転生したら森の主人になりました

上野佐栁

文字の大きさ
41 / 140

転生したら森の主人になりました弟の成長

しおりを挟む
 弟が転生してから二ヶ月が経ちました。たった一週間で弟は赤ちゃんから小さな子供に成長をしました。
 「この世界の人達って成長が早いんですか?」
 「いや。普通こんなに早くないけどライフが側にいるから早まったかもな」
 「そうなんですか?」
 「まあそうね。私がちょっと魔法で成長速度を一時的に早めたのよ」
 「そうなんですね」
 「お姉たん。お腹すぅいちゃ」
 「はいはい。えっとあれ?ここに入れたクッキーが無い。なんで?」
 「フィードバック。正直に答えてクッキー食べた?」
 「は?食べてないけど⁇」
 「何ようるさいわね。もぐもぐ」
 「あー!?それ‼︎ウッズの為に用意したクッキー‼︎フルーツ様が食べたんですね!」
 「え、えっとなんのことかしら⁇」
 「口にクッキーついてますよ」
 「え。やばっ!」
 フルーツは慌てて口の周りを拭きはじめた。
 「引っ掛かりましたね。フルーツ様。子供のおやつを食べて満足ですか?」
 「あー。えーと。私帰る!」
 「あ。逃げた」
 「サニー様。どうしてそんなにウッズにべったりなんですか?」
 「だって可愛いんもん」
 「そうですか」
 その後違うおやつを出してウッズに与えた。この二ヶ月の間神達のに力を貸してもらう為いろんなところに行った。お花の神様フラワー、季節の神様シーズン、動物の神様アニマル、電気の神様サンダー、力の神様パワー、未来の神様フューチャー、過去の神様パースト、時間の神様タイム、風の神様ウインド様達に力を貸してもらっている。力を貸してもらっていないのは記憶の神メモリー、死神のタロットだけだ。
 「あと少しで今いる神様の力が揃うね」
 「アクア違うよ。ライフ様、ライト様、ラブさん、イモーション様の力はあっちのラフォーレに取られたままだよ」
 「そういえばそうだったね」
 「早く取り戻さねぇとな」
 「フィードバックは戦力外なので張り切らなくていいよ」
 「なんでだよ!」
 「フィードバック。真面目な話。ラフォーレを傷つけることができないでしょ⁇」
 ギクっ
 「そ、それは......」
 「中途半端な覚悟でラフォーレと戦って欲しくない!途中で戦えなくなっていいように利用されるかもしれないんだよ?それでも戦えるって自信があるの?」
 「うっ。そ、それはその......」
 「迷っている時間は無いんだよ!だからフィードバックは何もいないで‼︎」
 「ラフォーレの言う通りだ!今のフィードバックじゃあ何も出来ない」
 「スカイまでそんなこと言うのかよ!」
 「当たり前だ‼︎ラフォーレの邪魔だけはするなよ!」
 「わ、わかったよ」
 「お姉たん。抱っこ」
 「ウッズ少しだけ待ってね」
 「いーやー」
 「はいはい」
 「ラフォーレはウッズ君に甘いね」
 「まあ弟だからね」
 「フィードバック......羨ましいって顔に書いてあるよ」
 「書いてねぇし!」
 「あっそう。このままでじゃフィードバックのこと忘れてウッズ君と結婚しそうね」
 「それは許さねー」
 「どっちよ」
 「まぁまあこの話はここまでにして次の所に行こう」
 「そうだね」
 こと後ラフォーレの記憶が消えることも知らないフィードバック達。忘れた記憶は......。
 次に続く
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~

荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
 ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。  それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。 「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」 『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。  しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。  家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。  メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。  努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。 『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』 ※別サイトにも掲載しています。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

処理中です...