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第11章 奈々美、ハレの日
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田辺は取り分けたおかずを渡しながら、そっと奈々美に耳打ちする。
「利彦先生どうしたの、いつもパリッとしてるのに……今日に限って
髪はボサボサ、目の下にクマまでつくっちゃって………?」
「う~ん、昨日……ちょっといろいろあってね。でも、パパには私が
ついてるから大丈夫!」
「……そうね、そうだわね!」
田辺はなにか納得したように、笑顔でうなずいた。
奈々美は重箱に入っているおにぎりをひとつ手に取って、利彦の口元へ
運ぶ。
「はい、パパもおにぎり食べて。すっごく美味しくて、ほっぺたが
落っこっちゃうんだから!」
「奈々美……口にケチャップついてるぞ。ほら落ち着いて、ちゃんと
座って食べなさい!」
利彦は奈々美の唇についているケチャップを指先で軽く拭い、それを
自分で舐め取った。
「うふふ、はぁい♡」
奈々美は利彦の横にぴったりとくっついて座り、目の前のご馳走を
心ゆくまで頬張ったのだったーーーーー
「利彦先生どうしたの、いつもパリッとしてるのに……今日に限って
髪はボサボサ、目の下にクマまでつくっちゃって………?」
「う~ん、昨日……ちょっといろいろあってね。でも、パパには私が
ついてるから大丈夫!」
「……そうね、そうだわね!」
田辺はなにか納得したように、笑顔でうなずいた。
奈々美は重箱に入っているおにぎりをひとつ手に取って、利彦の口元へ
運ぶ。
「はい、パパもおにぎり食べて。すっごく美味しくて、ほっぺたが
落っこっちゃうんだから!」
「奈々美……口にケチャップついてるぞ。ほら落ち着いて、ちゃんと
座って食べなさい!」
利彦は奈々美の唇についているケチャップを指先で軽く拭い、それを
自分で舐め取った。
「うふふ、はぁい♡」
奈々美は利彦の横にぴったりとくっついて座り、目の前のご馳走を
心ゆくまで頬張ったのだったーーーーー
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