転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する

ありぽん

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52話 話してないのに話してるし? おかしいのはどっちもか!?

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 気のせいじゃないなんだな!? 誰かオレの考えてる事、聞いてるなんだな!? 話してないのに聞いてるなんだな!? って何? 話してるから聞こえてるんでしょう? 何言ってるの?

“わわ!? また話してきたなんだな!?”

 いや、だからね、落ち着いてよ。声が聞こえてるから、私は話してるんであって、別に変なことしてないでしょう。

“なんでオレの考えてること、分かるなんだな!? それにどこでしゃべってるんだな!?”

 いやそっちこそ、どこでそんな大声で話してるのよ。それだけ大きな声で話してるのに、どこにいるか分からないんだけど。

“わあぁぁぁ!? 怖いんだな! やっぱり早く契約消して、逃げなくちゃなんだな!!”

 だからね、私の話しを聞いてよ。私だって、そんな大きな声が聞こえてこなければ、話したりしないんだよ。
 
 というか、初めての声で、私の方には私の知っている人しかいないから、サンデリオの方にいる誰かだと思うけど。よくそんな大きな声で話してサンデリオ怒らないね。ちょっとしたことで、ギャアギャア煩く怒ったり騒ぐのに。

“オレ、話してないんだな。考えてるだけなんだな。考えること誰も分からないはずなんだな”

 だから考えてるって何よ。話してるでしょう? 

“そっちも大きな声で話してるなんだな!! でもこの変な帽子の人間、煩いって怒らないんだな!!”

 それはそうでしょう。私は静かに話してるし。サンデリオは自分のことで忙しくて、こっちまで気にしてられないんじゃない? というか、変な帽子の人、誰だ? 向こうで帽子をかぶってるのは、サンデリオと……。

“大きな声で話してるなんだな!! それに変な帽子は変な帽子なんだな!!”

 だからね、もともと話し始めたのはそっちで、私はそれに、何となく答えてみただけなんだよ。そうしたらそっちが騒ぎ始めたんでしょう。

“だから、オレは考えてるだけなんだな!!”

 もう! 分からないなぁ! はぁ、こんなに話すなんて思わなかったよ。大体私はなんとなく、心の中で話しただけで……。ん? 心の中で? ちょい待ち!

“ちょいまち、何なんだな?”

 ああ、ちょっと待ってってこと。ええと、ちょっと今の状況を整理するから。まず声が聞こえた。これは間違いなし、今も話してるし。
 じゃあ次、私はその声に対して、なんとなく心の中で話しかけたけど。そうしたら、聞こえた声の人物が騒ぎだして、訳のわからないことを言ってきたよね。考えてるだけ、話してない、考えてる事が分かるのか、なんていろいろとね。

 それで私は、それに対して、そのまま話して……。

 私はすぐにポル君に聞いたよ、声を出してね。

「ぽりゅくん、あたちいま、おはなちちてた?」

『おはなし? してない、あのダメダメにんげんみてただけ』

 あー、うん、そうだよね。話してないよね……。

 はぁぁぁ、おかしいのは私もか。私も声出して話してないじゃん。心の中で答えてるだけ、向こうと同じような状況だよ。人のこと言えないじゃん。

 ねぇ、まだ私の声は聞こえる?

 私は声に話しかけた。

“聞こえるなんだな。ちょっと待つ終わりなんだな?”

 と、その時ケロケロとグレイスが、私を見て何かを感じたのか、すぐに私に聞いてきた。

『リア、どうした?』

『何か気になることでもありますか? それとも何か心配あ事が?』

「えちょ……」

 これ話しても良いのかな? 私おかしくなったと思われない? 声に出してないのに、誰かと話しをしたなんて言ってさ。でも、本当に話してるしなぁ。それでサンデリオ以外に、何かあっても困るし。うん。ここは話すべきだよね。

 ねぇ、もう少しだけ待ってて、本当にもう少しだよ。

“……分かったなんだな”

 まだサンデリオはゴタゴタしてるから、ちょっと話す時間ならあるはず。本当、ちょっとだけ待ってて。私はすぐにケロケロたちに話したよ。

「あのねぇ、おはなちちてないのに、おはなちちたの。えちょ、こころでおはなち。そりぇから、むこうもこころでおはなち」

 なんて今の話しの中で、大事と思われることを手短にね。そうしたら……。

 私の話しを聞いた途端、顔つきが変わったケロケロたち。それでその声がまだ聞こえるか聞いてきて、だから私は声に話しかけた。心の中でね。

 これだけ心の中で大きな声で話してたのに、本当に声に出したら、サンデリオになんて思われるか。

“聞こえる?”

“うんなんだな”

「ここりょのなかで、おはなち、まだできてりゅ」

『そうか。じゃあその声の相手に、誰なのか聞いてくれ』

 あのね、落ち着いて話しをしたいんだけど、良い? 私の家族から質問があるんだ。

“……オレ、忙しいんだな”

 すぐに終わると思うから。私たちも今ちょっと忙しいからね。

“……分かったなんだな”

 ええと名前ある? 私はリアって言うの。

“なまえ? ないんだな。オレはオレなんだな”

「なまえ、ないみちゃい」

『自分が何者か分かっているか聞いてくれ』

 自分が誰か分かるかって。私は人間だよ。それで質問をしてる私の家族は魔獣で、アスピドケロンとグレイスウルフと、ポルピネラね。

“人間なんだな!? ん? 家族は魔獣なんだな? 人間と魔獣がなんだな……? えと、ポルピネラ、オレの近くにいるんだな”

 え? 待って待って、そのポルピネラって、リボンを付けてる? じゃなくて、ええと。どこでポルピネラを見てるのか分からないけど、そのポルピネラの横に、小さな人間の子供はいる? ジャンプしてるよ? 
 
 そう伝えてから、私は数回ピョンピョンとジャンプした。

“あ、小さい人間がジャンプしてるなんだな! ポルピネラの隣でジャンプしてるなんだな!!”

 やっぱり声の相手は、私たちが見える場所にいる!?
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