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転生したら森の主人になりました4
転生したら森の主人になりました償いその3
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「ライフ。まだいけるか?」
「え、ええ......魔力はまだ残って......ゔっ!」
「ライフ!?大丈夫なの?」
「だ、大丈夫よ......傷口が少し開いただけよ」
「無理はせんでいいよ......と言いたいところじゃが......」
「今やめれば、ラフォーレちゃんを救えなくなるわ」
「そんなに頑張って誰かを救った気になりたいのか?」
「お兄様!?」
「他の皆んなは!?」
パースト、アワー、ライフは慌てて顔を上げて絶望した。
「ぜ、全滅......」
「し、死んじゃったの?」
「いいや。まだだ。だがもうすぐで死ぬ。運命からは逃れられない......あの方が言ったように......」
「あの方?」
「お前逹もさっさと死ね」
バーン
「な、なっ!?」
「はぁはぁ......いっ‼︎」
「ラフォーレちゃん!?」
「ラフォーレまだ動いちゃ駄目だよ‼︎」
「だ、大丈夫......だから」
「骨は確かに繋がったのじゃが......あの怪我ではもたんぞ」
「くっくっくっ。これでこれ、ラフォーレ.ア.ウッドだ。こんな事で死ぬ奴ではない」
「貴方が死者なら......私にも出来るかも......」
「は?なにを......」
私は自分の中にある魔力で、タロットの力を全力で使った。
「......か、体が動かない」
「はぁはぁ......や、やっぱりね。私にも出来るかもって思ってた」
「く、くそ!」
「......ラフォーレ。お兄様は私が死者の世界に返す」
「アワー。本気なの?」
「うん。本気だよ。これは私なりの償い。人を殺め......多くの人を傷付けてしまった代償......だから私がやらなきゃ駄目だの」
「......」
「さようなら。お兄様」
カチン
「ぐあああああ‼︎」
「......っ‼︎」
アワーの兄の体が真っ二つに引き裂かれた。
「あ、ああ......」
「アワー......」
「うぅぅ......」
「頑張ったね」
「ラフォーレ......ごめんなさい‼︎皆んなを傷付けて......貴方の祖母を殺して......いっぱい傷付けてごめんなさい‼︎ごめんなさいいぃ!うわあああん!」
そう言って泣き崩れた。私は受け止めるしか無かった。本当にアワーを許せたわけじゃない。まだ憎いって気持ちもある。でも今は此処で言うのは違う。私は神だ。神である以上。誰にでも更生するチャンスを与えなければならない。死者に関しては死の番人の所に誘導しなければならない。でも何処かで、アワーと友達になりたいって気持ちもある。だから受け止める。どんなに辛くても苦しくても受け止めてみせる。そして、しばらくして
「......グスン。また生まれ変わったら今度は......ううん。これはまた会った時に言うよ。ありがとう。私を......止めてくれて」
そう言って、アワーは消えて行った。きっと死を受け入れたのだろう。だから消えたと考えるのが一番筋が通っている。
「お前は......」
「まだこの世に残って......」
「お前は......誰かを助けることは苦にはならないのか?」
「ならない」
嘘だ。本当は何処かで自分が一番だって思うっしまう。そんな自分が嫌い。
「そ、そうか......俺は間違えていたのか......あの方はきっと、俺逹が争うこと望んでいたんだろうなぁ」
「あの方って誰?」
「言えねぇなぁ......それと、お、俺の名前を聞いてくれるか?」
「わかった」
「俺の名前は......だ」
「......覚えておくよ」
「また、アワーに会ったらこう言ってくれ。すまなかった。俺のせいで死んでしまって......許してくれとは言わない。だが、お前を......アワーを心から愛していると言ってくれ......た、頼む」
「わかった。伝えておくよ」
身勝手だ。貴方のせいで、アワーは死んだ。家族を死なせるのは最低だ。多分この先もこいつを許すことはしないだろう。そう思った。
「お前は何処までも......ゲホゲホ‼︎お人好しだな」
「......」
悪かったわね!そう心で叫んだ。
「俺は地獄に行くだろう。そして二度と生まれ変わることもない。運命には抗えない」
そう呟き消えていった。
「ハーディン......貴方の罪は消えない。でも人の心はあったんだね」
そう思った。
「ラフォーレちゃん!早く他の皆んなを手当しないと......」
「はい!」
「わしの魔力を使うのじゃ」
「ありがとう」
「ヒーリング‼︎」
優しい光に包まれて、フィードバック逹の怪我は治りつつある。しばらくすると怪我は治ったが完全には治せなかった。
「ラフォーレ」
「あいつは!?」
「もう大丈夫だよ。もう居ないから」
「そっか」
「ねぇ、ふぃー......」
「ラフォーレ⁇」
「ラフォーレは何処に行ったの?」
「さっきまでそこに居たよなぁ?」
「うん」
「ラフォーレ‼︎何処だ‼︎返事をしろ!」
「あれ?此処って同じ場所だよね?」
でも何か変な感じがする。さっきまで居たはずのフィードバック逹が消えている。何か関係があるの?
まだ戦いは終わっていないことは誰も知らない。
次に続く
「え、ええ......魔力はまだ残って......ゔっ!」
「ライフ!?大丈夫なの?」
「だ、大丈夫よ......傷口が少し開いただけよ」
「無理はせんでいいよ......と言いたいところじゃが......」
「今やめれば、ラフォーレちゃんを救えなくなるわ」
「そんなに頑張って誰かを救った気になりたいのか?」
「お兄様!?」
「他の皆んなは!?」
パースト、アワー、ライフは慌てて顔を上げて絶望した。
「ぜ、全滅......」
「し、死んじゃったの?」
「いいや。まだだ。だがもうすぐで死ぬ。運命からは逃れられない......あの方が言ったように......」
「あの方?」
「お前逹もさっさと死ね」
バーン
「な、なっ!?」
「はぁはぁ......いっ‼︎」
「ラフォーレちゃん!?」
「ラフォーレまだ動いちゃ駄目だよ‼︎」
「だ、大丈夫......だから」
「骨は確かに繋がったのじゃが......あの怪我ではもたんぞ」
「くっくっくっ。これでこれ、ラフォーレ.ア.ウッドだ。こんな事で死ぬ奴ではない」
「貴方が死者なら......私にも出来るかも......」
「は?なにを......」
私は自分の中にある魔力で、タロットの力を全力で使った。
「......か、体が動かない」
「はぁはぁ......や、やっぱりね。私にも出来るかもって思ってた」
「く、くそ!」
「......ラフォーレ。お兄様は私が死者の世界に返す」
「アワー。本気なの?」
「うん。本気だよ。これは私なりの償い。人を殺め......多くの人を傷付けてしまった代償......だから私がやらなきゃ駄目だの」
「......」
「さようなら。お兄様」
カチン
「ぐあああああ‼︎」
「......っ‼︎」
アワーの兄の体が真っ二つに引き裂かれた。
「あ、ああ......」
「アワー......」
「うぅぅ......」
「頑張ったね」
「ラフォーレ......ごめんなさい‼︎皆んなを傷付けて......貴方の祖母を殺して......いっぱい傷付けてごめんなさい‼︎ごめんなさいいぃ!うわあああん!」
そう言って泣き崩れた。私は受け止めるしか無かった。本当にアワーを許せたわけじゃない。まだ憎いって気持ちもある。でも今は此処で言うのは違う。私は神だ。神である以上。誰にでも更生するチャンスを与えなければならない。死者に関しては死の番人の所に誘導しなければならない。でも何処かで、アワーと友達になりたいって気持ちもある。だから受け止める。どんなに辛くても苦しくても受け止めてみせる。そして、しばらくして
「......グスン。また生まれ変わったら今度は......ううん。これはまた会った時に言うよ。ありがとう。私を......止めてくれて」
そう言って、アワーは消えて行った。きっと死を受け入れたのだろう。だから消えたと考えるのが一番筋が通っている。
「お前は......」
「まだこの世に残って......」
「お前は......誰かを助けることは苦にはならないのか?」
「ならない」
嘘だ。本当は何処かで自分が一番だって思うっしまう。そんな自分が嫌い。
「そ、そうか......俺は間違えていたのか......あの方はきっと、俺逹が争うこと望んでいたんだろうなぁ」
「あの方って誰?」
「言えねぇなぁ......それと、お、俺の名前を聞いてくれるか?」
「わかった」
「俺の名前は......だ」
「......覚えておくよ」
「また、アワーに会ったらこう言ってくれ。すまなかった。俺のせいで死んでしまって......許してくれとは言わない。だが、お前を......アワーを心から愛していると言ってくれ......た、頼む」
「わかった。伝えておくよ」
身勝手だ。貴方のせいで、アワーは死んだ。家族を死なせるのは最低だ。多分この先もこいつを許すことはしないだろう。そう思った。
「お前は何処までも......ゲホゲホ‼︎お人好しだな」
「......」
悪かったわね!そう心で叫んだ。
「俺は地獄に行くだろう。そして二度と生まれ変わることもない。運命には抗えない」
そう呟き消えていった。
「ハーディン......貴方の罪は消えない。でも人の心はあったんだね」
そう思った。
「ラフォーレちゃん!早く他の皆んなを手当しないと......」
「はい!」
「わしの魔力を使うのじゃ」
「ありがとう」
「ヒーリング‼︎」
優しい光に包まれて、フィードバック逹の怪我は治りつつある。しばらくすると怪我は治ったが完全には治せなかった。
「ラフォーレ」
「あいつは!?」
「もう大丈夫だよ。もう居ないから」
「そっか」
「ねぇ、ふぃー......」
「ラフォーレ⁇」
「ラフォーレは何処に行ったの?」
「さっきまでそこに居たよなぁ?」
「うん」
「ラフォーレ‼︎何処だ‼︎返事をしろ!」
「あれ?此処って同じ場所だよね?」
でも何か変な感じがする。さっきまで居たはずのフィードバック逹が消えている。何か関係があるの?
まだ戦いは終わっていないことは誰も知らない。
次に続く
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