31 / 107
新たな地での生活
しおりを挟む
結局私は、お祖母様たちの勧めに従い、マハール王国とザハード王国の両方に赴くことになった。
マハール王国にはお兄様が、ザハード王国には(仮)の婚約者がいるからという理由で。
レオナルドはリリーシアのことを愛していたし、ほぼ王命という形で婚約したわけだから大丈夫だと思うんだけど、お兄様もお祖母様もすごく心配されていた。
お祖母様と離れるのは寂しいけど、これ以上心配をかけたくないので、素直に勧めに従うことにしたのだ。
カイルも付いてきてくれるというし。
マハール王国だけにしようかと迷ったのだけど、ロイドとラーナ様にザハード王国にも来て欲しいと言われたのだ。
まぁ、ラーナ様を従姉から守るための偽の婚約なのだし、役目は果たさないとね。
お兄様は、マハール王国での学園寮に入っているので、私はヒルデ様のベリル男爵家にお世話になっている。
お兄様。
誘ってくれたのはいいけど、住む場所はどうするつもりだったの?
最初は、サリフィルのホリック公爵家で過ごせばいいと言われたんだけど、(仮)婚約者の兄の(仮)婚約者というのは立場が微妙なので、お断りした。
男爵家にカイル共々お世話になるのは申し訳なかったけど、お祖母様がちゃんと私の滞在費を男爵家に払ってくれたので、男爵家からは逆に感謝された。
「ローズマリア様って、お料理出来るんですね」
ベリル男爵家は、貧乏とまではいかないけど使用人も少ない。
なので、家族の食事はヒルデが担当しているらしい。
ローズマリアにとっては、初めての包丁なのだけど、意外と前世の記憶が役立つのか、スルスルとジャガイモの皮剥きが出来た。
ちなみにカイルは、屋敷の草抜きや掃除などの雑用から、家令の手伝いまでこなしていた。
まぁ、カイルはオズワルド公爵家の時から私の世話を全てしてくれていたから優秀なのよね。
「実は、包丁を持つのは初めてなのです。でも顔合わせの場でも言いましたけど、私はいずれは平民になるつもりですから、今回ベリル男爵家でお世話になるのはいい勉強になりますわ」
「そういえば、そのようにおっしゃっていらっしゃいましたね」
ヒルデは本気にしていなかったみたいだけど、私はあの国から出たいと思うようになっていた。
最初は、婚約を回避したあと田舎にでもと思っていたけど、あのレオナルドを見てからは関わり合いたくないと思うようになった。
幸いにも、他国の王族や高位貴族と知り合えた。
どちらかの国で平民として暮らせたら、と考えていた。
マハール王国にはお兄様が、ザハード王国には(仮)の婚約者がいるからという理由で。
レオナルドはリリーシアのことを愛していたし、ほぼ王命という形で婚約したわけだから大丈夫だと思うんだけど、お兄様もお祖母様もすごく心配されていた。
お祖母様と離れるのは寂しいけど、これ以上心配をかけたくないので、素直に勧めに従うことにしたのだ。
カイルも付いてきてくれるというし。
マハール王国だけにしようかと迷ったのだけど、ロイドとラーナ様にザハード王国にも来て欲しいと言われたのだ。
まぁ、ラーナ様を従姉から守るための偽の婚約なのだし、役目は果たさないとね。
お兄様は、マハール王国での学園寮に入っているので、私はヒルデ様のベリル男爵家にお世話になっている。
お兄様。
誘ってくれたのはいいけど、住む場所はどうするつもりだったの?
最初は、サリフィルのホリック公爵家で過ごせばいいと言われたんだけど、(仮)婚約者の兄の(仮)婚約者というのは立場が微妙なので、お断りした。
男爵家にカイル共々お世話になるのは申し訳なかったけど、お祖母様がちゃんと私の滞在費を男爵家に払ってくれたので、男爵家からは逆に感謝された。
「ローズマリア様って、お料理出来るんですね」
ベリル男爵家は、貧乏とまではいかないけど使用人も少ない。
なので、家族の食事はヒルデが担当しているらしい。
ローズマリアにとっては、初めての包丁なのだけど、意外と前世の記憶が役立つのか、スルスルとジャガイモの皮剥きが出来た。
ちなみにカイルは、屋敷の草抜きや掃除などの雑用から、家令の手伝いまでこなしていた。
まぁ、カイルはオズワルド公爵家の時から私の世話を全てしてくれていたから優秀なのよね。
「実は、包丁を持つのは初めてなのです。でも顔合わせの場でも言いましたけど、私はいずれは平民になるつもりですから、今回ベリル男爵家でお世話になるのはいい勉強になりますわ」
「そういえば、そのようにおっしゃっていらっしゃいましたね」
ヒルデは本気にしていなかったみたいだけど、私はあの国から出たいと思うようになっていた。
最初は、婚約を回避したあと田舎にでもと思っていたけど、あのレオナルドを見てからは関わり合いたくないと思うようになった。
幸いにも、他国の王族や高位貴族と知り合えた。
どちらかの国で平民として暮らせたら、と考えていた。
44
あなたにおすすめの小説
【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)
桜 鴬
恋愛
私は公爵家令嬢のエリザベート。弟と妹がおりますわ。嫡男の弟には隣国の姫君。妹には侯爵子息。私には皇太子様の婚約者がおります。勿論、政略結婚です。でもこればかりは仕方が有りません。貴族としての義務ですから。ですから私は私なりに、婚約者様の良い所を見つけようと努力をして参りました。尊敬し寄り添える様にと努力を重ねたのです。でも無理!ムリ!絶対に嫌!あからさまな変態加減。更には引きこもりの妹から明かされる真実?もう開いた口が塞がらない。
ヒロインに隠しキャラ?妹も私も悪役令嬢?ならそちらから婚約破棄して下さい。私だけなら国外追放喜んで!なのに何故か執着されてる。
ヒロイン!死ぬ気で攻略しろ!
勿論、やられたら倍返ししますけど。
(異世界転生者が登場しますが、主人公は異世界転生者では有りません。)
続編として【まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。】があります。
王太子が悪役令嬢ののろけ話ばかりするのでヒロインは困惑した
葉柚
恋愛
とある乙女ゲームの世界に転生してしまった乙女ゲームのヒロイン、アリーチェ。
メインヒーローの王太子を攻略しようとするんだけど………。
なんかこの王太子おかしい。
婚約者である悪役令嬢ののろけ話しかしないんだけど。
【完結】婚約者候補の筈と言われても、ただの家庭教師ですから。追いかけ回さないで
との
恋愛
子爵家長女のアメリアは、家の借金返済の為ひたすら働き続け、ここ一年は公爵家の家庭教師をしている。
「息子達の婚約者になって欲しいの。
一年間、じっくり見てからどれでも好きなのを選んでちょうだい。
うちに来て、あの子達を教育・・して欲しいの」
教育?
お金の為、新しい職場に勤務すると考えれば、こんな破格の待遇は他にはあり得ない
多額の報酬に釣られ会ってみたら、居丈高な長男・女たらしの次男・引き籠りの三男
「お前・・アメリア程面白いのは他にいないと思うし」
「俺も、まだ仕返しできてないし」
「・・俺も・・立候補する。アメリアいないとつまんないし、ロージーもいなくなる」
なんだかとんでもない理由で立候補されて、タジタジのアメリア。
「お嬢様、この期に及んで見苦しい。腹括らんとかっこ悪かです」
方言丸出し最強の侍女を引き連れて、行き遅れの家庭教師アメリアが幸せを・・多分掴む・・はず。
とっても短い後日談もお読みいただければ幸いです。
ーーーーーー
R15指定は念の為。特にそういったシーンはありません。
どこの方言か思いっきり不明です。ご容赦下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
35話で完結しました。完結まで予約投稿済み
未来の記憶を手に入れて~婚約破棄された瞬間に未来を知った私は、受け入れて逃げ出したのだが~
キョウキョウ
恋愛
リムピンゼル公爵家の令嬢であるコルネリアはある日突然、ヘルベルト王子から婚約を破棄すると告げられた。
その瞬間にコルネリアは、処刑されてしまった数々の未来を見る。
絶対に死にたくないと思った彼女は、婚約破棄を快く受け入れた。
今後は彼らに目をつけられないよう、田舎に引きこもって地味に暮らすことを決意する。
それなのに、王子の周りに居た人達が次々と私に求婚してきた!?
※カクヨムにも掲載中の作品です。
森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。
玖保ひかる
恋愛
[完結]
北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。
ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。
アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。
森に捨てられてしまったのだ。
南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。
苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。
※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。
※完結しました。
悪役令嬢に仕立てあげられて婚約破棄の上に処刑までされて破滅しましたが、時間を巻き戻してやり直し、逆転します。
しろいるか
恋愛
王子との許婚で、幸せを約束されていたセシル。だが、没落した貴族の娘で、侍女として引き取ったシェリーの魔の手により悪役令嬢にさせられ、婚約破棄された上に処刑までされてしまう。悲しみと悔しさの中、セシルは自分自身の行いによって救ってきた魂の結晶、天使によって助け出され、時間を巻き戻してもらう。
次々に襲い掛かるシェリーの策略を切り抜け、セシルは自分の幸せを掴んでいく。そして憎しみに囚われたシェリーは……。
破滅させられた不幸な少女のやり直し短編ストーリー。人を呪わば穴二つ。
王子、おひとり様で残りの人生をお楽しみください!
ちゃっぴー
恋愛
「ラーニャ、貴様との婚約を破棄する!」
卒業パーティーの真っ最中、ナルシストな第一王子ウィルフレッドに身に覚えのない罪で断罪された公爵令嬢ラーニャ。しかし、彼女はショックを受けるどころか、優雅に微笑んで拍手を送った。
なぜなら、ラーニャはとっくに王子の無能さに愛想を尽かし、この日のために完璧な「撤退準備」を進めていたからだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる