33 / 50
2章 王立学園編
モブストーカー、王立学園へ入学する 4
しおりを挟む
入学式の為にジュリアン様とフレディ様にエスコートをされ講堂の中に入ると、ザワザワとざわついていた騒めきがピタっと止んだ。
どうしたのかと思っていたら凄い数の視線、中でも殺気を放ち今にも視線だけで私を射殺しそうなものを感じた。
その視線に気が付いたのか、その視線から私を遮るようにジュリアン様が私を隠した。
私に挑発的な視線を送ってくる方角に向かい一瞥すると。
「私は生徒会の代表挨拶があるからここにはいられないけれど、何かあったらフレディを頼るんだよいいねスー。私の愛しい人」
そう言うと私の頬にキスをした。そして周りに威嚇と牽制を忘れないジュリアン様……美形は何してもクッソ絵になる。腐っても王族ね。
「兄上、お任せください。俺にとってもスーは大事な人だから何がなんでも彼女を守ります」
私を見ながらニッコリと微笑むフレディ様……こちらも周囲への威嚇と牽制をさらに上掛けする。
シンとしていた講堂内、私とフレディ様が着席した途端に小さく騒めきはじめた。
「あの令嬢は誰だ?」
「ジュリアン殿下とフレデリク殿下を従える令嬢なんか見た事ないぞ」
「嘘でしょ?どうして王太子殿下と王子殿下を独り占めする人がいるなんて?」
「まさか、王太子殿下の婚約者じゃないでしょうね?本当にどこの令嬢よ!!」
コソコソと話しているようだけど、丸聞こえですよーみなさーん。
まぁ、騒ぎたい気持ちはわかる。立太子してもいまだ婚約者を発表せず、身近に女性の影もなかった王太子殿下にいきなりどこの馬の骨とばかりの私が一緒にいたらそりゃ驚くってもんよね。
うんうんと納得する私の何を勘違いしたのか、フレディ様が私の手をぎゅっと握りしめた。
「スー心配はいらないよ。スーの事は俺が守るから」
ふぇぇ?ど、どうしたの?なんでフレディ様が私の事そんな熱い眼差しで見てくるんだ?
もうちょっと本当によくわからないんですけど。
と、とにかく今はこの入学式を乗り切る事が先決だ。落ち着け私。
今だ騒めく会場内だったけれど、ようやく入学式が始まり静寂が戻ってきた。
学園長の挨拶にはじまり、来賓の祝辞(何故か私のお父様)、生徒会長の挨拶……予想通りジュリアン様でしたわね。
それにしてもさすが麗しの王太子殿下だ。彼が壇上に上がると令嬢の黄色い声が凄かった。
わかるよー。性格は腹黒だけど見た目だけは極上男子だもんなージュリアン様ってば。私の好みはフリードリヒ様だからジュリアン様は私の好みではないんだよね残念ながら。
ジュリアン様の歓迎の挨拶のあと、私の隣に座っていたフレディ様が呼ばれた。
新入生代表挨拶は王族がいる場合は王族がってテンプレよね。でもフレディ様は前世チートの私と一緒に勉強していたからか、本来の負けず嫌いが発揮されたのか勉強は出来るし運動も出来るし容姿は美しいと完璧超人なんだけど、性格がちょっと残念なイケメンなんだよね。
まあ、ジュリアン様より素直に育ったぶんフレディ様に私が甘いのは許して欲しい。小型犬だったのが最近は大型犬に進化してきてたまに怖い事もあるけれど、普通に良い子だからなーフレディ様。
壇上に立ち挨拶をするフレディ様は本当に立派な王子になったな。
幼少から一緒にいる時間の長い私は彼の保護者な気分だわ。
私やフレディ様と一緒に入学するゲームのキャラクターは、フリードリヒ様の弟のエドガー様。フレディ様の婚約者候補のクラウディア様。私の生涯の天敵のユリウス。まだ出会っていない魔術師団の団長の侯爵子息それと、ゲーム通りなら私達が15歳から通う事になる高等科で入学してくるはずのヒロインルーナ・アッカーマン。
ゲーム開始は今から4年後。
正確なゲーム開始まで時間があるからまだまだどうなるか予想も出来ないけれど、所詮モブの私には他人事だもんんなぁ。
まぁ呑気にヒロインちゃんと攻略対象者の美麗スチル回収と、是非ともヒロインちゃんとジュリアン様をくっつける為に暗躍して、時間があいたらフリードリヒ様の観察と言う名のストーカー業務に精を出さねば。
あー楽しみだなぁ。
そして私は大事な事を一つすっかり忘れていた。
ま、その事に気が付くのはゲーム開始の時。
本当に私って詰めが甘いって言われるはずだわ。
トホホ。
どうしたのかと思っていたら凄い数の視線、中でも殺気を放ち今にも視線だけで私を射殺しそうなものを感じた。
その視線に気が付いたのか、その視線から私を遮るようにジュリアン様が私を隠した。
私に挑発的な視線を送ってくる方角に向かい一瞥すると。
「私は生徒会の代表挨拶があるからここにはいられないけれど、何かあったらフレディを頼るんだよいいねスー。私の愛しい人」
そう言うと私の頬にキスをした。そして周りに威嚇と牽制を忘れないジュリアン様……美形は何してもクッソ絵になる。腐っても王族ね。
「兄上、お任せください。俺にとってもスーは大事な人だから何がなんでも彼女を守ります」
私を見ながらニッコリと微笑むフレディ様……こちらも周囲への威嚇と牽制をさらに上掛けする。
シンとしていた講堂内、私とフレディ様が着席した途端に小さく騒めきはじめた。
「あの令嬢は誰だ?」
「ジュリアン殿下とフレデリク殿下を従える令嬢なんか見た事ないぞ」
「嘘でしょ?どうして王太子殿下と王子殿下を独り占めする人がいるなんて?」
「まさか、王太子殿下の婚約者じゃないでしょうね?本当にどこの令嬢よ!!」
コソコソと話しているようだけど、丸聞こえですよーみなさーん。
まぁ、騒ぎたい気持ちはわかる。立太子してもいまだ婚約者を発表せず、身近に女性の影もなかった王太子殿下にいきなりどこの馬の骨とばかりの私が一緒にいたらそりゃ驚くってもんよね。
うんうんと納得する私の何を勘違いしたのか、フレディ様が私の手をぎゅっと握りしめた。
「スー心配はいらないよ。スーの事は俺が守るから」
ふぇぇ?ど、どうしたの?なんでフレディ様が私の事そんな熱い眼差しで見てくるんだ?
もうちょっと本当によくわからないんですけど。
と、とにかく今はこの入学式を乗り切る事が先決だ。落ち着け私。
今だ騒めく会場内だったけれど、ようやく入学式が始まり静寂が戻ってきた。
学園長の挨拶にはじまり、来賓の祝辞(何故か私のお父様)、生徒会長の挨拶……予想通りジュリアン様でしたわね。
それにしてもさすが麗しの王太子殿下だ。彼が壇上に上がると令嬢の黄色い声が凄かった。
わかるよー。性格は腹黒だけど見た目だけは極上男子だもんなージュリアン様ってば。私の好みはフリードリヒ様だからジュリアン様は私の好みではないんだよね残念ながら。
ジュリアン様の歓迎の挨拶のあと、私の隣に座っていたフレディ様が呼ばれた。
新入生代表挨拶は王族がいる場合は王族がってテンプレよね。でもフレディ様は前世チートの私と一緒に勉強していたからか、本来の負けず嫌いが発揮されたのか勉強は出来るし運動も出来るし容姿は美しいと完璧超人なんだけど、性格がちょっと残念なイケメンなんだよね。
まあ、ジュリアン様より素直に育ったぶんフレディ様に私が甘いのは許して欲しい。小型犬だったのが最近は大型犬に進化してきてたまに怖い事もあるけれど、普通に良い子だからなーフレディ様。
壇上に立ち挨拶をするフレディ様は本当に立派な王子になったな。
幼少から一緒にいる時間の長い私は彼の保護者な気分だわ。
私やフレディ様と一緒に入学するゲームのキャラクターは、フリードリヒ様の弟のエドガー様。フレディ様の婚約者候補のクラウディア様。私の生涯の天敵のユリウス。まだ出会っていない魔術師団の団長の侯爵子息それと、ゲーム通りなら私達が15歳から通う事になる高等科で入学してくるはずのヒロインルーナ・アッカーマン。
ゲーム開始は今から4年後。
正確なゲーム開始まで時間があるからまだまだどうなるか予想も出来ないけれど、所詮モブの私には他人事だもんんなぁ。
まぁ呑気にヒロインちゃんと攻略対象者の美麗スチル回収と、是非ともヒロインちゃんとジュリアン様をくっつける為に暗躍して、時間があいたらフリードリヒ様の観察と言う名のストーカー業務に精を出さねば。
あー楽しみだなぁ。
そして私は大事な事を一つすっかり忘れていた。
ま、その事に気が付くのはゲーム開始の時。
本当に私って詰めが甘いって言われるはずだわ。
トホホ。
0
あなたにおすすめの小説
空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜
くまみ
ファンタジー
前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?
「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。
仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。
病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。
「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!
「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」
魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。
だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。
「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」
これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。
伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
推ししか勝たん!〜悪役令嬢?なにそれ、美味しいの?〜
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは前世で読んだラノベの世界で、自分が悪役令嬢だったとか、それこそラノベの中だけだと思っていた。
だけど、どう見ても私の容姿は乙女ゲーム『愛の歌を聴かせて』のラノベ版に出てくる悪役令嬢・・・もとい王太子の婚約者のアナスタシア・アデラインだ。
ええーっ。テンション下がるぅ。
私の推しって王太子じゃないんだよね。
同じ悪役令嬢なら、推しの婚約者になりたいんだけど。
これは、推しを愛でるためなら、家族も王族も攻略対象もヒロインも全部巻き込んで、好き勝手に生きる自称悪役令嬢のお話。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる