転生したら森の主人になりました

上野佐栁

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転生したら森の主人になりました最後の戦いその8

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 「この戦いが終わったら結婚しよう」
 「......良いよ。戦いが終わって二年後ぐらいには結婚してあげる。それはまでは、結婚を前提に付き合うで良いよね?」
 「もちろんだ!」
 「ふざけ......ガハッ!?」
 「ら、ラフォーレ!?」
 「なんか、大きくない?」
 「なんでだろう⁇」
 「もしかして、覚醒したのかも‼︎」
 「まじかよ」
 「なんがどうなって、覚醒に繋がるの?」
 「さ、さあ?」
 「どういうことだ!?何故、ラフォーレが覚醒出来る?」
 「そんなこと今は関係ない‼︎今度こそ、タロット‼︎貴方を倒す‼︎」
 「くそっ!隙が無さすぎる!これじゃ、防戦するしかない‼︎」
 「ラフォーレ‼︎気をつけろ‼︎死者達が集まってるぞ‼︎」
 「わかったわ。大丈夫‼︎今度こそ、負けない!」
 「ラーちゃん、なんの話をしてるの?」
 「私にも、わからないわ。うっ!」
 「フーちゃん!?うっ!」
 「おい!お前らどうしたんだよ」
 「頭が痛い」
 「僕もだよ。何これ」
 「まじでどうしたんだよ‼︎」
 「大丈夫だから。気にしないで‼︎」
 「なんで⁇なんでなの?こんなに、攻撃をしているのに、怪我をしない?どういうこと?」
 「フッン。どうだって良いだろ?諦めろ」
 「このままじゃ、体力と魔力が、無くなる」
 しばらくの間、防戦する、タロットに、パンチや、キック、魔力をぶつけた。そして、
 「きゃあー」
 ドン
 「グラス!?あれ⁇これってもしかして、やっぱり、風の神ウインド様、それに、お花の神フラワー様、電気の神サンダー様、動物の神アニマル様‼︎」
 「あれ?あまり、驚かないね?」
 「我が来たからには、貴様を死なせるわけにはいかん」
 「素直に、助けに来たって言えばいいのに......」
 「うるさい‼︎黙れ‼︎それに、彼奴に聞かなければならぬことがある。さっさと終わらせて、聞くぞ‼︎」
 「お前達に何が出来る?神同士での戦いは禁止されている。すぐに終わらせるのは無理に決まってるだろ?」
 「そうか。ラフォーレ‼︎タロットの真ん中の赤い石を狙え!いいな?」
 「は、はい!」
 私はつるを、弓の形にして、タロットの赤い石を狙った。タロットが逃げないように、つるで手足をなんとか拘束をした。
 「行けっー!」
 パキンっ
 「ぐあああああ!?」
 「か、勝ったの?ふぇー」
 「ラフォーレ!?」
 疲れてつるの上から落ちてしまった、私をフィードバックが、受け止めてくれた。
 「大丈夫か?」
 「うん。でも、力を使え過ぎて、覚醒状態から、元に戻っちゃた」
 「いつものラフォーレの方が俺は、その、す、好きだけどな」
 キュン
 「う、うん。ありがとう。フィードバック。大好き‼︎」
 「俺もだ」
 「うん」
 「さて、ラフォーレを少し借りるぞ‼︎貴様らは此処で待て‼︎いいな?」 
 「わかったよ。ただし、ラフォーレに何かしたら、許さないからな‼︎」
 「貴様ごときに怯える訳なかろう」
 「フィードバック、大丈夫だから。あとでね」
 「ラフォーレ‼︎貴様、我達の事を一度殺したな?」
 「はい。申し訳ございませんでした」
 「あー。やっぱりね。変な記憶があると思ったら、そういうことね」
 「でも、ラーちゃんを責めるのはお門違いだよ!責めるのは、タロ君だけでいいよ。」
 「そんな事、初めからわかっておるわ‼︎でも、この落とし前はどうつける⁇」
 「もちろん、罪を償いますし、殺してくれても、構いません‼︎そのぐらいの覚悟はあります‼︎」
 「そうか。なら、そうはしないでやろう」
 「え?どういう事ですか?」
 「貴様の罪滅ぼしに、この地球と言うところと、我らが住んでいる、世界の自然を元に戻せ‼︎良いな?」
 「で、でも、今は、魔力はもうないです」
 「大丈夫だ。貴様の通信機を見ろ」
 「通信機をですか?」
 「早くしろ」
 「は、はい」
 「ラフォーレちゃん。無事なようね。じゃあ、私達の力をもう一度ラフォーレちゃんにあげるわ」
 「菜摘‼︎私が奪った、神の力は菜摘に返すから‼︎だから、お願い‼︎森を元に戻して‼︎」
 次の瞬間、色々な色が私の周りに輝いて合わさって行く。
 「魔力が元に戻って行く......」
 「もう一度、覚醒出来そうか?」
 「......やってみます‼︎」
 力を込めたら、覚醒状態になった。
 「でも、タロットからは、力を貸してもらっていません」
 「大丈夫。最初から、タロットの力は、貴様の中にある」
 「え?」
 「よく考えろ‼︎何故、貴様が、死者を操れた?タロットの力のお陰だ」
 「そう言う事だったんですね」
 「ラーちゃん、あと少しだよ」
 「頑張って‼︎」
 「行けるよ」
 「こ、コホン。ラフォーレなら、世界を救う力があるはずだ。だから、その、ふ、ファイト‼︎」
 「頑張れ‼︎」
 「はい!」
 「リターン‼︎」
 緑と黄緑色の光を放ち枯れかけていた、花や草木などが元に戻り始めた。しばらくして、知らないうちに元の世界に戻っていた。
 「菜摘‼︎」
 「わー」
 ラフォーレが勢いよく抱きついて来た。
 「本当によかった‼︎本当にありがとう‼︎」
 「ラフォーレ。こっち向いて‼︎」
 「何?」
 「えい‼︎」
 色んな色の光がラフォーレを包んでそして、
 「心臓の音が聞こえる。待って‼︎もしかして、私を生き返らせたの!?そんなことしたら、罰を受けるってわかるよね?」
 「だって、神はしてはならないって書いてあるけど、主人に関しては何も書いてないもん。だから、大丈夫‼︎」
 「たしかに」
 「ラフォーレちゃん。たしかに、神ではないから、オッケーね」
 「それでいいのぉ?」
 「まぁ。いいじゃないかな?」
 「流石は元生徒だ‼︎」
 「それ、今は関係ないよぉ」
 「わ、わかっているさ」
 「ラブ、トドメを刺さなくてもいいじゃないか?」
 「いいのぉ、いいのぉ。」
 「もーう」
 「ラフォーレ‼︎」
 「アクア‼︎スカイ‼︎よかった‼︎無事だったんだね‼︎」
 「当たり前だよ。そう簡単に死ねないよ」
 「そうだね」
 「なんか、あの二人、距離が縮まった?」
 「そうだな。俺達みたいにな」
 「わっ。もう、フィードバックたら」
 「菜摘、私に、新しい名前をつけて欲しいな。だめかな?」
 「えっと、だめではないけど、本当にいいの?ラフォーレって言う名前を捨てて?」
 「いいの。私は、生まれ変わったから、名前を新しくしたい。それと......」
 チョキン
 「ら、ラフォーレ!?何してるの?」
 「失恋したら、髪を切るのは、当たり前‼︎」
 「それってつまり、ラフォーレもフィードバックのことがすすすす、好きってこと!?」
 「そうだよ」
 「嘘!まじで!今日は、女子会するわよ!」
 「おー」
 「ラフォーレ、貴方の新しい名前は......」
 次に続く
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