転生したら森の主人になりました

転生したら森の主人になりました生きろその3

　父と再会して数時間が経過した。
　「そろそろ行かなきゃ。お父さん......さようなら」
　「菜摘......悪いがい......」
　「......行かせるわけにはいないでしょ？」
　「なんでわかったんだ？」
　「わかるよ。だって死の番人は一度ここにきた魂を回収する役目があるんでしょ⁇」
　「正解だ。だからわかってくれるよね？」
　「ごめんわからない。私まだ死ねない」
　「そうか。悪いが力ずくでもここにいてもらう」
　「悪いけど私も負けるわけにはいかない！」
　「そうか残念だよ。娘とここで殺し合うなんて父さんは嫌だ。おとなしくしていた方がいいぞ！」
　「......レ......ラフォー......ラフォーレ‼︎」
　「はっ！」
　「ら、ラフォーレ生き返って良かったー！」
　「ふ、フィードバックく、苦しいよ！つ、潰れるから離して！」
　「嫌だ！俺はもうラフォーレの側を離れねぇよ！」
　「あらあらお二人さんとても仲がいいのね？」
　「ら、ライフ様！なんでここにいるのですか？」
　「あら。聴いてないの？ラフォーレちゃんが生き返ったのは私とフィードバック君のおかげなのよー」
　「そうなんですか。ありがとうございます。むぐっ......」
　チーン
　「ら、ラフォーレ起きろ！」
　「フィードバック君が強く抱きしめ過ぎたのね。ラフォーレちゃん気を失っちゃたね」
　ユラユラ
　「こら！揺らさない。またあの世に行かせたいのかしら⁇」
　「い、行かせたくねぇよ！」
　「じゃあ大人しくしててくれるかしら？」
　「わかったよ！」
　次の日の夜
　「ラフォーレ気分はどうだ？」
　「おかげさまでもう大丈夫だよ」
　「そうか」
　「一つ聞いていい？なんでこんなに寒いの？」
　「何言ってるんだ？もう冬だぞー」
　「え？えええ！？ふ、冬私いったいどれだけ寝てたの？」
　「うーん正確にはわからないが約八ヶ月ぐらいだよ」
　「そ、そんなに寝てたんだ。恥ずかしいな」
　「まぁお前が無事ならいいぜ！」
　泥棒がどうなったのかはラフォーレは知らない。あの後泥棒はフィードバックにボコボコにされた挙句、校門の前で裸で磔の刑と前教室の掃除そして先生の監視によってかなり参ってるらしい？ちなみにラフォーレが生きて帰ったのは、ラフォーレの新たな力が芽生えたからである。
　バーン
　「死の番には力が使えるんだ。私は使えないのに......」
　「ここでは大きな魔力なら少しの間だけなら使える。でもお前には無理だよ。菜摘」
　「それはどうかな？」
　私は必死になってつるを出し攻撃をしたがすぐに消えてしまうからなかなか当たらない。
　「ケボっはぁはぁ」
　「もう魔力が切れるところじゃないか？もう諦めたらどうだ？父さんと一緒に死の番にをしよう。そしたら寂しくはないだろ？」
　「そういう問題じゃない！私は生きる！そう決めたから！」
　「菜摘いい加減に諦めたらどうだ？」
　「......じゃない。私はもう森崎菜摘じゃない！ラフォーレ.ア.ウッドだから！」
　「わかったよ。ラフォーレ。お前は死んだも同然だから諦めなさい」
　「だから諦めない！」
　私は必死に立ち上がりオーラを集めた。そうしたらなんと死者を呼ぶ事に成功した。
　「し、死者だと......いつの間にこんな事ができるようになったのか？」
　そう呟いた瞬間父は遠くに投げ飛ばされていた。その隙にドアノブに手を掛けて中に入る前に少しだけ言いたい事を言った。
　「お父さん会えて良かったよ。そしてありがとう。さようなら。それとね私好きな人が出来たからその人のためにも生きるよ。もう会うことはないかもしれないけど会えたらいっぱい話を聞かせてね。ばいばーい」
　こうして無事に元の世界に戻り生き返る事ができた。
　次に続く