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48.突きつけられた証拠
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「ち、父上・・・」
唇の端から血が滲んでいる。
まぁ!国王陛下ってば、すごいお力で殴られたのね。
フランチェスカ様の方は・・・頰が赤く腫れているわ。扇で叩かれたものね。
「皆に報告することがある。王太子レオナルドとアイボリー公爵令嬢フランチェスカの婚約は解消され、第二王子アスランとの婚約が決定した。またそれにより、アスランとアイシュ・フローレンス公爵令嬢の婚約は白紙撤回となる」
「「「!」」」
周囲は驚いて、王族とフランチェスカ様、そしてアイボリー公爵夫妻の顔を交互に見る。
宣言した陛下と王太子殿下は平然、王妃殿下は扇で顔半分を隠し、アスラン殿下とフランチェスカ様は目を見開き、アイボリー公爵夫妻は顔を真っ青にしている。
「レオナルド」
「はい、父上。皆には私から説明しよう。まずはこれを見てもらいたい」
いつの間にか王族後ろの壁に白い布が掲げられ、そこに光が当てられた。
「!」
「・・・なっ?」
そこに映し出されたのは、抱き合い口付けを交わすアスラン殿下とフランチェスカ様。
別の映像では、ベッドの上で絡み合う二人。
音声はないけれど、二人の顔ははっきりと映っていて、言い逃れのしようがない。
「このとおり、この二人は想いを交わしております。さすがに純潔は守っていたようですが、私も聖人君子ではありませんから、婚約を継続する気にはなれませんでした」
「こっ、こんなのは偽物だ!」
「そ、そうです!レオナルド様!わたくしはレオナルド様のことをっ!」
「見苦しい!いいか、アスラン。この映像はな、今回レオナルドが出向いたエルハザード王国で開発された映像を撮れる機械で、王家の隠密が撮った。国王である私以外会うことは出来んが、その存在自体は王族であるお前も知っているな?その隠密が私の命令で撮ったものだ。偽造なわけがない」
国王陛下の言葉に、周囲がアスラン殿下とフランチェスカ様に蔑む目を向ける。
兄の婚約者を寝取ろうとした下半身の緩い王子。
婚約者の弟と不貞行為をしていながら、婚約者に愛を囁く阿婆擦れ。
素直に認めて、お互いが想い合っているのだとでも訴えていれば、まだ周囲全てが敵にはならなかっただろうが、二人して見事に一番最悪の対応をした。
「この二人は婚約した上で、王族及び公爵家の爵位を剥奪。レイホリック聖国への国外追放とする!」
「「!」」
さすがに、レイホリック聖国のことは良く知っているようだ。
二人の顔は青を通り越して白くなりつつある。
それぞれが助けを求めるように視線を彷徨わせ・・・
唇の端から血が滲んでいる。
まぁ!国王陛下ってば、すごいお力で殴られたのね。
フランチェスカ様の方は・・・頰が赤く腫れているわ。扇で叩かれたものね。
「皆に報告することがある。王太子レオナルドとアイボリー公爵令嬢フランチェスカの婚約は解消され、第二王子アスランとの婚約が決定した。またそれにより、アスランとアイシュ・フローレンス公爵令嬢の婚約は白紙撤回となる」
「「「!」」」
周囲は驚いて、王族とフランチェスカ様、そしてアイボリー公爵夫妻の顔を交互に見る。
宣言した陛下と王太子殿下は平然、王妃殿下は扇で顔半分を隠し、アスラン殿下とフランチェスカ様は目を見開き、アイボリー公爵夫妻は顔を真っ青にしている。
「レオナルド」
「はい、父上。皆には私から説明しよう。まずはこれを見てもらいたい」
いつの間にか王族後ろの壁に白い布が掲げられ、そこに光が当てられた。
「!」
「・・・なっ?」
そこに映し出されたのは、抱き合い口付けを交わすアスラン殿下とフランチェスカ様。
別の映像では、ベッドの上で絡み合う二人。
音声はないけれど、二人の顔ははっきりと映っていて、言い逃れのしようがない。
「このとおり、この二人は想いを交わしております。さすがに純潔は守っていたようですが、私も聖人君子ではありませんから、婚約を継続する気にはなれませんでした」
「こっ、こんなのは偽物だ!」
「そ、そうです!レオナルド様!わたくしはレオナルド様のことをっ!」
「見苦しい!いいか、アスラン。この映像はな、今回レオナルドが出向いたエルハザード王国で開発された映像を撮れる機械で、王家の隠密が撮った。国王である私以外会うことは出来んが、その存在自体は王族であるお前も知っているな?その隠密が私の命令で撮ったものだ。偽造なわけがない」
国王陛下の言葉に、周囲がアスラン殿下とフランチェスカ様に蔑む目を向ける。
兄の婚約者を寝取ろうとした下半身の緩い王子。
婚約者の弟と不貞行為をしていながら、婚約者に愛を囁く阿婆擦れ。
素直に認めて、お互いが想い合っているのだとでも訴えていれば、まだ周囲全てが敵にはならなかっただろうが、二人して見事に一番最悪の対応をした。
「この二人は婚約した上で、王族及び公爵家の爵位を剥奪。レイホリック聖国への国外追放とする!」
「「!」」
さすがに、レイホリック聖国のことは良く知っているようだ。
二人の顔は青を通り越して白くなりつつある。
それぞれが助けを求めるように視線を彷徨わせ・・・
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