陽だまりに廻る赤

 十歳の僕が見ていたものは
 幻か、陽だまりか
 どちらだったのだろうかと
 未だに思い返してしまうのは

 壁いっぱいの窓から降り注ぐ
 春の始まりの光

 僕が全身で好きだったものが
 その空間に溶けて
 光の粒になっていたからだ

 高い本棚に守られた図書館と
 もうすぐ制服を卒業するお姉さん
24hポイント 0pt
小説 126,027 位 / 126,027件 恋愛 36,146 位 / 36,146件