転生したら森の主人になりました

上野佐栁

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転生したら森の主人になりました4

転生したら森の主人になりました償いその1

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 「菜摘。このままだと......」
 「......ブラックホールに呑み込まれる」
 「ラフォーレ。何するの?」
 「何って......聖なる指輪の力でブラックホールをかき消す」
 「菜摘。出来るの?」
 「一か八かだね」
 カチン
 「時空の狭間に押し込めるの?」
 「わからない。でも今は、菜摘を信じるしかない」
 「ぐっ......!」
 押し潰されそうだ。重くて何もかも呑み込んでやると言っているようだ。
 ピキッ
 「え?」
 「つ、杖が!?」
 パキーン
 「嘘......でしょ?」
 「菜摘!?」
 カチン
 「......」
 「フューチャー。お主は助けたいのじゃろ?」
 「はい」
 「では行け。お主の好きなようになれば良い」
 「我輩たちがサポートするから行くんだ」
 「ありがとう......ありがとうございます‼︎」   
 フューチャーが私を持ち上げた衝撃で時が動いた。
 「ふ、フューチャー!?」
 「ラフォーレさん。無事でよかった」
 「......うん」
 「あれ?」
 「ん?」
 「覚醒状態に戻ってるよ?」
 「......え」
 覚醒状態に戻ってる?嘘でしょ!?
 「......でも力が落ちた感じはしないな?」
 「もしかして......覚醒状態のまま聖なる指輪と真の覚醒を維持しているの?」
 「......は?」
 「すごいよ!ラフォーレさん。貴方この世界の断りをひっくり返す事が出来るよ!」
 「そ、そう」
 やべー。全然嬉しくない。
 「おっほほほ。久しいのう」
 「パースト!?タイム!?なんで貴方が此処にいるの?まだ牢屋のはず......フューチャー‼︎」
 「ご、ごめんなさい。私が二人を檻から出したの。今回の戦いでは二人の力が必要だって思ったから......」
 「そうだ!?アクアとラフォーレは!?」  
 「それは安心して」
 「ウインド様!?」
 「僕が二人を拾っておいたよ」
 「ひ、拾うって......」
 「ウインドって女の子なのにうちの娘の同じで自分を僕って呼ぶよね?」
 「う、うるさいなぁ。僕の勝手でしょ?」
 「ウインド様。ありがとうございます」
 「二人が無事でよかったよ」  
 「二人が無事でよかったよ‼︎」
 「僕の最高の暇つぶしがなくなるのは嫌だからね」
 「あれ?ウインドってもしかして......はらぐー......」
 「それ以上言うなら僕は君を消し飛ばすよ?」
 「ひ、ひぃ!?」
 「ラフォーレよ。本当にすまぬ。わしらのせいで辛い思いをして......我らの母の心を救ってくれてありがとうなのじゃ」
 「お礼なんていらない。だって、アワーもう......」
 「ラフォーレはよく頑張った。我輩逹では母君を助けられなかっただろう。だから其方に感謝する」
 「......」
 「もう時間を止めてはおけん」
 「私があのブラックホールを時の狭間に押しやる」
 「出来るの?」
 「やればいける」
 カチン
 「ラフォーレ?覚醒状態に戻っているじゃねぇかよ!」
 「まずいな!?」
 「このままだと、ラフォーレちゃんは......」
 「貴様らアホなのか?」
 「はあ!?」
 「ラフォーレの魔力はちっとも減ってはおらん。よって力は落ちてはいないのじゃろう」
 「素直にラフォーレの力はそのまま保つ続けているから安心してって言えばいいのに......」  
 「う、うるさいわ!貴様!誰に口を聞いておる?我と口を聞いていいのは神だけじゃ‼︎」
 「うん。だから私も神なんだけど?」
 「ふん!」
 今度こそこのブラックホールを止める!そう強く願った。
 次に続く
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