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イシャールsaid4
しおりを挟む「これでわかっただろう?」
なんでこんなドヤ顔なんだ…
あれ?女に靡かない氷結の貴公子様じゃなかったのか?
挨拶した時のクールな印象と今のご主人様がかけ離れすぎていて、かなり困惑している
「ふ~ん、マナちゃんのさっきの反応だとそういう人はいないと思ったんだけどなぁ」
「マナは俺のものだ」
え……
このご主人様さっきからマナちゃんに対して独占欲まる出しすぎない?
マナちゃん凄いなどうやってこんなに…
もしかしてご主人様も殿下も身体を使って誘惑したのか?
見た目はあれだけど脱ぐと凄いんですってやつ?
「ひゅ~♪
お固そうなご主人様を陥落させるなんてマナちゃんってばどんなテク使ったの?」
「そのマナちゃんとか言う馴れ馴れしい呼び方はやめろ」
「いい加減にしてください!!」
「アルディス様も嘘ばっかり言わないでください!
私はアルディス様のものではないですし、ご主人様はヴィヴィお嬢様です!!」
あれ、やっぱ付き合ってはないのか…?
ん?でも何でここでヴィヴィアンヌお嬢様がご主人様ってなるんだ?
美形のご主人様を差し置いてあのヴィヴィアンヌお嬢様をご主人様って、まさか…ご主人様ってそういう…
「え…マナちゃんってまさかのそっち??」
「へ?」
「ヴィヴィアンヌお嬢様と付き合ってんの?」
「なっ!?」
「なんだと!?そうなのかマナ?」
見やるとマナちゃんがワナワナと身体を震わせている
やべ…これは失言だったかも…
そう思った時には遅かった
「さっきから聞いてれば勝手な事ばかりごちゃごちゃと…
失礼なチャラ男も変態貴公子も大っ嫌い!!!」
いきなりマナちゃんがキレてご主人様を突き飛ばしたまま、走り去って行った
あちゃー、あんだけ怒るなんて…
ちょっと悪ふざけが過ぎたみたいだ
ご主人様は放心状態だった
「マナに嫌い…俺のことが大嫌い…」
何やら言われた言葉に大ショックを受けてるようで、ブツブツと何かを口にしている
話した感じだと結構純粋な感じに見えたけど…
殿下といい、このご主人様といい、マナちゃんのテクってそんなに凄いのか?
美形達がこぞってあんな怪しい女に落ちるなんて、どう考えても身体で落としたとしか思えなかった
そのテクを俺にも披露してもらいたいし、他にも色々聞きそびれた事がある
俺はマナちゃんの部屋に行く事にした
応援ありがとうございます!
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