転生したら森の主人になりました

上野佐栁

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転生したら森の主人になりました落とし穴

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 野菜の神ベジタブルは会って早々力を貸してくれることになった。
 「前に来てね」
 「はい」
 いきなりの頭突きをされたけど緑の光色を放った。
 「いてて。大丈夫⁇ごめんね急に頭突きをして」
 「いえ、大丈夫です」
 ベジタブルのところを後にしてある森に入っていた。
 「思ったより雨が降ってるね」
 「足元が滑りやすいから気をつ......きゃっ!?」
 「ラフォーレ。言ってる側から自分が滑ってたら意味ないよ?ラフォーレ⁇」
 「あれ?ラフォーレ様何処に行かれたのですか?」
 「あー!?こ、これは異世界の落とし穴!?」
 「え?そんなのあるの?」
 「うん」
 「フルーツてめぇなんでそんな大事な事を言わないだ!」
 「だって忘れてたんだもん」
 「アクアこいつ殺していいか?」
 「いやだめだろ」
 「チッ」
 「早くラフォーレを連れ戻さないと‼︎」
 「でもこの穴後二人までが限界なんだよね。ちなみに私は行かないからね」
 「俺が行く」
 「私も行く」
 「じゃあフィードバックとアクアの二人でいい?」
 「私も行きたいです」
 「グラスはここで待て!」
 「はい」
 「フィードバックは優しく言えないの?」
 「うるせぇ」
 「気をつけてね」
 「うん」
 「いてて。ってここって公園?私がいた世界の公園に、似てる⁇」
 「君こんなところで何してるの?」
 「へ?お、お巡りさん」
 「もう夜中だから早く家に帰りなさい。」
 「は、はい」
 お巡りさんに注意をされて慌ててその場を離れてしばらく歩いてここは私が住んでいた地球であることがわかった。路地裏を歩いていたら変な人に絡まれた。
 「ねぇ君一人?」
 「あ。はい」
 「君何歳?十歳ぐらいかな?」
 「え、えっと個人情報なので言えないです」
 「そんなこと言わずに教えてよ」
 「無理ですー」
 「あっ。おい待て‼︎足クソみたいに早っ‼︎」
 「はぁはぁ。本当にどこよ!」
 「大丈夫⁇」
 ビクッ
 「あ、はい。大丈夫です。え?」
 そこに居たのはかつての家族森崎和哉だった。私の兄だ。
 「僕は森崎和哉よろしくね。君の名前は何かな?」
 「わ、私はラフォーレです」
 「へぇー。ラフォーレちゃんって言うんだ。珍しい名前だね。キラキラネームかな?」
 「そ、そんなところですね。あ、あはは」
 「ラフォーレちゃんって菜摘に、似てるね」
 ビクッ
 「そ、そうですか?」
 「うん。仕草や話し方とか色々似てるよ」
 「そ、そうですか。(まあ私が菜摘なんだけどね。実の兄に会うなんて思ってなかった。)」
 「とにかくもう遅いしうちに来る?」
 「へ?」
 「見た感じ帰る家がないんだろ?」
 鋭い
 「そ、そうなんですよ」
 こうして家に帰ることになった。
 「ただいま」
 「おかえりなさい。あら?その子はどこの子かしら?」
 「家に帰れそうになかったから連れて来たんだよ」
 「そう。お名前は?」
 「ラフォーレちゃんって名前だよ」
 「あら。可愛い名前ね」
 「お、お邪魔します」
 「どうぞ上がって、今日はカレーよ」
 「やったー。僕カレー好きなんだよね。ラフォーレは?」
 「わ、私もお母さんのカレー大好きです」
 「貴方のお母さんってどんな人?」
 「私のお母さんは(目の前にいるけど......言えない。)優しくて綺麗で明るくてお料理が上手でいつも笑顔の人です」
 「なんか母さんに、似てるね」
 「そうかしら?」
 「はい。どうぞ」
 「いただきます」
 「召し上がれ」
 パク
 「美味しいです」
 「ラフォーレちゃんどうしたの?」
 「いえなんでもないです」
 お母さんのカレーを食べて私は涙が溢れてきた。
 「とても美味しいです。お母さんの味です」
 「本当⁇嬉しいわ」
 「よかったね」
 ご飯を食べ終えてお風呂に入ってお母さんと一緒に寝ることになった。
 「おやすみなさい」
 「おやすみなさいです」
 二度と会えないと思っていた家族に会えて本当に嬉しいと思った。ずっとこのままここに居たいと思うほどに強く思っていた。
 次に続く
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