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またやらかしたようです

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やがてルミナさんがギルドマスターを連れてきた。

「おい、スグル。お前次は何をやらかした」

ギルドマスターはめんどくさそうな顔をしながら俺に話しかけてきた。

「何もしていない。俺はただ依頼をこなしてここに来ただけだ」

「…お前、いつ依頼を受けに行った?…」

「朝遅くだな」

「お前なー今昼ちょっと前だぞ?いくらなんでも早すぎだろ⁉︎」

「ただ早く終わった、それだけだ」

「まぁいい、とりあえず討伐した魔物をこっちに出しに来い」

俺はギルドマスターの後を追って広い解体場に入った。

「んじゃ、出していいぞ」

俺は[異空間収納]から倒した魔物を全部出した。

それを見たギルドマスターは

「おいコラ、スグル。何が何もしてないだ。思いっきりやってんじゃねーか!こりゃAランク昇格の推薦書を出さねーといかんな…」

ギルドマスターは頭に手を置きながらギルド室へ戻って行った。

「じゃあ、これ全部解体お願いします」

俺はそう言って解体場から出て行った。



俺は依頼ボードの前に立っていた。

「そろそろ別の街に行きたいな」

俺が依頼書を見ながら言うと、

『でしたらあの護衛依頼はどうですか?』

アリスが一つ依頼を勧めてきた。

「これだけ多くの護衛依頼からどうしてそれを選んだんだ?」

『マスター、この依頼の依頼人を見てください』

俺は依頼書の左端に書かれた名前を見た。

「サリバンさんからの依頼か…!」

『はい。また、サリバンさんはマスターの実力をご自身の目で見ておられるのでマスターがこの依頼を受けるなら喜んで引き受けるはずです』

俺はアリスがこの依頼を選んだ理由がわかった。

「よし、この依頼を受けるか。アリス、いつもありがとな」

俺がアリスにそう告げると

『ふぇ⁉︎あっはい!私はマスターのスキルですから…//』

何故か驚いたような返事が返ってきた。

(俺、アリスに感謝の言葉あまり言ってないか?)

そんな小さな疑問を抱えながら受付カウンターに歩いて行った。

「おや?ルミナさんはいないのか?できればルミナさんが良かったんだが…」

すると奥から大きな走り音が聞こえ、汗をかいたルミナさんが出てきた。

「ハァ…ハァ…。スグルさん、依頼を受けにきたんですね?」

「あっ、はい。この依頼を受けようと思ったんですけど。ルミナさん、大丈夫ですか?汗がさっきからずっと出てますけど?」

「い、いえ!大丈夫ですよ!ちょっと動いただけですよ」

ルミナさんは何やら慌てて言った。

「そうですか、体冷やさないよう気をつけてくださいね。じゃあこれの手続きお願いできますか?」

「は、はい。気をつけますね//。ちょっと待っててくださいねー。……はい!手続き完了です!ちょうどあと1名足りなかったので良かったですね。この依頼は明後日の早朝なので気をつけてくださいね!」

俺は手続きの終わった依頼書を返してもらってから

「ありがとうございます。ではこれで」

俺は踵を返して商店街へと向かった。
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