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彼女は氷を回し、彼はグラスに口をつけた
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スマホの待機画面を見るのが嫌になってきた。
朝からちょくちょく開いているのに、企業アカウントの宣伝通知と、仕事関係の業務連絡の通知ばかりだ。肝心の人物からは音沙汰なし。
いっそ自分から連絡しようかとも思った。でも、なんで私から?普通こういうのって向こうからしてくるもんでしょ?という苛つきが前に立ち、トーク画面を開いては閉じるを何度も繰り返した。
外回りが終わったものの、会社に真っ直ぐ戻る気にもなれず、ブレイクタイムという名目のサボりに興じることにした。そんなときのお気に入りは、職場の近くにある本屋の中の喫茶店だ。ここはとにかく静かなのがいい。頭の中がガヤガヤと騒がしい日は、ここで静寂成分を摂取するに限る。
ドアのないオープンな入り口から入ると、若い女性店員が笑顔で迎えてくれる。
「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」
遮るもののない、広々とした店内の奥側。茶色のソファーと木製の椅子と、同素材のテーブルが立ち並ぶ中の端っこ、窓際の席を見やる。私のお気に入りの場所だ。窓から見える景色が素晴らしい…と言いたいところだけど、実際にはモノレールの線路が景観の四割を占めている。でもなんとなく窓際が好きだった。そもそも景色を楽しみたいわけじゃない。
時刻は十四時。中途半端な時間のせいか客入りは少ない。そして例の席はちょうど空いていたが、右隣には制服姿の男女が向かい合って座っている。
迷いはしたものの、騒がしい子たちじゃなさそうだし、なんで高校生に気後れしなきゃならないんだという謎の対抗心を発揮して、かまわず窓際に足を向けた。それにしても、学校帰りにしては早すぎないだろうか?
席にたどり着くと、ちょうどソファに座る少女が、口を開いた。
「中間どうだった?」
飾り気のない黒髪セミロングに制服のリボンをきっちり上で結んだ子だ。パッと見た感じは化粧気もない。真面目そうで純朴な少女だった。そうか、テスト期間だから早く終わったのね。
「まあまあかな…そっちは?」
短髪で日に焼けた肌をした少年が答える。彼は見るからにスポーツマンって感じ。雰囲気からして野球部かな。
「こっちもまあまあ」
「そっか」
それだけで会話が途切れてしまった。私は席に着きメニューを見ながら、こっそりと二人を観察した。彼女は目を伏せてストローでアイスティーの氷を回し、彼はグラスにくちをつけてブラックのアイスコーヒーを飲んだ。そしてお互いに視線が合うと、くすぐったそうに笑い合った。
やけにぎこちないな。ははーん、付き合いたてカップルで、なんならこれが初デートだな。そりゃ初々しい事で。
「お決まりでしょうか?」
そこでちょうど店員さんがやってきた。私はコーヒーとセットでモンブランを注文し、メニューを返し、再びスマホを開いた。でもそこには、待ち受けにしている写真があるだけ。ビーチで友人と肩を組み、無駄にカラフルなお酒が入ったグラスを掲げ、下手なウインクをキメてる自分の顔が、今日はやけに憎らしい。
またチラリと隣に座る女子高生を見やる。彼女はまだ目を伏せ、グラスの氷を回していた。そのまごついた態度に苛立ちを覚える。
そんなの通用するの今だけよ、JK。大人になれば、とりわけ二十五歳に差し掛かれば、モジモジしてるだけで恋愛が成立したりしないんだから。
私はやっかみ半分ーいや七割くらいかもしれないーの忠告を脳内で投げかけた。だけど、人の色恋にとやかく言っている場合ではないのが私の現状。そして目下の悩みは、何を悩めばいいのかわからないことだった。
あれは確か先週の金曜日。休日前の仕事終わりに、私はマッチングアプリで知り合った人と会っていた。彼とはもう四回会っている。その前のデートでは別れ際にキスまで済ませた。
そしてその日は、二件目のバーにまでもつれこんだ。ベストをきっちり着こなしたバーテンが黙々とシェイカーを振り、ロマン優先の控えめな照明、店内には私たちのような男女の組み合わせが多い。男女が一線を越える、その助走区間のようなバーだった。そして当然のように終電はもうなかった。
誰もがささやき合うように会話している。きっと誰もが、あまり人に聞かせられない、色めいた予定について相談しているんだろう。
カウンターに並んで座る私たちも、お互いに黙ってはいるけど、この沈黙がもはや相談みたいなものだ。私はジントニックに浮かんだ氷を指で回し「どうしよっか」と問いかけた。
すると彼はウイスキーの入ったロックグラスに口をつけ、一拍おいてから「うちに来る?」と返した。あくまでも軽い調子だけど、言葉の表面はやけに硬い質感を帯びていた。
「うん、いいよ」と応える私の声も、少し硬かったかもしれない。
そうして、わたしたちは店を出て、タクシーを捕まえ、寄った勢いもあって車内で軽いキスをした。そして、彼の部屋で一晩を明かした。
「カラン」
氷の爆ぜる音で、ふと我に返った。となりの少女が、またグラスの氷を回していたのだ。そしてちょうどコーヒーとケーキがやってきた。モンブランの上に乗った栗にフォークを突き刺し、口の中に放り込んだ。控えめで優しい甘さが広がる、酸味も苦味もない純粋な甘味、恋も愛もこんな風にただ甘いだけでいいのに。
あの夜を境に、彼から連絡が途絶えた。正確には、だんだんとフェードアウトされ、ついには音沙汰なしになった。
なんでいつもこうなんだろう…
顔もスタイルも、けっして悪くはないはず。それくらいの努力はしている。軽く見えないように、立ち振る舞いも気をつけている。きちんとした会社に勤めていて、誠実そうな人を相手に選んでるつもりだ。ベッドで、マグロでいたりもしていない。やりすぎない程度に積極性も見せてる。終わった後に気まずい空気になったりもしてない。
なのに、どうしてか、いつもそれ以降が続かない。もうなにに悩み、どこを改めればいいのかわからない。ジワリと瞳に水が溜まるのを感じ、慌てて拭った。
「ごめんね、こんな話しちゃって。彼女がいるの知らなくてさ」
涙はサッと引っ込み、思わず顔を横に向けそうになった。耳を疑ったが、たしかに隣から聞こえたはず。
「うん、他校の女子だし、まあ知らないよな」
「…バカだな私、ちゃんとリサーチしとくんだった」
「そんなこと…その、嬉しくはあったし…」
「ほんと、ごめんね、学校では気まずくないようにするから」
「ああ、俺の方こそ…えっと、ごめん」
「謝らないでよ、全部わたしが悪いの、だから本当に気にしないで、おねがい」
そう言って、彼女は氷を回した。少年は、グラスに口をつけ、残っているコーヒーを一気に飲み干した。苦かったのかその顔が少しだけ歪んだ。実はブラックはあんまり好きじゃないのかもな。
「じゃあ、もう行くわ」
「うん」
少年は財布を取り出したが、少女がそれを手で制した。
「いいよ、私が誘ったんだし」
「でも…」
「いいから」
彼女は弱々しく、しかしその中心に、細いながらもしっかりとした芯のある声で、少年を黙らせた。そして彼はエナメル素材の大きなショルダーバッグを肩に担いで、最後に心配そうな視線をチラリと送りつつ、去っていった。
なるほど、始まったばかりの二人じゃなかった。既に始まっていた少年と、始められなかった少女だったのか。取り残された少女は、ただ俯いていた。角度的にその瞳がどうなってるかは見えない。
私が最後に、あんな風に真正面からぶつかり、真正面から傷ついて、その痛みをしっかり噛みしめる恋をしたのはいつだったろうか?
いつの間にか、横にすわって様子を伺い、匂わせたり、誘わせたりするような恋愛ばかりするようになった。なんのことはない、私はいつ終わってもかまわないように立ち振る舞っていただけ。自分がいつでも逃げられるように。だから向こうからも簡単に逃げられる。
彼女はまだ動かなかった。視線の先にあるアイスティーは、氷がほとんど溶けてしまい、グラスから溢れそうになっていた。
私は立ち上がって、自分のテーブルの伝票と、隣の席の伝票を掴んだ。
「え?」彼女は顔を上げて私を見た。驚くべきことに、泣いてはいなかった。
「いいから」私はせいいっぱい、頼れる大人のお姉さんっぽい感じを出しながら告げ、呆然とする彼女を残してスタスタとレジまで歩いた。
もしかしたら、かえって屈辱だったかもしれない。だとしたらごめんね。でもね、同情でも憐れみでもないの。あなたがあんまりにも格好よかったから、格好つけずにいられなかっただけなの。
でもまあ、等身大でいたのが高校生の少女で、背伸びしたのが大人の私なんて、むしろ格好悪いか。
会計を済ませ、会社に戻る道すがら、スマホを起動してメッセージアプリを開いた。
朝からちょくちょく開いているのに、企業アカウントの宣伝通知と、仕事関係の業務連絡の通知ばかりだ。肝心の人物からは音沙汰なし。
いっそ自分から連絡しようかとも思った。でも、なんで私から?普通こういうのって向こうからしてくるもんでしょ?という苛つきが前に立ち、トーク画面を開いては閉じるを何度も繰り返した。
外回りが終わったものの、会社に真っ直ぐ戻る気にもなれず、ブレイクタイムという名目のサボりに興じることにした。そんなときのお気に入りは、職場の近くにある本屋の中の喫茶店だ。ここはとにかく静かなのがいい。頭の中がガヤガヤと騒がしい日は、ここで静寂成分を摂取するに限る。
ドアのないオープンな入り口から入ると、若い女性店員が笑顔で迎えてくれる。
「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」
遮るもののない、広々とした店内の奥側。茶色のソファーと木製の椅子と、同素材のテーブルが立ち並ぶ中の端っこ、窓際の席を見やる。私のお気に入りの場所だ。窓から見える景色が素晴らしい…と言いたいところだけど、実際にはモノレールの線路が景観の四割を占めている。でもなんとなく窓際が好きだった。そもそも景色を楽しみたいわけじゃない。
時刻は十四時。中途半端な時間のせいか客入りは少ない。そして例の席はちょうど空いていたが、右隣には制服姿の男女が向かい合って座っている。
迷いはしたものの、騒がしい子たちじゃなさそうだし、なんで高校生に気後れしなきゃならないんだという謎の対抗心を発揮して、かまわず窓際に足を向けた。それにしても、学校帰りにしては早すぎないだろうか?
席にたどり着くと、ちょうどソファに座る少女が、口を開いた。
「中間どうだった?」
飾り気のない黒髪セミロングに制服のリボンをきっちり上で結んだ子だ。パッと見た感じは化粧気もない。真面目そうで純朴な少女だった。そうか、テスト期間だから早く終わったのね。
「まあまあかな…そっちは?」
短髪で日に焼けた肌をした少年が答える。彼は見るからにスポーツマンって感じ。雰囲気からして野球部かな。
「こっちもまあまあ」
「そっか」
それだけで会話が途切れてしまった。私は席に着きメニューを見ながら、こっそりと二人を観察した。彼女は目を伏せてストローでアイスティーの氷を回し、彼はグラスにくちをつけてブラックのアイスコーヒーを飲んだ。そしてお互いに視線が合うと、くすぐったそうに笑い合った。
やけにぎこちないな。ははーん、付き合いたてカップルで、なんならこれが初デートだな。そりゃ初々しい事で。
「お決まりでしょうか?」
そこでちょうど店員さんがやってきた。私はコーヒーとセットでモンブランを注文し、メニューを返し、再びスマホを開いた。でもそこには、待ち受けにしている写真があるだけ。ビーチで友人と肩を組み、無駄にカラフルなお酒が入ったグラスを掲げ、下手なウインクをキメてる自分の顔が、今日はやけに憎らしい。
またチラリと隣に座る女子高生を見やる。彼女はまだ目を伏せ、グラスの氷を回していた。そのまごついた態度に苛立ちを覚える。
そんなの通用するの今だけよ、JK。大人になれば、とりわけ二十五歳に差し掛かれば、モジモジしてるだけで恋愛が成立したりしないんだから。
私はやっかみ半分ーいや七割くらいかもしれないーの忠告を脳内で投げかけた。だけど、人の色恋にとやかく言っている場合ではないのが私の現状。そして目下の悩みは、何を悩めばいいのかわからないことだった。
あれは確か先週の金曜日。休日前の仕事終わりに、私はマッチングアプリで知り合った人と会っていた。彼とはもう四回会っている。その前のデートでは別れ際にキスまで済ませた。
そしてその日は、二件目のバーにまでもつれこんだ。ベストをきっちり着こなしたバーテンが黙々とシェイカーを振り、ロマン優先の控えめな照明、店内には私たちのような男女の組み合わせが多い。男女が一線を越える、その助走区間のようなバーだった。そして当然のように終電はもうなかった。
誰もがささやき合うように会話している。きっと誰もが、あまり人に聞かせられない、色めいた予定について相談しているんだろう。
カウンターに並んで座る私たちも、お互いに黙ってはいるけど、この沈黙がもはや相談みたいなものだ。私はジントニックに浮かんだ氷を指で回し「どうしよっか」と問いかけた。
すると彼はウイスキーの入ったロックグラスに口をつけ、一拍おいてから「うちに来る?」と返した。あくまでも軽い調子だけど、言葉の表面はやけに硬い質感を帯びていた。
「うん、いいよ」と応える私の声も、少し硬かったかもしれない。
そうして、わたしたちは店を出て、タクシーを捕まえ、寄った勢いもあって車内で軽いキスをした。そして、彼の部屋で一晩を明かした。
「カラン」
氷の爆ぜる音で、ふと我に返った。となりの少女が、またグラスの氷を回していたのだ。そしてちょうどコーヒーとケーキがやってきた。モンブランの上に乗った栗にフォークを突き刺し、口の中に放り込んだ。控えめで優しい甘さが広がる、酸味も苦味もない純粋な甘味、恋も愛もこんな風にただ甘いだけでいいのに。
あの夜を境に、彼から連絡が途絶えた。正確には、だんだんとフェードアウトされ、ついには音沙汰なしになった。
なんでいつもこうなんだろう…
顔もスタイルも、けっして悪くはないはず。それくらいの努力はしている。軽く見えないように、立ち振る舞いも気をつけている。きちんとした会社に勤めていて、誠実そうな人を相手に選んでるつもりだ。ベッドで、マグロでいたりもしていない。やりすぎない程度に積極性も見せてる。終わった後に気まずい空気になったりもしてない。
なのに、どうしてか、いつもそれ以降が続かない。もうなにに悩み、どこを改めればいいのかわからない。ジワリと瞳に水が溜まるのを感じ、慌てて拭った。
「ごめんね、こんな話しちゃって。彼女がいるの知らなくてさ」
涙はサッと引っ込み、思わず顔を横に向けそうになった。耳を疑ったが、たしかに隣から聞こえたはず。
「うん、他校の女子だし、まあ知らないよな」
「…バカだな私、ちゃんとリサーチしとくんだった」
「そんなこと…その、嬉しくはあったし…」
「ほんと、ごめんね、学校では気まずくないようにするから」
「ああ、俺の方こそ…えっと、ごめん」
「謝らないでよ、全部わたしが悪いの、だから本当に気にしないで、おねがい」
そう言って、彼女は氷を回した。少年は、グラスに口をつけ、残っているコーヒーを一気に飲み干した。苦かったのかその顔が少しだけ歪んだ。実はブラックはあんまり好きじゃないのかもな。
「じゃあ、もう行くわ」
「うん」
少年は財布を取り出したが、少女がそれを手で制した。
「いいよ、私が誘ったんだし」
「でも…」
「いいから」
彼女は弱々しく、しかしその中心に、細いながらもしっかりとした芯のある声で、少年を黙らせた。そして彼はエナメル素材の大きなショルダーバッグを肩に担いで、最後に心配そうな視線をチラリと送りつつ、去っていった。
なるほど、始まったばかりの二人じゃなかった。既に始まっていた少年と、始められなかった少女だったのか。取り残された少女は、ただ俯いていた。角度的にその瞳がどうなってるかは見えない。
私が最後に、あんな風に真正面からぶつかり、真正面から傷ついて、その痛みをしっかり噛みしめる恋をしたのはいつだったろうか?
いつの間にか、横にすわって様子を伺い、匂わせたり、誘わせたりするような恋愛ばかりするようになった。なんのことはない、私はいつ終わってもかまわないように立ち振る舞っていただけ。自分がいつでも逃げられるように。だから向こうからも簡単に逃げられる。
彼女はまだ動かなかった。視線の先にあるアイスティーは、氷がほとんど溶けてしまい、グラスから溢れそうになっていた。
私は立ち上がって、自分のテーブルの伝票と、隣の席の伝票を掴んだ。
「え?」彼女は顔を上げて私を見た。驚くべきことに、泣いてはいなかった。
「いいから」私はせいいっぱい、頼れる大人のお姉さんっぽい感じを出しながら告げ、呆然とする彼女を残してスタスタとレジまで歩いた。
もしかしたら、かえって屈辱だったかもしれない。だとしたらごめんね。でもね、同情でも憐れみでもないの。あなたがあんまりにも格好よかったから、格好つけずにいられなかっただけなの。
でもまあ、等身大でいたのが高校生の少女で、背伸びしたのが大人の私なんて、むしろ格好悪いか。
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