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変態貴公子の暴走3 ※r18
しおりを挟む「マナ…」
まだ肩で息をして視点がうまく定まらない私を床に寝かせ、どこか余裕のない顔をして見るアルディス様
身体が信じられないくらい熱くて、今はひんやりした床が気持ちいい
ボーッと天井の方を見ていると、カチャカチャと何かを外す音が聞こえる
顔をそちらに向けると、ズボンを脱ごうとするアルディス様が見えた
「な…何してるんですか…?」
え?なんでアルディス様も脱ぐの?
「マナ、もう限界だ挿れたい」
「挿れたい?」
挿れたいって…なにを??
「マナを抱きたい」
「へ?さっきまで抱き抱えてくれてたじゃないですか」
「はぁ…鈍いからはっきり言わないと分からないようだな…
マナとセックスがしたい」
「なっ!?」
えぇええええ?!
何言って…セックスがしたいって直接的すぎやしませんかね!?
ブワッと冷めかけていた熱が身体中に戻ってくる
「いやいやいや、無理です!
セックスってそんな行き摺りの性欲に負けて簡単にするものじゃないです!!」
「今日だけじゃない、マナに会った日からずっと我慢してる」
「へ?」
会った日からって…あのファーストキスを奪ってきた日からって事?
「ずっとマナを頭の中で犯して何度自慰行為で精を吐き出したか分かるか?」
「ななな何言って…というか、セックスは好きな人とするものですよ!?」
この変態貴公子様さっきから言いたい放題言ってますけど、そもそもセックスとかそう言うのは愛あってのものなのでは?
まぁ、何故か私みたいな地味眼鏡に欲情しちゃうくらい女の人に飢えてるのは分かりましたけど、その場の欲を満たしたいだけなら他の人を当たってほしい…アルディス様の容姿なら引く手数多の筈だしね!
前世24年間処女の私には無理です!!
「マナが好きだから言っているんだが?」
「へ…?」
え…今なんて…?
幻聴?好き?私を好きって言いました?
「マナが好きだ」
ま、また好きって…
今度ははっきりと聞こえてカァッと熱い顔がまた一気に熱くなる
「揶揄わないで下さい!」
「本気で言ってるんだが?」
「うそ…」
嘘だよ、だって私みたいなのが好きって…
こんな美形で女の人に一生困らないような人が私を好きなんてありえない
「俺が気もない女にキスしたりなんかするような男に見えるのか?」
「はい…」
いや、正直初っ端からファーストキスを奪ってくるような方だったんで思っちゃってます!
「マナ?」
ひぃいい、アルディス様が怒ってる
「すすすすみません!!」
アルディス様がこっちに近づいてくる
「マナは俺が嫌いか?」
「へ…?」
顔を両手でガシッと持たれてアルディス様の方を向かせられる
その顔は見たこともないくらいとても真剣で、冗談で言ってるんじゃないんだって分かった
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