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88*レヴェリルイン視点*このままで
しおりを挟むドルニテットは、歩きながら俺に、幾つかの書類を見せてきた。
「……回収した魔法具ですが、保管状態に問題はなかったようです。ですが、魔力を失っているものも多く、調整が必要です。バルアヴィフを置いていってください。あれの魔法の腕が必要です。貴族たちへは、オイルーギが話をつけると……」
「またか……それはいい。断れ」
「彼も、兄上がこのまま、従者一人を連れてここを離れては困ると言っているのです。魔物への対策はもちろん、魔力が集まる街といわれたあそこは、兄上でなければ、統治などできません。あの王子は、魔法ギルドを使って新しい城を建てたようですが、それがますます彼らの不満を買っているそうです。いずれ街を守れなくなります」
「…………」
「兄上とて、殿下の横暴を放っておく気はないのでしょう?」
「当然だ。オイルーギに、魔物の件が片付いたら行くと伝えておけ。魔法具の返還には俺が行く」
「伝えておきます」
「バルアヴィフから目を離すなよ」
「もちろんです。もう魔法具に手を出す気はないようですよ。今は、コフィレグトグスの持つ杖に興味があるようです」
「なんだと……?」
「ご心配は無用です。兄上のあれに手を出す気はないようですから」
「……今はどこで何をしている?」
「食堂ではないでしょうか」
「なんだと!?」
食堂にはコフィレグトグスが向かっているはず。
俺は、食堂へ急いだ。
食堂のドアを開くと、そこにはいくつもテーブルが並んでいて、客たちが思い思いの食事をとっていた。すぐに、コフィレグトグスのことも見つけた。
あいつは日当たりのいい窓際の席で、ラックトラートとアトウェントラ、コエレシールと、丸いテーブルを囲んでいる。すでに食事を始めていたらしく、テーブルにはパンやサラダ、スープや、大量の肉が乗った皿が並んでいた。そこに、バルアヴィフもいる。ちゃっかり人の姿に戻って、うまそうに肉を頬張っていた。
ドルニテットは平然と言った。
「あれの見張はしています。あちらの姿の方が、魔法具の調整もしやすいですし、しばらくあのままにしておきましょう」
「……目を離すなよ」
「分かっています」
「……あれを使ってコフィレグトグスに手を出そうとするなよ」
「……バレましたか」
「おい!」
「バレたので、諦めます。兄上も、ゆめゆめ油断なさらないようにしてください」
ドルニテットはにっこり笑う。こいつ……冗談が過ぎる。
コフィレグトグスの膝の上に、ウサギの姿のロウィフが乗っている。そいつにつけた使い魔は、何も異常を知らせていない。ロウィフは何もしていないし、コフィレグトグスも、危険な目にはあっていないようだ。
その上、使い魔には強化の魔法がかけられていた。バルアヴィフの仕業か。気に入らないが、こいつの強化の魔法は強力だ。もうロウィフが逃亡することはないだろう。
デーブルに近づいて、俺はまず最初にロウィフをコフィレグトグスの膝からテーブルの下に下ろした。
ロウィフは何をするんだと抗議を始めるが、知ったことか。そもそも、このウサギはスパイだ。それが、なぜ俺の従者の膝で人参を食べているんだ。
やはり、コフィレグトグスからは離れないようにしなくては。
「待たせて悪かったな。コフィレグトグス」
俺がそう言うと、コフィレグトグスは俺を見上げて慌てて立ち上がる。
「と、とんでもございません……マスターが来てくださって……嬉しいです……」
そう言って、彼は真っ赤な顔で俺を見上げている。
可愛い。
「食事は終わったか?」
コフィレグトグスの隣に座ってそう聞くと、彼の向かいに座ったラックトラートが、今にも飛びかかって来そうな目で、俺を指差し立ち上がる。
「レヴェリルイン様!!」
「……なんだ、騒がしい」
「朝からコフィレに因縁をつけて、その罰と称し彼を弄ぶと脅したという話は本当ですか!?」
「……は?」
……俺はそんなことをしたか? ちょっとやってみたいが、覚えがない。
「俺はそんなことは言ってない」
即座に否定すると、隣のコフィレグトグスも真っ青な顔で「そんなこと言ってない」と弁明している。
可愛い。そんな顔も可愛い。
ニヤニヤしてしまう俺に、ラックトラートはさらに続けた。
「とぼけないでください!! コフィレが部屋に入ったことを理由に、後で鎖をつけて拘束すると宣言したそうじゃないですか!!」
「なぜ知っているんだ?」
俺が聞くと、ラックトラートの隣に座ったコエレシールが、平然と言った。
「通りかかったらそんな声が聞こえたんだ。小さな従者を蹂躙するのはやめろ。魔法使いと貴族のイメージが下がる」
すると、アトウェントラがコエレシールを咎めるように口を挟む。
「コエレ。やめなよ。コフィレだって、そんなこと言ってないだろ? コフィレ、ちょっと嬉しそうだし。ね?」
そう言って、コフィレグトグスの隣に座ったアトウェントラは、平然と俺のコフィレグトグスの頭を撫で始める。コフィレグトグスも、戸惑いながらも逃げたりはせずに撫でられていた。何をしているんだ。それをしていいのは俺だけだぞ。
その様子が気に入らなくて、俺は彼を抱き寄せた。
「気安く俺のコフィレグトグスに触れるな」
忠告して睨みつけても、アトウェントラはほとんど気にしていない。この男はいつもこうだ。誰に対しても、ひどく距離が近いうえに、多少俺が脅したところで「レヴェリ様は優しいから」と言って、ろくに聞こうともしない。
コフィレグトグスの方も、俺が触れるまでは、かなり時間がかかったのに、こいつら相手に気を許しすぎじゃないか? 特に、ラックトラートには。
ラックトラートは、俺を指差したまま喚き出す。
「レヴェリルイン様っ!! 彼はお兄さんが勝手にあなたの部屋に入ったと勘違いしただけです! それなのに仕置きなんて、あんまりです!! だいたい、その程度で拘束した挙句にコフィレの体を弄ぶなんて、あまりに酷い!! どういうおつもりですか!」
「……落ち着け。誰もそんなことは言っていない」
「鎖で縛って離れられなくするというのはそういうことでしょう!! たぬきさん新聞は貴族の横暴を許しません!!」
「……」
朝の食堂で何を喚いているんだ。こいつは。お陰で食堂にいた連中がみんな、こっちを向いているじゃないか。
こいつなら、コフィレグトグスに手を出さないだろうと安心していたが、いつのまにか、ひどく仲がよすぎる。コフィレグトグスに近づいていいのは俺だけだぞ。
だいたい、こいつの話だけを聞くと、俺はまるで横暴な悪徳貴族のようじゃないか。
コフィレグトグスがおずおずと言った。
「ら、ラックト……僕は、朝あったことを話しただけで、そんなにひどい話、してません!! ま、マスターを責めないでください!」
「コフィレは優しすぎます。あと、ちょっと世間知らずでバカです」
「……ば、ばか……?」
「そんなふうだと、レヴェリルイン様みたいな方に、いいように利用されてしまいます。しかし、僕がそんなことさせません!! 僕がコフィレの力になります!」
なんだかよくわからない宣言をして、そいつは、俺に向き直る。
「コフィレは僕が守ります! たぬきさん新聞は庶民の味方です!」
「そいつは俺の従者だ。俺のものだ。分かったら口を挟むな」
睨みつけてやるが、そいつは引かない。なんなんだ、このたぬきは。
すると今度は、コフィレグトグスの向かいに座ったコエレシールが、俺を咎めるように言った。
「レヴェリルイン。その小さいのをやけに気に入っているようだが、小さいものを無理矢理押さえつけるのはよくない。その小さいのが怯えているじゃないか」
こいつまで……くそ。余計な連中を連れて来たものだ。俺とコフィレグトグスだけでよかったのに、変なものまでついて来てしまった。
すると、コフィレグトグスが顔を上げていった。
「あ、あのっ……僕は……マスターには、すごく良くしてもらっているので、ま、マスターは悪くないんです!!」
今度はアトウェントラが、コフィレグトグスの頭を撫で始める。
「レヴェリ様はそんな酷いことをしないよ。ちょっと乱暴なだけ。結局は優しいんだから。僕はコフィレを応援するから、何か困ったことがあったら言ってね」
「あ、アトウェントラさん……」
「ウェトラでいいよー」
そう言って、アトウェントラはコフィレグトグスに微笑んで、気分転換にどうぞ、なんて言って、フォークにパンケーキを刺して彼の口元に持っていく。
アトウェントラが、誰を相手にしてもあんなふうなのは知っているし、困るくらい世話焼きなのも知っているが、いざあいつがコフィレグトグスの世話を焼き出すと、腹が立つ。
俺は、横からアトウェントラのフォークを奪い取った。
「こいつに食事をやっていいのは、俺だけだ」
「そんなに怒らないでください。僕はコフィレに、甘いの食べて欲しかっただけです」
そう言われてみれば、コフィレグトグスの前に置いてあるのは、サラダの皿だけだ。「食欲がないのか?」と聞くと、コフィレグトグスは首を横に振る。
彼の膝には、一度床に下ろしたはずのロウィフが、いつのまにか乗っていた。
「そのサラダは、僕の。コフィレ、人参」
こいつもか!
なぜ勝手に人の従者の膝に乗っているんだ。図々しい。
「降りろ。俺の従者を勝手に使うな」
「コフィレがいいって言った。コフィレ、飲み物欲しい」
……こんな奴ら、つれてくるんじゃなかった。
ぞろぞろ連れて来たせいで、どいつもこいつもコフィレグトグスに馴れ馴れしい。
「コフィレグトグスは俺の従者だ。勝手に使うな。だいたい、貴様のせいで昨日コフィレグトグスは危険な目にあったんだぞ」
言って、サラダの皿を取り上げる。するとロウィフは、何を思ったか、コフィレグトグスに飛びついた。
「コフィレ。あいつ、ひどい。僕のご飯、取り上げた」
あのウサギ……俺のコフィレグトグスに何してるんだ。
すぐに摘み上げようとしたが、コフィレグトグスは、ロウィフを抱き上げてしまう。
「ロウィフ……ま、マスターは……すごく……や、優しい人です。あなたの食事を取り上げるようなことは……しません」
そう言って、コフィレグトグスは俺を見上げる。
くそ……可愛い。そんなに可愛い目で見上げるな。
「コフィレグトグスに近づくなよ……」
渋々だが、皿を返すと、ロウィフは勝ち誇ったように笑う。
こんなウサギ、王子と貴族の更なる干渉を防ぐために飼ってやっているだけだ。妨害の魔法はさらに強力にしている。今は悪さをしたくてもできないはず。だから大人しくペットに甘んじているのだろう。それなのに、今度はウサギの姿で俺の邪魔を始めた。
アトウェントラは「レヴェリ様なのに丸くなりましたね」と馬鹿にするようなことを言い、コエレシールは「横暴はやめたのか?」と言いだす。ラックトラートは未だに「僕はコフィレの味方です」と宣言していて、バルアヴィフは、コフィレグトグスに「杖見せてー」と言い出してあいつを困らせている。
……なんでこんな奴らを連れて来たんだ。俺は……
あの城を出たら出たで、こいつらがコフィレグトグスを囲んでいるじゃないか。
もう置いていこう。その方が、俺とコフィレグトグスの二人だけでいられる時間が増える。
そうと思ったが、コフィレグトグスが俺を見上げる。
「あ、あの……マスターも……たっ、食べてください……ここの食事、とっても美味しいです……」
「……」
やっぱり可愛い。
彼は、ラックトラートに「困ったことがあったら話してください」と言われ少し困ったような顔をして、アトウェントラやコエレシールにも、戸惑いながらも大丈夫ですと話している。
彼には俺だけでいて欲しいが、そんな顔をされると、それも可愛いと思ってしまう。
「あ、あ……あの……マスターは…………あ、朝ごはんは……何がお好きですか……?」
「そうだな……」
俺は、お前がそんな風に笑う食卓になら、何が並んでいてもいい。
もう少しだけ、このままでいいか。二人きりでないのは腹立たしいが、彼が嬉しそうだ。
そう思って、コフィレグトグスの頭に触れると、彼は恥ずかしそうにするが、それでも微笑んでいる。
それを見ていたドルニテットが、またため息をついて「毒されていませんか?」と呟いていた。
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