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89話 変な模様にとんがり
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『これなにかな?』
『へんなもうようなの』
『オレ、見たことないんだな』
「くりゅくりゅとしぇん?」
ポル君たちじゃないけど、本当これ何? 大きな石に書かれていた模様は、渦巻き模様に線が書いてある模様だったよ。こう渦巻の真ん中にシュッと線が入っているの。
『いしにもよう、ぽるくんときどき、かみじゃないべつのものにえをかく』
『かみじゃないものなの?』
『うん、じめんとか、かべとか、てーぶるとか、いすとか、ほかにもいっぱい。このまえは、ぼうしにえをかいた』
『ちーちゃんは、かみにいつもおえかきなの。じめんも!』
『でもポル君みたいに、いろいろ描いてないんだな』
『あっ、このまえはじめて、ほんにおえかきしたなの!』
……ああ、そうね。と、図鑑のことはおいておいて、ポル君のお絵かは、自分がいる場所が絵を描く場所だからね。本当にどこにでも絵を描くんだよ。
ちなみに帽子に絵っていうのは、この前ポル君は自分の帽子に、自分の手形をペタッと押して、それから自分で絵を描いたの。オリジナルの帽子ってところかな。私も好きな絵を描いて、自分だけの帽子を作ったよ。
無地の帽子だったから、カッコよくしたいってポル君の提案でね。ケロケロとグレイスのもカッコよくしたいって、凄い帽子が出来上がってたけど。
『でもぽるくん、いしにはかいたことない』
確かに、私が見てた限り、石には描いてないかったような。
『こんどかこうとおもってた。だからこれはぽるくんかいてない』
『ちーちゃんもかいてないなの』
『オレもなんだな』
それはそうだよ。だってこの島は昨日できたばかりで、しかも石に関しては、今日ケロケロが増やしてくれた分かもしれないんだから。
でもじゃあ、誰がこんな模様を? 初めからこんな模様のある石だったってこと? 自然に? でもそんな自然にできるような模様じゃないよね。
もしかしてさっきケロケロが出した石じゃなく、昨日からここにあって。私たちが寝ている間に、誰かがこの島に上陸。それでこの模様を残したとか? ほら、スプラッシュスライムみたいに、島に上陸してきてさ。
『う~ん』
『う~んなの』
『う~んなんだな』
みんながマジマジと模様を見る。今まで1番遠くから見ていた私は、ポル君とチーちゃんの間から顔を出して、よりよく見てみたよ。そうしたら描いてあるんじゃなくて、彫ってあったんだ。
これ、やっぱり誰かがやったんじゃない? 自然にこんな毛様に彫れないでしょう。何かを押し付けて、とかならあるかもしれないけど。
と、その時だった。
『この線、とんがりみたいなんだな。時々人間が書いてるとんがり。それにそっくりなんだな』
ん? どういうこと? と思っていると、さらに説明してくれるポッカ。
『よく見てなんだな。こっちのさきっちょ、トンガリになってるなんだな』
目を細めて、さらにしっかり見る私たち。そうしたら確かに、線はただの線じゃなくて、線の片方に指の先程の尖りが付いていたの。全然気づかなかったよ。ポッカ、よく気づいたね。
『もしかしたら、向こうに進めってことかもしれないんだな。人間とんがりの方に進むんだな』
『これ、とんがりっていう?』
『分かんないけど、とんがってるから、とんがりなんだな!』
「いや、たぶんしょりぇは……」
言いかけてやめる私。この世界の矢印が、矢印って言うの分からないからね。もしかしたら本当に、とんがりって言ってるかもしれないし。
『そか。じゃあ、とんがりこっちについてるから、とんがりないほうにすすむ?』
『とんがりの方に進むんだな。行ってみるなんだな!!』
『『おー!!』』
「おー!!」
ということで、模様がとんがりが何かを示しているかもしれないから、みんなでそっちに進むことに。方角的に、ちょうど目指している大きな木の方だったから、ちょうど良かったよ。
一応進みながら、周りの確認も忘れない私たち。時々見つかる面白いものを袋に入れなから進んで行く。
と、わたしの背丈ほどある草が、密集している場所へ着いた私たち。ここでポッカが手をあげたんだ。それを見た私たちは、すぐに止まり話すのもやめて、ポッカの指示を待つ。ただ、その間に、クンクン匂いを嗅いだポル君。ハッとした表情になった後、うんうん頷いたよ。
『みんなしゃがむんだな』
『しゃがんでじっと』
『それから、そろそろって草むらの前まで行くなんだな』
『そろそろ、そろそろよ』
2人に指示された通り、私とチーちゃんはしゃがんで、そっと草むらの前まで近づいたよ。これ、多分いるな。
「まじゅ、いりゅ?」
小さな声で2人に聞く。
『5ひきいる』
『スプラッシュスライムとヤリがいるなんだな』
やっぱり。実は私たち、あることを新しく決めていたんだ。それはポッカが魔獣に気づいた時は、ポッカの言うことを聞く。それかポル君が魔獣を見つけた時も、言うことを聞く、だよ。
さすがお兄ちゃんのポッカ。私たちよりも敵の気配を見つけるのが早くて。そうすると、敵の姿を見る前に注意することができるでしょう? だからその時は、ポッカの言うことを聞くって決めたんだ。
ポル君は今、その気配察知の能力を上げている最中。ポル君の場合は今のところ、匂いを嗅いだ方が早く敵を見つけられるの。だからなるべく気配でも分かるように、訓練中なんだけど。今はポッカは先に気づいたからね。確認のために匂いを嗅いだんだ。
『スプラッシュスライム3、ヤリ2。考えるなんだな。オレたちだけで倒せるなんだな』
『ぽるくん、だいじょぶ』
『ちーちゃんもだいじょぶなの』
「あたちもだいじょぶ」
ちゃんと敵の力を考えて、自分たちで倒せるか考えないとね。ケロケロとグレイスとの約束。
『みんな大丈夫なんだな。それじゃあ、みんなで戦うなんだな。オレ、魔獣が逃げないように見張るんだな!! みんな頑張るなんだな!!』
魔獣を討伐することが決まったから、向こうへ行く前に、マジックバッグから剣を出して、戦う準備をしたよ。他のみんなも軽く体を動かして。そして……。
『へんなもうようなの』
『オレ、見たことないんだな』
「くりゅくりゅとしぇん?」
ポル君たちじゃないけど、本当これ何? 大きな石に書かれていた模様は、渦巻き模様に線が書いてある模様だったよ。こう渦巻の真ん中にシュッと線が入っているの。
『いしにもよう、ぽるくんときどき、かみじゃないべつのものにえをかく』
『かみじゃないものなの?』
『うん、じめんとか、かべとか、てーぶるとか、いすとか、ほかにもいっぱい。このまえは、ぼうしにえをかいた』
『ちーちゃんは、かみにいつもおえかきなの。じめんも!』
『でもポル君みたいに、いろいろ描いてないんだな』
『あっ、このまえはじめて、ほんにおえかきしたなの!』
……ああ、そうね。と、図鑑のことはおいておいて、ポル君のお絵かは、自分がいる場所が絵を描く場所だからね。本当にどこにでも絵を描くんだよ。
ちなみに帽子に絵っていうのは、この前ポル君は自分の帽子に、自分の手形をペタッと押して、それから自分で絵を描いたの。オリジナルの帽子ってところかな。私も好きな絵を描いて、自分だけの帽子を作ったよ。
無地の帽子だったから、カッコよくしたいってポル君の提案でね。ケロケロとグレイスのもカッコよくしたいって、凄い帽子が出来上がってたけど。
『でもぽるくん、いしにはかいたことない』
確かに、私が見てた限り、石には描いてないかったような。
『こんどかこうとおもってた。だからこれはぽるくんかいてない』
『ちーちゃんもかいてないなの』
『オレもなんだな』
それはそうだよ。だってこの島は昨日できたばかりで、しかも石に関しては、今日ケロケロが増やしてくれた分かもしれないんだから。
でもじゃあ、誰がこんな模様を? 初めからこんな模様のある石だったってこと? 自然に? でもそんな自然にできるような模様じゃないよね。
もしかしてさっきケロケロが出した石じゃなく、昨日からここにあって。私たちが寝ている間に、誰かがこの島に上陸。それでこの模様を残したとか? ほら、スプラッシュスライムみたいに、島に上陸してきてさ。
『う~ん』
『う~んなの』
『う~んなんだな』
みんながマジマジと模様を見る。今まで1番遠くから見ていた私は、ポル君とチーちゃんの間から顔を出して、よりよく見てみたよ。そうしたら描いてあるんじゃなくて、彫ってあったんだ。
これ、やっぱり誰かがやったんじゃない? 自然にこんな毛様に彫れないでしょう。何かを押し付けて、とかならあるかもしれないけど。
と、その時だった。
『この線、とんがりみたいなんだな。時々人間が書いてるとんがり。それにそっくりなんだな』
ん? どういうこと? と思っていると、さらに説明してくれるポッカ。
『よく見てなんだな。こっちのさきっちょ、トンガリになってるなんだな』
目を細めて、さらにしっかり見る私たち。そうしたら確かに、線はただの線じゃなくて、線の片方に指の先程の尖りが付いていたの。全然気づかなかったよ。ポッカ、よく気づいたね。
『もしかしたら、向こうに進めってことかもしれないんだな。人間とんがりの方に進むんだな』
『これ、とんがりっていう?』
『分かんないけど、とんがってるから、とんがりなんだな!』
「いや、たぶんしょりぇは……」
言いかけてやめる私。この世界の矢印が、矢印って言うの分からないからね。もしかしたら本当に、とんがりって言ってるかもしれないし。
『そか。じゃあ、とんがりこっちについてるから、とんがりないほうにすすむ?』
『とんがりの方に進むんだな。行ってみるなんだな!!』
『『おー!!』』
「おー!!」
ということで、模様がとんがりが何かを示しているかもしれないから、みんなでそっちに進むことに。方角的に、ちょうど目指している大きな木の方だったから、ちょうど良かったよ。
一応進みながら、周りの確認も忘れない私たち。時々見つかる面白いものを袋に入れなから進んで行く。
と、わたしの背丈ほどある草が、密集している場所へ着いた私たち。ここでポッカが手をあげたんだ。それを見た私たちは、すぐに止まり話すのもやめて、ポッカの指示を待つ。ただ、その間に、クンクン匂いを嗅いだポル君。ハッとした表情になった後、うんうん頷いたよ。
『みんなしゃがむんだな』
『しゃがんでじっと』
『それから、そろそろって草むらの前まで行くなんだな』
『そろそろ、そろそろよ』
2人に指示された通り、私とチーちゃんはしゃがんで、そっと草むらの前まで近づいたよ。これ、多分いるな。
「まじゅ、いりゅ?」
小さな声で2人に聞く。
『5ひきいる』
『スプラッシュスライムとヤリがいるなんだな』
やっぱり。実は私たち、あることを新しく決めていたんだ。それはポッカが魔獣に気づいた時は、ポッカの言うことを聞く。それかポル君が魔獣を見つけた時も、言うことを聞く、だよ。
さすがお兄ちゃんのポッカ。私たちよりも敵の気配を見つけるのが早くて。そうすると、敵の姿を見る前に注意することができるでしょう? だからその時は、ポッカの言うことを聞くって決めたんだ。
ポル君は今、その気配察知の能力を上げている最中。ポル君の場合は今のところ、匂いを嗅いだ方が早く敵を見つけられるの。だからなるべく気配でも分かるように、訓練中なんだけど。今はポッカは先に気づいたからね。確認のために匂いを嗅いだんだ。
『スプラッシュスライム3、ヤリ2。考えるなんだな。オレたちだけで倒せるなんだな』
『ぽるくん、だいじょぶ』
『ちーちゃんもだいじょぶなの』
「あたちもだいじょぶ」
ちゃんと敵の力を考えて、自分たちで倒せるか考えないとね。ケロケロとグレイスとの約束。
『みんな大丈夫なんだな。それじゃあ、みんなで戦うなんだな。オレ、魔獣が逃げないように見張るんだな!! みんな頑張るなんだな!!』
魔獣を討伐することが決まったから、向こうへ行く前に、マジックバッグから剣を出して、戦う準備をしたよ。他のみんなも軽く体を動かして。そして……。
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