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33.僕はこれから陵辱される
しおりを挟むフュイアルさんは、もう僕の前にいなかった。
わざわざ僕の背後に回って、後ろから、手を伸ばしてくる。その冷たい手が、僕の頬に絡んで、恐怖を煽った。
震える僕の顎は、その男に捕まえられてしまい、無理矢理顔を、目の前でふらふら揺れる媚薬の粒の方に向けられた。
背後の男が、無情にその媚薬の粒を指差す。
「見ろ。あれは、トラシュが大好きなものだろう?」
「い……いや……やだ! 嫌だっ!!」
恐ろしくて、顔を背けようとしても、後ろからフュイアルさんに強く顎を押さえつけられ、逃げられない。
恐ろしいものを見せつけられ、体が震えているのに、フュイアルさんは、僕がそれから目を逸らすことすら許してくれなくて、ガタガタ震える僕に、これから僕を嬲るために呼び出した媚薬の粒を見せつけていた。
僕は、これから陵辱されるんだ。
まるで恐怖を見せつけるように、僕の目の前を媚薬の粒が飛ぶ。あまりに怖くて、僕は鎖で縛られ、跪いた姿勢で、ずっと震えていた。
あれで嬲られる恐ろしさを、僕はよく知っている。
フュイアルさんはあれを使い始めると、僕の喉がすり切れるまでやめてくれない。あんなもので虐められるくらいなら、鞭で打たれた方がマシだ。
せめて恐ろしい現実から目をそらしたいのに、後ろから顎を押さえられていては、それすら叶わない。
追い討ちとばかりに、僕の耳を、冷たい男の嘲笑がくすぐる。
「嫌? それにしては、嬉しそうな顔をしているぞ」
「い、いや…………嫌だっ……し、してない……っ!!」
「嘘をつくな」
「うっ……」
うまく動かなくなった口から、涎が流れて床まで落ちた。ポタポタと、何度か唾液が床に落ちる音がする。
そんなものを、僕の背後にいる男が見逃してくれるはずがなくて、冷たい指が、顎から口の端まで上がって、垂れたものをからめとった。
「物欲しそうな顔をして……」
「ちがっ……! ……怖いっ……!!」
「嘘をつくな」
「違うっ……ほ、本当にっ……!」
「……これは存分にお仕置きしないといけないな……」
「やだっ…………」
目の前をチラチラ動いていた媚薬の粒が、僕の乳首に一瞬、触れた。
「あぅぅっ…………!!」
途端に、そこから甘い熱さが湧いてくる。小さな突起の上で、何かが渦巻いている。生まれた熱は、僕の乳首を這うように動き回り、膨らんでいく。
「んっ……ん、んんっ……!! んっ!! んーーっ!!」
何かが、小さな突起の先で暴れているみたいだ。その微かな刺激は、優しいのに気持ち良くて、もっと欲しいと追い求めるように、体が揺れる。そこに触れているものは何もないはずなのに、胸の先だけが、自分で勝手に熱を生み出しているようだ。
あっという間に、乳首は内に含んだもので膨れ上がり、固くなっていた。
快楽に落ちた僕の突起を、後ろにいる男は嬲るように指先で押しつぶす。
「うぐっ……や、やめてっ……あ! ぁうっ……あううっ……!! いやあっ…………!」
敏感になった突起を、押しつぶしては離すということを何度も繰り返された。そのたびに、そこで快感が湧き上がり、僕の裸の体を侵していく。
やめろって言ってるのに、こいつは僕の話を聞く気があるのか?
耳元でフュイアルさんが微かに笑う声がした。それと一緒に、吐息まで僕をくすぐってくる。
背後で笑われながら、僕はただ快楽に耐えることしかできない。
「なにがやめろだ……これだけ固くしておきながら……見ろ。先は尖って、俺の指のほうが痛いくらいだ」
「う……あっ、あぁっ……!」
「そんなにいやらしい声で喘いで……喜んでいるようにしか見えないな……」
「だっ……誰がっ……! こんなこと!! ひいっ…………!!」
ぎゅうっと、強く膨れた突起を摘み上げられ、痛いのに、その痛みはすぐに快楽に変わってしまう。痛みはちくちくと、嫌がらせみたいに少しずつ、僕の欲望を呼び起こしていく。
触れてもいないのに、僕の中心は、すでに起き上がりかけていた。
こんなの見られたら、よがっていると誤解される。隠してしまいたいのに、拘束された腕と足じゃ、それも叶わない。
その上、背後の男は、ぎゅうぎゅうと僕の硬くなった乳首をつまみ上げてきた。
「あ、あああーーーっ!! い、いやっ……! 痛いっ!! やめてっ……!! やめてよお……」
必死に体を捩って逃げようとするのに、僕を縛る鎖とベルトが僕を押さえつけて、逃がしてくれない。
どれだけ逃げようとしても、跪いた姿勢のまま固定されてしまったかのようだ。
それでも、必死に拘束から逃れようとする僕に、フュイアルさんが囁いた。
「痛い? 嘘をつくな……勃ってるぞ」
「……っ! ち、違う!! 違う……ひううっ!!」
「そんなによがるな」
「あああっ!! やめてっ……おねがいっ…………ひあぁっ!!」
そいつの冷たい指が、つん、と僕の膨れ上がった中心に触れる。たった一瞬、一秒もないような刺激だったのに、腰が焼けるように熱くなる。反り上がった先は、震えていた。
ぽた、ぽた、と床に何かが落ちる。僕の先走りだった。一度出ると、それは止まるどころか漏れ続け、膨らみかけの屹立を伝って床に落ちていく。
いつの間にか、フュイアルさんは片手に短い鞭を持っていた。
「いやらしい……床を汚すなっ!」
「あああっ……!」
パン、と激しく背中を打たれる。皮のベルトで締め付けられた体が、じんじん傷んだ。
「ひっ……う、うう……いや…………痛い……あ、ああっ!!」
衝撃のせいか、また溢れてきたものが、床に落ちてしまう。もう、止められない。先から出てきたものは、はしたなく床を濡らした。
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