転生したら森の主人になりました

上野佐栁

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転生したら森の主人になりましたラフォーレの怒り

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 「ラフォーレちゃんもっと冷静になって‼︎」
 「......」
 「だめ完全に聞こえてない」
 「流石にまずいぞ」
 「やるな。でも誰が死者と戦えないって?」
 「......っ!」
 「ああああああああ」
 「そんな一瞬で死者を消すなんて......」
 「死ね」
 「ラフォーレちゃん!」
 「!?」
 「大丈夫か?」
 「ふ、フィードバック⁇なんでここに?」
 「お前が心配だったからだよ。早く逃げるぞ‼︎」
 「そんな怪我で来るなんて馬鹿すぎるよ!」
 「まずは貴様からだ!」
 バーン
 「今......フィードバックに怪我をさせようとした?だったら許さない!」
 「ラフォーレ!?もういいから逃げるぞ!」
 「いいねその顔。そんなにフィードバックを失いたく無いのか⁇」
 「うるさい‼︎私は貴方を許さない!」
 「勝てるものなら勝ってみろ⁇」
 「うおおおおおおおお!」
 「ふんっ」
 「ラフォーレ避けろ!」
 「......っ!?」
 グサ
 「ラフォーレ!?」
 「......そ、そんな。あ、ありえない。この俺が負けるなんてあ、ありえん」
 バタン
 「ど、どいうこと?」
 「ラフォーレちゃんは?」
 「フィードバック......か、勝った......よ」
 「ラフォーレ!?」
 バタン
 「おいしっかりしろ!」
 「すぅーすぅー」
 「ね、寝てるだけみたいね」
 「なんだよ!びっくりさせるなよなぁ」
 「でも怪我をしている事には違いない」
 「早く安全な所へ行きましょ」
 「安全な所って何処だよ!」
 「私の領地よ」
 その後私、フィードバック、アクア、スカイ、ラブは手当をされた。
 「いっ。いてて‼︎」
 「もう少しだから我慢してね」
 「わ、わかりました」
 「おいもっと優しくやれよ!痛いんだけど!」
 「そのぐらい我慢しろよ!」
 「うるせえー!」
 「痛くない?」
 「うん。大丈夫だよぉー!ありがとうぅ」
 「ライト様ありがとうございます」
 「それに比べてあっちは......」
 「いてーよ!」
 「大人しくしろよ!」
 「お、落ち着いて!フィードバック少しは静かにして!」
 「うるせえー!」
 「あらあらいいわね」
 「......何やってんだ?」
 「さ、さあ?」
 「じゃあ注射刺すよ」
 ブス
 「いってー!」
 「フィードバックここで暴れないでー!」
 「おい落ち着けよ!」
 「ギャァーー!」
 「子供かよ!」
 三時間後
 「やっと静かになったー」
 「ラフォーレまた寝ちゃったね」
 「そうだね」
 「皆んなちょっといいかしら?」
 「なんだよ」
 「ラフォーレちゃんについてなんだけど......」
 「ラフォーレがどうした?」
 「あの子神になりかけているのよ」
 「は?」
 「え?」
 「ええええええええええええ!?」
 「う、嘘ですよね?」
 「いくらなんでもあり得ないだろ?」
 「本当よ。ラフォーレちゃんタロット君に勝ったでしょ?あの時微かに神の力が発動していたのよ。このままじゃあラフォーレちゃん神様になります」
 「軽いな」
 「でも神様になればタロットに勝てるんだよね?」
 「そうだけどまだ早いのよ。だからこれ以上力を使わせないで。必要な時以外はね」
 「わかったよ」
 この時のフィードバックは甘かった。ラフォーレが神の力を暴走させて自分自身も傷つく事になるなんて思いもしなかった。もし知っていれば何がなんでもフィードバックは止めたであろう。
 次に続く
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