近藤さんが入った。
玄関で待つ間も体の熱がとれない。
「近藤さん、大好き。もう一回お願いする。お母さんに言ってまた帰ってきていいですか?」
「あんまり無理するな・・・眠れないぞ。」
「よく眠れるの。ぐっすり眠れるから。」
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