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マサラ(式神使い/27歳)
01 一階→二階(通販、これが噂の○○ボックス)
しおりを挟むダンジョン一階にて、式神使いのマサラに奇妙な現象が起こっていた。
「無い。僕のちんこが無い…」
そう言ったマサラは、真っ青になってズボンの中の下半身を見ていた。このダンジョンに入ってすぐに感じていた違和感に、今になってようやく気付いたのだ。
もう一度確認するため、ズボンを脱ぎ、再び確認してみる。
「やっぱり無い。僕のちんこ、どこにいったんだ…」
涙目になりながら、マサラは座り込む。股の間にはあるはずのペニスが消えており、ポツンと丸い穴が一つあるだけだった。
ペニスがなければ玉もない。何もない穴だけの下半身。
今にも気絶しそうな自分を叱咤し、マサラはとにかく進むことにした。
「きっとこれはトラップだ。攻略すればいいだけの話だ。ダンジョンを攻略すれば僕のちんこだってきっと戻って来るはず!」
そう自分に言い聞かせ、マサラは歩き出した。
監視室にて、エログロスは手に抱えた箱の中身をじーっと眺めていた。
「これが噂のチンボックスか~。本当に通販であったし。あいつも色々やってるな~」
最近少し用事があって出かけた街で知り合いに会い、そこでチンボックスというものが通販で買えると聞き、エログロスは気になっていた。
家に帰り早速パソコンを開いて検索をすると、それはすぐに発見できた。値段は思ったほど高くなかったために購入してみたのだ。
今、チンボックスの中にはダンジョンに挑戦中の式神使いマサラのペニス(陰嚢付き)が入っていた。
説明によれば、チンボックスの中に相手の髪の毛を入れると、空間転送によってこうして髪の毛の持ち主のペニス(陰嚢付き)が転送されるらしい。なお、仕組みは企業秘密とのこと。
エログロスは感心した様にチンボックスの中を眺めながら呟いた。
「最近の技術はすごいな。しかもしれが通販でお手軽購入できるとは。時代は変わったよ、まったく」
そう言いながらチンボックスの中のペニスをボールペンの先で突いてやる。すると、ペニスが痛みに反応してビクンッと震えた。
「うおっ、吃驚した!神経繋がってるとかマジ卍~」
ヘラッと笑いながら暇潰しに遊びだすエログロス。しかし、ダンジョン挑戦中のマサラにとっては、その刺激さえ命取りだということを、エログロスは考えもしないのだ。
とにかく適当に遊んで、とっとと退場させたいエログロスなのだ。
ビクッ!!
「ひぎっ!?」
無いはずの感覚が股間から突然襲い、マサラは悲鳴を上げた。ペニスを尖った何かで突かれたような痛みに、マサラは小さな穴だけになった股を手で押さえた。
何も無いのに、何かされている。
二階に繋がる階段を上っていたマサラは、その刺激に驚いて立ち止まっていた。
ぺったんこの股に触れるたびに悲しみが襲い、同時に切なくなる。今まで当たり前だった存在が突然消えたのだ、当然だろう。
愛棒はどこへいったのか。
そうこうしているうちに気が付けば二階の扉が見えてきた。
「やけにあっさりと来れたな。」
ペニスが消えたこと以外には特に何事もなく進むことができた。やはりこれはトラップの一つだったらしい。
マサラは寂しそうに自身の股間を見つめ、溜め息を吐いた。
「戻る、よな…、ちんこ」
やはり切ないらしい。
エログロスは思った。
「あ、トラップ仕掛けてなかった」
チンボックスは別にトラップとして使ったわけではなかった。ただ何となく通販で買ったので、試しに目についた挑戦者に使ってみただけだったのだ。
チンボックスがトラップだと思っていたマサラが、真実を知ることはないだろうが。
とりあえず監視カメラの映像を見て、流れ的に一回のトラップはチンボックスと思っているマサラを見て、エログロスは呟いた。
「ま、いっか。これトラップで。もう二階の扉開こうとしてるし。いっそ二階もこれでよくない?もうトラップ考えてる暇ないし、何か適当にこのちんこに攻撃して退場させれば楽じゃん」
そう言った視線の先には、先程より若干反応のよくなったマサラのペニス(陰嚢付き)がある。
エログロスは道具箱の中から適当なアダルトグッズを取り出した。
もういいよね、これで。自分に言い聞かせるようにもう一度。いいよね、これで。
そう言いながら、チンボックスの中のペニス(陰嚢付き)を見つめていた。
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