2 / 50
1章 幼少期編
神様がイケメンすぎて目が潰れそうです
しおりを挟む
寝転がったままの私の視界に映るのは、銀髪金目の麗しいご尊顔の美丈夫。
なんでこんな美しい人が目の前にいるのだ?キレイすぎて目が潰れる!と、思わず目を逸らそうとするけれど、あまりの綺麗さに逆に目が離せない。
うん。これは夢だな。
そう思った私は少しくらい触ってもいいよね?と勝手に解釈した私は目の前の美丈夫に触れる。
まず髪に触れると、サラサラとした髪質と手触りに思わず嫉妬しそうだ。なんだこの美しい髪は!けしからん。
美しい人は髪すらも神々しいのだろうか?
髪に触れるのを満足すると調子に乗った私は頬に触れる。
すべすべ、もちもちのきめ細やかな肌質に、逆に私が女子でごめんなさいと言いたくなるくらいだわ。
なんだか悔しくなった私が、ぽってりとした美味しそうな唇をぎゅむっと触わったら、さすがに目の前の美丈夫に止められた。
「そろそろお話進めてもよろしいですか?茅ヶ崎緋彩様」
ニッコリ笑顔だけど目が笑ってねぇ、ヤバ怒ってらっしゃるかしら?
「あの、ここは何処ですか?貴方は?」
にへらっと笑い私は手を引っ込めると目の前の美丈夫に尋ねた。
目の前の美丈夫は私に向かって今度は目もちゃんと笑った笑顔でこう返事した。
「私はこの時空の狭間の管理者であり茅ヶ崎様のいらっしゃった世界の管理者兼神様?と言ったら分かりやすいでしょうか。そのような存在です」
私が居た地球?の管理者?神様?なんでこんな一般庶民な私に用があるのだろうか?
「はぁ?それでその管理者さんが何の御用なのでしょうか?」
と、そう私が言うと同時に目の前の美丈夫が私にスライディング土下座を華麗にキメた。
「は?」
「このたびは私の不手際により、誤って茅ヶ崎様の命を刈り取ってしまいました申し訳ありません」
そう私に華麗な土下座をキメる神様が言うには事の顛末はこうだ。
私、茅ヶ崎緋彩の寿命はなんと100歳越えの長寿日本一になる存在だったらしい。
なのになぜかあの日たまたま死ぬ予定だった人の近くにいた私が、死ぬ予定の人が刺されようとした瞬間、寝不足と貧血で2人の間に入り込み倒れた私がたまたま刺され、運悪く急所をひと突きされ私は即死だったらしい。
本来ならまだ死ぬはずではない命なので、死ぬ事はなかったはずなのに、身体と魂の繋がりが切れてしまいそれも出来なくなってしまった。
まだ寿命も残っているのでお詫びに生き返らせたかったけれど、殺された時点で死ぬはずの人と運命が入れ替わってしまった結果、地球での茅ヶ崎緋彩としての生き返りは不可能なので、良ければ次の輪廻転生の輪に乗るまでの魂の浄化期間の間、全く別の世界に転生させてくれるらしい。
そうかー私は死んだのか。
とりあえず急死してしまったけれど、会社は大丈夫だったかな?ま、私が心配しなくてももっと優秀な人が仕事を引きついでくれるから大丈夫か。
まぁ死んでしまったものは仕方ない。どうにもならない事を考えるのは苦手だ。
生きている人にあとは任せよう。そうしよう。
「ここまではご理解いただけましたでしょうか?」
「はぁ。まぁとりあえず私が間違えて死んだ事は理解しました」
「ウッ……本当に申し訳ありません」
本気で申し訳ないと謝る人をこれ以上責めても仕方がないので話を先に進めよう。
「いえ、別に怒ってませんから気にしないでください。それよりも転生?させてくれる予定の世界はどんな所なんですか?」
「いやに、前向きですね。いえ別に宜しいのですが、えっと茅ヶ崎様を転生させる予定の世界は茅ヶ崎様のいらっしゃった世界の中世ヨーロッパの世界感に近いですけれど、生活環境は日本と似ている所もあります。あと、剣とか魔法とか使えますし人族以外の種族も存在します」
ふーん。よくある異世界転生って事になるのかな?なんだか私が好きだった乙女ゲームの世界に近い認識でいいのかもしれないわね。
「へぇ、なんだか中途半端なゲームみたいな世界ですね。魔法かぁ使えるとうれしいですね。使えますよね?」
「もちろんです。茅ヶ崎様には神様特典として付けれるだけの加護と能力をプレゼントさせていただきます」
「そ、そうですか。普通でよかったんですが、その世界で何かしないといけないとかはありますか?」
「いえ、何もありません。茅ヶ崎様には自由に次の輪廻転生の時が来るまで穏やかに過ごしていただければと思っています」
「そうですか。わかりました」
「では転生の準備に入らせていただきます。本当に申し訳ありませんでした。私が直接は世界に関与できませんが、貴方が幸せになれるよう最大限見守らせていただきます」
そう言うと神様は私の額に手を当てるとなんだか眠たくなってきた。
「茅ヶ崎緋彩様、神に愛されし愛し子。次の生では何事もなく穏やかで幸せな時間がすごせますように」
優しく私の額に神様はキスをする。
意識が遠のき身体が発光すると、魂が新たな世界へ飛ばされた。
「緋彩様……。次は必ず。アイツに見つからないようにします。どうか幸せになってください」
そんな神様の呟きなど私が知るはずもなく、新しく生きる世界へ私は旅立った。
なんでこんな美しい人が目の前にいるのだ?キレイすぎて目が潰れる!と、思わず目を逸らそうとするけれど、あまりの綺麗さに逆に目が離せない。
うん。これは夢だな。
そう思った私は少しくらい触ってもいいよね?と勝手に解釈した私は目の前の美丈夫に触れる。
まず髪に触れると、サラサラとした髪質と手触りに思わず嫉妬しそうだ。なんだこの美しい髪は!けしからん。
美しい人は髪すらも神々しいのだろうか?
髪に触れるのを満足すると調子に乗った私は頬に触れる。
すべすべ、もちもちのきめ細やかな肌質に、逆に私が女子でごめんなさいと言いたくなるくらいだわ。
なんだか悔しくなった私が、ぽってりとした美味しそうな唇をぎゅむっと触わったら、さすがに目の前の美丈夫に止められた。
「そろそろお話進めてもよろしいですか?茅ヶ崎緋彩様」
ニッコリ笑顔だけど目が笑ってねぇ、ヤバ怒ってらっしゃるかしら?
「あの、ここは何処ですか?貴方は?」
にへらっと笑い私は手を引っ込めると目の前の美丈夫に尋ねた。
目の前の美丈夫は私に向かって今度は目もちゃんと笑った笑顔でこう返事した。
「私はこの時空の狭間の管理者であり茅ヶ崎様のいらっしゃった世界の管理者兼神様?と言ったら分かりやすいでしょうか。そのような存在です」
私が居た地球?の管理者?神様?なんでこんな一般庶民な私に用があるのだろうか?
「はぁ?それでその管理者さんが何の御用なのでしょうか?」
と、そう私が言うと同時に目の前の美丈夫が私にスライディング土下座を華麗にキメた。
「は?」
「このたびは私の不手際により、誤って茅ヶ崎様の命を刈り取ってしまいました申し訳ありません」
そう私に華麗な土下座をキメる神様が言うには事の顛末はこうだ。
私、茅ヶ崎緋彩の寿命はなんと100歳越えの長寿日本一になる存在だったらしい。
なのになぜかあの日たまたま死ぬ予定だった人の近くにいた私が、死ぬ予定の人が刺されようとした瞬間、寝不足と貧血で2人の間に入り込み倒れた私がたまたま刺され、運悪く急所をひと突きされ私は即死だったらしい。
本来ならまだ死ぬはずではない命なので、死ぬ事はなかったはずなのに、身体と魂の繋がりが切れてしまいそれも出来なくなってしまった。
まだ寿命も残っているのでお詫びに生き返らせたかったけれど、殺された時点で死ぬはずの人と運命が入れ替わってしまった結果、地球での茅ヶ崎緋彩としての生き返りは不可能なので、良ければ次の輪廻転生の輪に乗るまでの魂の浄化期間の間、全く別の世界に転生させてくれるらしい。
そうかー私は死んだのか。
とりあえず急死してしまったけれど、会社は大丈夫だったかな?ま、私が心配しなくてももっと優秀な人が仕事を引きついでくれるから大丈夫か。
まぁ死んでしまったものは仕方ない。どうにもならない事を考えるのは苦手だ。
生きている人にあとは任せよう。そうしよう。
「ここまではご理解いただけましたでしょうか?」
「はぁ。まぁとりあえず私が間違えて死んだ事は理解しました」
「ウッ……本当に申し訳ありません」
本気で申し訳ないと謝る人をこれ以上責めても仕方がないので話を先に進めよう。
「いえ、別に怒ってませんから気にしないでください。それよりも転生?させてくれる予定の世界はどんな所なんですか?」
「いやに、前向きですね。いえ別に宜しいのですが、えっと茅ヶ崎様を転生させる予定の世界は茅ヶ崎様のいらっしゃった世界の中世ヨーロッパの世界感に近いですけれど、生活環境は日本と似ている所もあります。あと、剣とか魔法とか使えますし人族以外の種族も存在します」
ふーん。よくある異世界転生って事になるのかな?なんだか私が好きだった乙女ゲームの世界に近い認識でいいのかもしれないわね。
「へぇ、なんだか中途半端なゲームみたいな世界ですね。魔法かぁ使えるとうれしいですね。使えますよね?」
「もちろんです。茅ヶ崎様には神様特典として付けれるだけの加護と能力をプレゼントさせていただきます」
「そ、そうですか。普通でよかったんですが、その世界で何かしないといけないとかはありますか?」
「いえ、何もありません。茅ヶ崎様には自由に次の輪廻転生の時が来るまで穏やかに過ごしていただければと思っています」
「そうですか。わかりました」
「では転生の準備に入らせていただきます。本当に申し訳ありませんでした。私が直接は世界に関与できませんが、貴方が幸せになれるよう最大限見守らせていただきます」
そう言うと神様は私の額に手を当てるとなんだか眠たくなってきた。
「茅ヶ崎緋彩様、神に愛されし愛し子。次の生では何事もなく穏やかで幸せな時間がすごせますように」
優しく私の額に神様はキスをする。
意識が遠のき身体が発光すると、魂が新たな世界へ飛ばされた。
「緋彩様……。次は必ず。アイツに見つからないようにします。どうか幸せになってください」
そんな神様の呟きなど私が知るはずもなく、新しく生きる世界へ私は旅立った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
131
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる