転生したら森の主人になりました

転生したら森の主人になりました4

転生したら森の主人になりましたあの日の生活

　タイガ達が旅に出て七年が経過した。私達は今、お帰りなさいパーティーの準備をしている真っ最中だ。
　「ラフォーレ。この飾り頼む」
　「はーい」
　お久しぶりです。ラフォーレ.ア.ウッドです。数日前にタイガ達が帰ると知らせを受けた私達はサプライズパーティーの準備に取り掛かっています。
　「あっ！？」
　「アクア⁇どうしたの?」
　「ラフォーレの部屋に忘れて来た」
　「なにを?」
　「プレゼント‼︎」
　「ええええええ！？」
　「どどど、どうしよう！？あの子達もうすぐで着くって言ってたし......」
　「私取ってくる！」
　「おい、アクア......お前わざとだな?」
　「もちろんよ。だって今日は、ラフォーレの誕生日でもあるもの。だからこっちのサプライズはバレちゃいけないのよ」
　「アクアらしいね」
　「うふふ」
　家
　「えーと?これかなぁ?」
　私はドアノブに手をかけた。
　「あの時の復讐をしてやる」
　「......え?」
　気がつくとそこは、とても懐かしい部屋だった。
　「あれ?私......」
　「菜摘！なにをしているの?学校遅刻するわよ?」
　「やばっ‼︎社会の宿題机の上に置きっぱなしだ！」
　あれ?何か大事な事を忘れている気が......。
　「まぁいいっか」
　「菜摘。おはよう」
　「楓。おはよう」
　「宿題やった?」
　「うん。やって来たよ」
　「見せて！」
　「駄目です」
　「えー。ケチ」
　「はいはい」
　「菜摘ってずるが嫌いよね?」
　「不正とかそういう人は信頼出来ない」
　「そうだね」
　「フィードバック」
　「え?」
　「菜摘⁇いきなり立ち止まってどうしたの?」
　「あっううん。なんでもない」
　気のせいだよね?
　「過去の世界で永久に暮らせばいいわ。この砂時計が落ちた時......もう元には戻らない。うふふ」
　夜
　「うーん。今日は早く寝よう」
　眠りにつくと。
　「お願い！」
　「誰?」
　「貴方は、森崎菜摘でもあり、ラフォーレ.ア.ウッドなのよ！だから目を覚まして！」
　知らない名前のはずなのに......何故か全身の血の気が逆立つようにその言葉だけが頭に残った。
　「......夢⁇」
　「ラフォーレ。あの時の屈辱忘れてないから」
　「菜摘‼︎おーい。菜摘さーん⁇菜摘‼︎」
　「わっ！？」
　「やっと気付いたか」
　「楓」
　「菜摘がぼーとするなんて珍しいね」
　「変な夢見ちゃって......」
　「変な夢⁇」
　「なんかもう一人の私が居るみたいだった」　　
　「なにそれ！」
　「この世界は偽物で、その世界はいつか本物になる。でも記憶がない人達は違和感すらない。あははは‼︎」
　私は過去へと引き戻されたのだ。
　次に続く