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何度繰り返しても
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目覚めも6度目にもなれば、また戻ったのねと思ってしまいます。
慣れというものは恐ろしいものですね。
1度目は処刑され、2度目は国外追放された私は、婚約者であるフィリップ様に対して、大人ぶって諭してみたり、気のないふりで放置してみたり、媚びるように甘えてみたりと、色々と試してみました。
ですが、3度目も4度目も5度目も、必ずフィリップ様はエリアナ様を選ばれて、私は命を落とすのです。
4度目の時には、婚約の解消をお願いしたのですが、罵倒されてしまいました。
私はどうすれば良いのでしょうか?
何をしてもフィリップ様はエリアナ様を選ばれるのに、婚約を解消することも許されないなんて。
王命であるフィリップ様と私の婚約ですが、私のことを溺愛するお父様にお願いすれば、もしかしたら解消できるかもしれません。
ですが、もしお父様やイザヴェリ公爵家にご迷惑がかかるようなことがあってはと思い、お願いすることができないのです。
それで、フィリップ様から解消していただけたらと思ったのですが。
フィリップ様は、それほどまでに私のことがお嫌いなのでしょうか。どうしても死に追いやりたいのでしょうか。
もう・・・
何をしても私を見てくださらない婚約者に向き合うことに疲れてしまいました。
私は、もう巻き戻ることにも、フィリップ様と共に歩もうと努力することにも疲れてしまったのです。
何故、私が巻き戻っているのかはわかりません。
もしかしたら、今回は巻き戻らないかもしれないと、毎回生き残るために頑張ってみましたが、それが実を結ぶことはありませんでした。
私は・・・
もう頑張ることができそうにありません。
エリアナ様が王太子妃になられたのか、それは巻き戻っている私には分かりません。
もしかしたら国王陛下はお許しになったのかもしれません。フィリップ様以外に後継者はいませんから、廃嫡されてはいないはずです。
私に非があることを理由に、エリアナ様を王太子妃にしたのかもしれません。
ですが、私を溺愛されているお父様がそれをお許しになったとも思えません。
私はフィリップ様に断罪されるようなことをした覚えはありません。
お父様なら、きっと私が何もしていない証拠を王家に示すはずです。
たとえ、公爵家が取り潰しになろうと、自分が王家に刃向かったとして処罰をうけようと、お父様は私のために行動してくださるでしょう。
だからー
私は今度こそ、生き延びるために足掻きたいと思うのです。
慣れというものは恐ろしいものですね。
1度目は処刑され、2度目は国外追放された私は、婚約者であるフィリップ様に対して、大人ぶって諭してみたり、気のないふりで放置してみたり、媚びるように甘えてみたりと、色々と試してみました。
ですが、3度目も4度目も5度目も、必ずフィリップ様はエリアナ様を選ばれて、私は命を落とすのです。
4度目の時には、婚約の解消をお願いしたのですが、罵倒されてしまいました。
私はどうすれば良いのでしょうか?
何をしてもフィリップ様はエリアナ様を選ばれるのに、婚約を解消することも許されないなんて。
王命であるフィリップ様と私の婚約ですが、私のことを溺愛するお父様にお願いすれば、もしかしたら解消できるかもしれません。
ですが、もしお父様やイザヴェリ公爵家にご迷惑がかかるようなことがあってはと思い、お願いすることができないのです。
それで、フィリップ様から解消していただけたらと思ったのですが。
フィリップ様は、それほどまでに私のことがお嫌いなのでしょうか。どうしても死に追いやりたいのでしょうか。
もう・・・
何をしても私を見てくださらない婚約者に向き合うことに疲れてしまいました。
私は、もう巻き戻ることにも、フィリップ様と共に歩もうと努力することにも疲れてしまったのです。
何故、私が巻き戻っているのかはわかりません。
もしかしたら、今回は巻き戻らないかもしれないと、毎回生き残るために頑張ってみましたが、それが実を結ぶことはありませんでした。
私は・・・
もう頑張ることができそうにありません。
エリアナ様が王太子妃になられたのか、それは巻き戻っている私には分かりません。
もしかしたら国王陛下はお許しになったのかもしれません。フィリップ様以外に後継者はいませんから、廃嫡されてはいないはずです。
私に非があることを理由に、エリアナ様を王太子妃にしたのかもしれません。
ですが、私を溺愛されているお父様がそれをお許しになったとも思えません。
私はフィリップ様に断罪されるようなことをした覚えはありません。
お父様なら、きっと私が何もしていない証拠を王家に示すはずです。
たとえ、公爵家が取り潰しになろうと、自分が王家に刃向かったとして処罰をうけようと、お父様は私のために行動してくださるでしょう。
だからー
私は今度こそ、生き延びるために足掻きたいと思うのです。
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