5 / 90
5話 背中で始まる生活と満天の星空
しおりを挟む
アスピドケロンのケロケロ。ケロケロはポル君が命名。アスピドケロンにケロケロ……。可愛いからよし!!
ライトノベルやゲームに出てくるアスピドケロンとほぼ同じで、海に浮かぶ島のような巨大な魔獣。背中には岩や草木が生い茂り、小さな魔獣や人が住むこともあるみたい。
本には、穏やかで滅多に動かず、深い海を静かに漂いながら、すべてを包み込むように守る存在って書いてあったけど、ケロケロはよく動くって、グレイスたちが言ってたよ。
グレイスウルはグレイス。グレイスもポル君命名。風の導き手と言われている狼型の魔獣。毛が揺れると白銀色に輝いて見えて、瞳の色は碧色ね。風の魔法と、他にも魔法が使えるって。それにグレイスは、魔法だけじゃなく格闘も得意みたい。
ポルピネラのポル君。海の妖精と呼ばれていて、もふもふモコモコのサッカーボールに見えるけど、ネコに似ている魔獣なんだ。
毛をかき分けると、まん丸でキラキラしている瞳と小さな耳があって、耳の内側が貝殻の内側みたいに、虹色に光って見えるんだ。
好奇心旺盛で甘えん坊。水の魔法と風の魔法が得意。海の中でも陸地でも自由に動くことができるんだって。
と、みんなから話しを聞いたり、本を読んでもらったりして、みんなのことを教えてもらったよ。浮き島に本? って思うでしょう? これがあったんだよ。
ケロケロを紹介してもらったあと、ポル君お待ちかねの果物を食べた私たち。果物は全部、ケロケロの背中に生えている木から収穫した物で、他にも木の実や野菜が収穫できる時もあるみたい。
そしてポル君は、果物や木の実の食べ頃が分かるらしく。最高に甘い果物を選んでくれたから、果物はとっても美味しかったよ。
というか、あまりにも美味しくて、つい食べすぎちゃって。果物を食べたあと、グレイスがケロケロの背中を案内してくれることになっていたんだけど。
私と同じく食べすぎたポル君と一緒に、動けなくなっちゃってさ。家族になって早々、グレイスに叱られたよ。
なんだろう? 大人の舞だったら、こんなことはしないと思う。でも、体が子供になってるせいで、つい子供っぽい行動をとっちゃってるのかも? 子供に引っ張られてる感じ?
と、まぁ、ちょっとやらかしたけど。休憩した後に、グレイスにケロケロの背中を案内してもらったら、思わぬものがいっぱいあってビックリしたんだ。というか、ケロケロたちの紹介の時よりも、こっちの方がある意味衝撃だった。
大型ベッドに、テーブルやイス、お皿にランタン。人の生活に必要そうな物がひと通りそろっていたんだよ。
ポル君のおもちゃも、自然の物はもちろん、人が使うようなおもちゃまでたくさんあったし。その中に、絵本や魔獣の図鑑なんかもあったんだ。
なんでこんなに、人の物があるのか聞いてみたら。なんとケロケロとグレイス、2人とも人に変身できるらしくて。時々、人のいる場所に行っては、使いやすそうな物を見つけて買ってくるんだって。
しかも、そうして人のいる場所に行くから、人の言葉も他の種族の言葉も覚えていて。だからポル君に、絵本や図鑑を読んであげられるんだ。
3人とも、まさかの生活をしていたよ。ケロケロは海にいる時は、もちろんずっと海に浮いているんだけど。街では人と同じ生活をしているって。
『ベッドは大きいですから、あなたが1人増えても問題はありません。一緒に寝ましょう』
「……うん」
でしょうね。キングサイズのベッドだもん。というか、こんな豪華なベッド、良く買えたな? この世界の物価って、どうなってるんだろう?
地球だったら、こんな立派なキングサイズのベッド、かなり高価だと思うんだけど。もしかして、この世界って意外と物価が安い?
それとも、買うってことは、ケロケロたちはお金を持ってるってことだよね。魔獣なのにお金持ち? 家族になったばかりで、いきなりお金のことなんて聞けないしなぁ。
う~ん、まあ、この様子だと、そのうち街に行くことになるだろうし。その時に、少し様子を見てみようかな。
ちなみに荷物は、マジックバックに入れて運ぶから問題ないって。ケロケロもグレイスも、マジックバックを持っていたんだ。
あっ! そうそう! 私のマジックバックだけど、あったんだよ!! 私がここに送られてきた時、どうやら木に引っかかっていたみたいで。グレイスがそれを見つけて、自分のマジックバックの中に大事にしまっておいてくれたんだ。
『とまぁ、とりあえずはこんな感じでしょうか。あとは、その時その時で説明しますね。それから、言い忘れていましたが、神はあなたに新しい人生を楽しんでほしいと。ですので……』
私が別の世界から来たこと、本当は大人だったこと。そういった前の人生のことは、ケロケロたちだけが知っていればいいから。これから出会う人たちには話さず、この世界を自由に楽しんでほしい。そう神様は言っていたみたい。
だから、これからは私のことを幼児として接していくって。そっちの方が、他の人たちにもバレにくいだろうから。
うん、私もそれでいいと思う。些細なことで正体がバレたりしても面倒だし、どうせなら何も知らずに、今の新しい私として過ごしていきたい。だから、そのことについてはすぐに了承したよ。
こうして、いろいろと衝撃的なことがあった、目覚めてからの異世界での1日目は、あっという間に過ぎていったよ。
夜になってベッドに寝転び、空を見上げれば、そこには満点の星空が広がっていて。その美しい星々を眺めながら私は、仕事に追われていない、ひさしぶりのゆっくりとした眠りについたんだ。
ライトノベルやゲームに出てくるアスピドケロンとほぼ同じで、海に浮かぶ島のような巨大な魔獣。背中には岩や草木が生い茂り、小さな魔獣や人が住むこともあるみたい。
本には、穏やかで滅多に動かず、深い海を静かに漂いながら、すべてを包み込むように守る存在って書いてあったけど、ケロケロはよく動くって、グレイスたちが言ってたよ。
グレイスウルはグレイス。グレイスもポル君命名。風の導き手と言われている狼型の魔獣。毛が揺れると白銀色に輝いて見えて、瞳の色は碧色ね。風の魔法と、他にも魔法が使えるって。それにグレイスは、魔法だけじゃなく格闘も得意みたい。
ポルピネラのポル君。海の妖精と呼ばれていて、もふもふモコモコのサッカーボールに見えるけど、ネコに似ている魔獣なんだ。
毛をかき分けると、まん丸でキラキラしている瞳と小さな耳があって、耳の内側が貝殻の内側みたいに、虹色に光って見えるんだ。
好奇心旺盛で甘えん坊。水の魔法と風の魔法が得意。海の中でも陸地でも自由に動くことができるんだって。
と、みんなから話しを聞いたり、本を読んでもらったりして、みんなのことを教えてもらったよ。浮き島に本? って思うでしょう? これがあったんだよ。
ケロケロを紹介してもらったあと、ポル君お待ちかねの果物を食べた私たち。果物は全部、ケロケロの背中に生えている木から収穫した物で、他にも木の実や野菜が収穫できる時もあるみたい。
そしてポル君は、果物や木の実の食べ頃が分かるらしく。最高に甘い果物を選んでくれたから、果物はとっても美味しかったよ。
というか、あまりにも美味しくて、つい食べすぎちゃって。果物を食べたあと、グレイスがケロケロの背中を案内してくれることになっていたんだけど。
私と同じく食べすぎたポル君と一緒に、動けなくなっちゃってさ。家族になって早々、グレイスに叱られたよ。
なんだろう? 大人の舞だったら、こんなことはしないと思う。でも、体が子供になってるせいで、つい子供っぽい行動をとっちゃってるのかも? 子供に引っ張られてる感じ?
と、まぁ、ちょっとやらかしたけど。休憩した後に、グレイスにケロケロの背中を案内してもらったら、思わぬものがいっぱいあってビックリしたんだ。というか、ケロケロたちの紹介の時よりも、こっちの方がある意味衝撃だった。
大型ベッドに、テーブルやイス、お皿にランタン。人の生活に必要そうな物がひと通りそろっていたんだよ。
ポル君のおもちゃも、自然の物はもちろん、人が使うようなおもちゃまでたくさんあったし。その中に、絵本や魔獣の図鑑なんかもあったんだ。
なんでこんなに、人の物があるのか聞いてみたら。なんとケロケロとグレイス、2人とも人に変身できるらしくて。時々、人のいる場所に行っては、使いやすそうな物を見つけて買ってくるんだって。
しかも、そうして人のいる場所に行くから、人の言葉も他の種族の言葉も覚えていて。だからポル君に、絵本や図鑑を読んであげられるんだ。
3人とも、まさかの生活をしていたよ。ケロケロは海にいる時は、もちろんずっと海に浮いているんだけど。街では人と同じ生活をしているって。
『ベッドは大きいですから、あなたが1人増えても問題はありません。一緒に寝ましょう』
「……うん」
でしょうね。キングサイズのベッドだもん。というか、こんな豪華なベッド、良く買えたな? この世界の物価って、どうなってるんだろう?
地球だったら、こんな立派なキングサイズのベッド、かなり高価だと思うんだけど。もしかして、この世界って意外と物価が安い?
それとも、買うってことは、ケロケロたちはお金を持ってるってことだよね。魔獣なのにお金持ち? 家族になったばかりで、いきなりお金のことなんて聞けないしなぁ。
う~ん、まあ、この様子だと、そのうち街に行くことになるだろうし。その時に、少し様子を見てみようかな。
ちなみに荷物は、マジックバックに入れて運ぶから問題ないって。ケロケロもグレイスも、マジックバックを持っていたんだ。
あっ! そうそう! 私のマジックバックだけど、あったんだよ!! 私がここに送られてきた時、どうやら木に引っかかっていたみたいで。グレイスがそれを見つけて、自分のマジックバックの中に大事にしまっておいてくれたんだ。
『とまぁ、とりあえずはこんな感じでしょうか。あとは、その時その時で説明しますね。それから、言い忘れていましたが、神はあなたに新しい人生を楽しんでほしいと。ですので……』
私が別の世界から来たこと、本当は大人だったこと。そういった前の人生のことは、ケロケロたちだけが知っていればいいから。これから出会う人たちには話さず、この世界を自由に楽しんでほしい。そう神様は言っていたみたい。
だから、これからは私のことを幼児として接していくって。そっちの方が、他の人たちにもバレにくいだろうから。
うん、私もそれでいいと思う。些細なことで正体がバレたりしても面倒だし、どうせなら何も知らずに、今の新しい私として過ごしていきたい。だから、そのことについてはすぐに了承したよ。
こうして、いろいろと衝撃的なことがあった、目覚めてからの異世界での1日目は、あっという間に過ぎていったよ。
夜になってベッドに寝転び、空を見上げれば、そこには満点の星空が広がっていて。その美しい星々を眺めながら私は、仕事に追われていない、ひさしぶりのゆっくりとした眠りについたんだ。
483
あなたにおすすめの小説
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。
どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!
スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!
天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。
転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした高橋凛は、お詫びとして理想の世界へ転生することに。しかし気がつけば幼児の姿で、しかも空を落下中だった!?
バカ神、あいつまたミスったな!? そう思いながらも、凛はどうすることもできず、空を落ちていく。しかも更なるアクシデントが凛を襲い……。
が、そのアクシデントにより、優しい魔獣に助けられた凛は、少しの間彼の巣で、赤ちゃん魔獣や卵の世話を教わりながら過ごすことに。
やがてその魔獣を通じて侯爵家に迎え入れられると、前世での動物飼育の知識や新たに得た知識、そして凛だけが使える特別な力を活かして、魔獣たちの世話を始めるのだった。
しかし魔獣たちの世話をする中で、時には悪人や悪魔獣と対峙することもあったため、凛は、『魔獣たちは私が守る!!』と決意。入団はできないものの、仮のちびっ子見習い騎士としても頑張り始める。
これは、凛と魔獣たちが織りなす、ほんわかだけど時々ドタバタな、癒しとお世話の物語。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
モブっと異世界転生
月夜の庭
ファンタジー
会社の経理課に所属する地味系OL鳳来寺 桜姫(ほうらいじ さくらこ)は、ゲーム片手に宅飲みしながら、家猫のカメリア(黒猫)と戯れることが生き甲斐だった。
ところが台風の夜に強風に飛ばされたプレハブが窓に直撃してカメリアを庇いながら息を引き取った………筈だった。
目が覚めると小さな籠の中で、おそらく兄弟らしき子猫達と一緒に丸くなって寝ていました。
サクラと名付けられた私は、黒猫の獣人だと知って驚愕する。
死ぬ寸前に遊んでた乙女ゲームじゃね?!
しかもヒロイン(茶虎猫)の義理の妹…………ってモブかよ!
*誤字脱字は発見次第、修正しますので長い目でお願い致します。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる