母親殺しと蔑まれた劣性オメガが死のうとした結果、なぜか優性アルファである猊下の天使(妻)になりました。
幼なじみで婚約者に「性的魅力を感じない」と捨てられた劣性オメガのレイノ。
優秀なアルファしか生まれないロード伯爵家の長男として生まれたのにレイノは劣性オメガであった。
家族からは一族の面汚しとひどい扱いを受け、母はオメガを産んだ罪悪感で自殺してしまう。
『お前が殺したんだ。お前が情けなくて、心を病んだ末の結末がこれだ。満足か? お前をアルファに産めなかった母への復讐は済んだか? この、——母殺しのオメガが』
母の遺体を前に、父からはそう罵倒された。
しかし幼なじみだけは、そんなレイノに優しくしてくれていたのだ。
レイノがいいとすら言ってくれていたのに。
彼の隣には、美しいオメガがいた。
「だからごめん、別れてくれ。……番いたいオメガが他にできたんだ」
年老いたアルファに売られるくらいならと、自ら命を断とうとしたレイノ。
そんなレイノを救ったのは、優性アルファのライアスだった。
「人が落ちてくるとは思わなかったな。…………君はもしかして、天使なのかな?」
レイノを俺の天使と呼び、伯爵家から連れ出してくれたライアス。
しかしライアスにも目的があった。
子どもを残したくないライアスにとって、子どものできにくいオメガであるレイノは都合がよかったのだ。
お互いを利用する目的で結婚をし夫婦となった二人だったが、ライアスのそばに優性オメガが現れて…。
劣性オメガであることに強いコンプレックスを持っているレイノの心は徐々に焦り始める。
さらにはライアスへの恋心も自覚しはじめた時に、レイノははじめてのヒートを迎える。
ライアスにだけはバレたくないと必死に隠そうとしたレイノだったが…!?
母殺しと責められ続け自ら命を断とうとしたオメガが、愛する人との間に子どもを授かり母となる物語。
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