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転生したら森の主人になりました特別編2
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「あれ?ここ何処?」
「菜摘?」
「ら、ラフォーレ!?」
おはようございます。ラフォーレこと菜摘です。朝起きたら無人島に居て本物のラフォーレと二人きりになっています。
「で、ここ何処?」
「私に言われてもわからないよ」
「菜摘使えない」
「こいつー」
「とりあえず食料とか水とか探さないといけないね」
「そう。頑張ってね」
「ラフォーレもやるんだよ!」
「えー。やりたくない」
「ほら行くよ!」
「いてて。引っ張らないでよ!」
「自分で動かないからでしょ!」
「わかったよ」
「ラフォーレってこんなだらしなかったっけ⁇」
「何か言った⁇」
「何も言ってないよ」
十分後
「何も無いね」
「そうだねー」
「まずは家を作ろう」
「どうやって?」
「え?植物で作るんだよ」
「雨漏りとか大丈夫⁇」
「やるしかないよ。ラフォーレも手伝って‼︎」
「はーい」
救助が来ないまま数週間過ぎ私達はなんとか生き延びている。
「菜摘ー。もう疲れたー」
「ラフォーレ頑張れ」
「なんで菜摘の所には魚が来るのに私の所には来ないの?」
「それは......魚の餌を食べていたら魚も寄ってこないよ」
「えー。だって魚の餌美味しいじゃん」
「うん。私、ラフォーレの気持ちわからないかな」
「ぶぅー」
夜
「ラフォーレ食べ過ぎだよ。明日の分も残さないといけないんだよ」
「だってお腹すいて死にそうなんだもん」
「何もしてない人がよく言うよ」
「ぶー」
「ラフォーレ料理できないの?」
「はあ?料理ぐらいできるもん!」
「そう。じゃあ明日からは自分の分は自分で作るでいいね」
「えー!?菜摘の意地悪‼︎」
「なんとでも言ったら?」
「鬼!悪魔‼︎極悪‼︎人でなし!最低!ばーか!」
「はいはい。そうですね」
「むー。ムカつく!」
「はじめて会った時のラフォーレはもっと優しかった気がするよ」
「なによ。どうせ今の私は優しくなんてないですよーだ」
「子供だ」
次の日の朝
「うわー。思っていた以上に悲惨だね」
ラフォーレが作った料理は丸焦げになっていてもう形も留めていない。
「これ元は魚だよね?枝じゃなくて?」
「魚だよ。見た目はアレだけどきっと美味しいよ」
「待ってラフォーレ‼︎」
パク
「!?」
「ら、ラフォーレ⁇大丈夫⁇」
「あ、あぁー」
「き、気を失ってる」
「これは毒でも盛られたような顔だね。しょうがない」
「うーん」
「目が覚めた?」
「菜摘......笑いたければ笑えばいいわ。」
「どうして?」
「どうしてって、あんなに自信満々に言ったのに結局失敗して自分の料理で失神するだよ。ウケるでしょ?」
「そんなことないよ。私もラフォーレと同じことして気を失っちゃったことがあったんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ。懐かしいな」
「......菜摘はなんでそんなに優しいの?」
「え?私が優しい?それはラフォーレも一緒だよ」
「私は優しくなんてないよ」
「たしかに今のラフォーレは全然優しくないけどはじめて会ったときにラフォーレが優しくしてくれたから私も優しくなりたいって思ったんだよ」
「そうなんだ。」
「ねぇ。ラフォーレ」
「何?」
「私達と一緒に来ない?」
「何言ってるの?私は菜摘達の敵だよ」
「それでも私、ラフォーレと戦いたくない。だから仲間になってよ」
「ごめん。それは無理だよ」
「そっか。もうこれ以上何も言わない。今はね」
「ありがとう」
「どういたしまして」
ラフォーレと楽しく過ごすこと更に六週間が過ぎた。
「あれって......スカイだ!」
「本当だ。」
「おーい。スカイー。聞こえる!」
「......っ。ラフォーレ‼︎無事だったんだね」
「うん」
「ラフォーレがもう一人いる。でもこの様子だと今は敵じゃないみたいだね」
「そうだね」
「早く帰ろー‼︎」
「あれ?ラフォーレは?」
「何処に行ったんだろう?」
「まあいいや。フィードバックがすごく心配して街で暴れてるからなんとかしてくれるかな?」
「了解‼︎」
こうして私は無事に皆んなのところに戻ることが出来たのであった。
「フィードバック‼︎街で暴れないで!」
「ラフォーレ!?」
「ふ、フィードバック苦しいから離してく、首に入ってるか!」
「わ、悪い。でもラフォーレが無事で良かったよ」
「本当にね。いきなり居なくなるからびっくりしたよ。グラスが家で待ってるよ。」
「うん」
「グラス」
「ラフォーレ様‼︎無事で良かったですー。グスン」
「色々と心配かけてごめんね」
「あ。まだ言ってなかった」
「⁇」
「ラフォーレおかえり‼︎」
「ただいま!」
無人島の生活は幕を閉じなのであった。
次に続く
「菜摘?」
「ら、ラフォーレ!?」
おはようございます。ラフォーレこと菜摘です。朝起きたら無人島に居て本物のラフォーレと二人きりになっています。
「で、ここ何処?」
「私に言われてもわからないよ」
「菜摘使えない」
「こいつー」
「とりあえず食料とか水とか探さないといけないね」
「そう。頑張ってね」
「ラフォーレもやるんだよ!」
「えー。やりたくない」
「ほら行くよ!」
「いてて。引っ張らないでよ!」
「自分で動かないからでしょ!」
「わかったよ」
「ラフォーレってこんなだらしなかったっけ⁇」
「何か言った⁇」
「何も言ってないよ」
十分後
「何も無いね」
「そうだねー」
「まずは家を作ろう」
「どうやって?」
「え?植物で作るんだよ」
「雨漏りとか大丈夫⁇」
「やるしかないよ。ラフォーレも手伝って‼︎」
「はーい」
救助が来ないまま数週間過ぎ私達はなんとか生き延びている。
「菜摘ー。もう疲れたー」
「ラフォーレ頑張れ」
「なんで菜摘の所には魚が来るのに私の所には来ないの?」
「それは......魚の餌を食べていたら魚も寄ってこないよ」
「えー。だって魚の餌美味しいじゃん」
「うん。私、ラフォーレの気持ちわからないかな」
「ぶぅー」
夜
「ラフォーレ食べ過ぎだよ。明日の分も残さないといけないんだよ」
「だってお腹すいて死にそうなんだもん」
「何もしてない人がよく言うよ」
「ぶー」
「ラフォーレ料理できないの?」
「はあ?料理ぐらいできるもん!」
「そう。じゃあ明日からは自分の分は自分で作るでいいね」
「えー!?菜摘の意地悪‼︎」
「なんとでも言ったら?」
「鬼!悪魔‼︎極悪‼︎人でなし!最低!ばーか!」
「はいはい。そうですね」
「むー。ムカつく!」
「はじめて会った時のラフォーレはもっと優しかった気がするよ」
「なによ。どうせ今の私は優しくなんてないですよーだ」
「子供だ」
次の日の朝
「うわー。思っていた以上に悲惨だね」
ラフォーレが作った料理は丸焦げになっていてもう形も留めていない。
「これ元は魚だよね?枝じゃなくて?」
「魚だよ。見た目はアレだけどきっと美味しいよ」
「待ってラフォーレ‼︎」
パク
「!?」
「ら、ラフォーレ⁇大丈夫⁇」
「あ、あぁー」
「き、気を失ってる」
「これは毒でも盛られたような顔だね。しょうがない」
「うーん」
「目が覚めた?」
「菜摘......笑いたければ笑えばいいわ。」
「どうして?」
「どうしてって、あんなに自信満々に言ったのに結局失敗して自分の料理で失神するだよ。ウケるでしょ?」
「そんなことないよ。私もラフォーレと同じことして気を失っちゃったことがあったんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ。懐かしいな」
「......菜摘はなんでそんなに優しいの?」
「え?私が優しい?それはラフォーレも一緒だよ」
「私は優しくなんてないよ」
「たしかに今のラフォーレは全然優しくないけどはじめて会ったときにラフォーレが優しくしてくれたから私も優しくなりたいって思ったんだよ」
「そうなんだ。」
「ねぇ。ラフォーレ」
「何?」
「私達と一緒に来ない?」
「何言ってるの?私は菜摘達の敵だよ」
「それでも私、ラフォーレと戦いたくない。だから仲間になってよ」
「ごめん。それは無理だよ」
「そっか。もうこれ以上何も言わない。今はね」
「ありがとう」
「どういたしまして」
ラフォーレと楽しく過ごすこと更に六週間が過ぎた。
「あれって......スカイだ!」
「本当だ。」
「おーい。スカイー。聞こえる!」
「......っ。ラフォーレ‼︎無事だったんだね」
「うん」
「ラフォーレがもう一人いる。でもこの様子だと今は敵じゃないみたいだね」
「そうだね」
「早く帰ろー‼︎」
「あれ?ラフォーレは?」
「何処に行ったんだろう?」
「まあいいや。フィードバックがすごく心配して街で暴れてるからなんとかしてくれるかな?」
「了解‼︎」
こうして私は無事に皆んなのところに戻ることが出来たのであった。
「フィードバック‼︎街で暴れないで!」
「ラフォーレ!?」
「ふ、フィードバック苦しいから離してく、首に入ってるか!」
「わ、悪い。でもラフォーレが無事で良かったよ」
「本当にね。いきなり居なくなるからびっくりしたよ。グラスが家で待ってるよ。」
「うん」
「グラス」
「ラフォーレ様‼︎無事で良かったですー。グスン」
「色々と心配かけてごめんね」
「あ。まだ言ってなかった」
「⁇」
「ラフォーレおかえり‼︎」
「ただいま!」
無人島の生活は幕を閉じなのであった。
次に続く
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