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10話 動けない私、目覚めた場所は?
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「……ん?」
私は目を開けた。だけどなぜか視界が霞んでいて、周りの様子がよく見えず。だから目を擦ろうとしたんだけど、手も動かせなくて。
それどころか、口には何かが詰められていて、声を出せそうにないし、足も動かせなかった。私、一体どうしたんだろう?
と、その時だった。聞き慣れた声がすぐ側から聞こえたんだ。
『カティア、大丈夫。僕たちが側にいるよ。だから騒がないで。騒ぐと奴らに何をされるか分からないから。僕たちがすぐに痛みをとってあげられるけど、でもわざわざ痛い思いはしたくないでしょう?』
トイ・プードル似の精霊の声。私はその声に動くのをやめ、何回か瞬きをして、周りを見ようとする。
『ねぇ、もしかして周りがよく見えていない? 僕たちがどこにいるか分からない?』
聞かれて頷く私。
『あぁ、もう!! あれ、絶対変な薬だったんだよ。ねぇ、治してあげて』
『おう、任せとけ!!』
ああ、またいつもの声が聞こえる。それに見えていなくても、みんなの存在を感じて、それだけでとっても安心できるよ。
『それ!!』
精霊に回復してもらう時は、いつもそうなんだけど。全身をね、あたたかくて気持ちの良いものが包むんだ。そのいつもの優しいぬくもりに包まれた瞬間、徐々に視界がはっきりとしてきて。数秒後には、完璧に周りが見えるようになった。
そうして見えるようになった私の前には、トイ・プードル似の精霊と他の精霊が数匹座っていて。心配そうな顔をして、私のことを見ていたよ。
『カティア、目だけじゃなくて、全部回復しといたぞ! もうどこも変じゃないだろ?』
頷く私。口の中に何かが入っていて話しないし、みんなが静かにしていてと言っていたから、静かにペコっと頭を下げ、ありがとうを伝えた。
『具合が悪くなったら、すぐ言ってな。……って言っても話せないから、そうだ! 具合が悪い時は、2回瞬きしてくれたら、すぐに回復するぞ!!』
私は頷いたあと、周りを見たよ。ここはどこだろう。いつもの屋根裏じゃない。屋根裏どころかもっと狭い場所で、木の板の上に寝転んでいる。
そして周りからは鳥や魔獣達の鳴き声が聞こえていて、時々パチパチという音も聞こえてきた。
後は、知らない男達の声……。この感じだと7、8人って感じかな。それとももっといる?
「久しぶりに簡単な仕事だな」
「ガキを森へ捨てるだけで良いんだからな」
「後は魔獣が片付けてくれるし」
「こんな楽で危なくない仕事で、あれだけ金が貰えるなんてラッキーだぜ」
「おい、お前たち、気を抜きすぎるなよ。ガキを捨ててくるだけだが、それでもあの森に入る事に変わりないんだからな」
「分かってるって」
「おい、もっと酒ないのか?」
ガキを捨ててくる? 楽な仕事?
『カティア、ここは荷馬車の中で、今カティアは森へと運ばれているところだよ』
森へと? ……ああ、そうか。私はみんなを見つめた。みんなが私が気づいたことに気づいて頷いてきたよ。
『そう、ついにこの日が来たんだ。僕たちにとって大切な日が』
私は目を開けた。だけどなぜか視界が霞んでいて、周りの様子がよく見えず。だから目を擦ろうとしたんだけど、手も動かせなくて。
それどころか、口には何かが詰められていて、声を出せそうにないし、足も動かせなかった。私、一体どうしたんだろう?
と、その時だった。聞き慣れた声がすぐ側から聞こえたんだ。
『カティア、大丈夫。僕たちが側にいるよ。だから騒がないで。騒ぐと奴らに何をされるか分からないから。僕たちがすぐに痛みをとってあげられるけど、でもわざわざ痛い思いはしたくないでしょう?』
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『ねぇ、もしかして周りがよく見えていない? 僕たちがどこにいるか分からない?』
聞かれて頷く私。
『あぁ、もう!! あれ、絶対変な薬だったんだよ。ねぇ、治してあげて』
『おう、任せとけ!!』
ああ、またいつもの声が聞こえる。それに見えていなくても、みんなの存在を感じて、それだけでとっても安心できるよ。
『それ!!』
精霊に回復してもらう時は、いつもそうなんだけど。全身をね、あたたかくて気持ちの良いものが包むんだ。そのいつもの優しいぬくもりに包まれた瞬間、徐々に視界がはっきりとしてきて。数秒後には、完璧に周りが見えるようになった。
そうして見えるようになった私の前には、トイ・プードル似の精霊と他の精霊が数匹座っていて。心配そうな顔をして、私のことを見ていたよ。
『カティア、目だけじゃなくて、全部回復しといたぞ! もうどこも変じゃないだろ?』
頷く私。口の中に何かが入っていて話しないし、みんなが静かにしていてと言っていたから、静かにペコっと頭を下げ、ありがとうを伝えた。
『具合が悪くなったら、すぐ言ってな。……って言っても話せないから、そうだ! 具合が悪い時は、2回瞬きしてくれたら、すぐに回復するぞ!!』
私は頷いたあと、周りを見たよ。ここはどこだろう。いつもの屋根裏じゃない。屋根裏どころかもっと狭い場所で、木の板の上に寝転んでいる。
そして周りからは鳥や魔獣達の鳴き声が聞こえていて、時々パチパチという音も聞こえてきた。
後は、知らない男達の声……。この感じだと7、8人って感じかな。それとももっといる?
「久しぶりに簡単な仕事だな」
「ガキを森へ捨てるだけで良いんだからな」
「後は魔獣が片付けてくれるし」
「こんな楽で危なくない仕事で、あれだけ金が貰えるなんてラッキーだぜ」
「おい、お前たち、気を抜きすぎるなよ。ガキを捨ててくるだけだが、それでもあの森に入る事に変わりないんだからな」
「分かってるって」
「おい、もっと酒ないのか?」
ガキを捨ててくる? 楽な仕事?
『カティア、ここは荷馬車の中で、今カティアは森へと運ばれているところだよ』
森へと? ……ああ、そうか。私はみんなを見つめた。みんなが私が気づいたことに気づいて頷いてきたよ。
『そう、ついにこの日が来たんだ。僕たちにとって大切な日が』
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