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281.マサキさんありがとう!!
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マサキさんの光の玉がもっと光り出して、僕は手でちょっと目を隠しました。もう少しなら目を開けていられる。マサキさんとスノーラ達の最後の力を合わせた封印を、出来るだけ見ていたかったんだ。
ルリとアイスは僕の洋服に潜って、少しだけ顔を出して見ています、ブローはドラちゃんの羽に隠れて見ているよ。みんなもまだ大丈夫みたいだし、ルリとアイスの声が聞こえたんだけど、ディアブナスが封印されるところがしっかり見たいねって言ってて。
そうだよね。ようやくディアブナスが封印できるんだもん。攫われたり酷い怪我をしたり、力を奪われそうになったり、依代にされそうになったり。本当に色々な事が事があってやっとだもん。しっかり最後まで見届けたいよね。
あっ、でもディアブナスは最悪だったけど、嬉しいこともあったね。これはディアブナスとコレイションに感謝しないといけないかな。だってコレイションがディアブナスを復活させなかったら、僕もだけど、スノーラはもう1回マサキさんには会えなかったんだもん。
もちろんせっかくマサキさんが命をかけて封印したんだから、復活させるなんて絶対にしちゃいけない事とだったけど。今まで聞いた話から、スノーラはマサキさんと別れる前、そんなにゆっくり話しをする事ができなかったみたいだから。今日、少しでも話すことができて良かったなと思って。
だってマサキさんと話し終わったスノーラの顔、とっても幸せそうだったんだもん。僕達にいつもニコニコ、優しい笑顔をくれるスノーラ。それと同じくらいとっても幸せそうな顔で。だから時間は短かったけど、でも前の時よりもゆっくり話せて良かったよね。
僕もスノーラやルリ達家族の事、そして同じ地球からここへ来たマサキさんと、話すことができて良かったです。この世界に来た理由は違うけど、同じ世界から来た者同士、やっぱり話せるって嬉しいし。
ルルリア様にハリセンを伝えたのがマサキさんだって分かって、それはビックリしたけどね。でもそのおかげで僕はディアブナスにハリセン攻撃ができて、ハリセンを伝えてくれたマサキさんには感謝だよ。
まぁ、神様とダイルさんとかは迷惑だっただろうけど。でもそれは自分達が気をつければ良い事だもんね。サボらないでしっかり仕事をすれば、ルルリア様もスレイブさんも怒らないわけだし。うん、そうだよ。
マサキさん、後のことは任せて。確かこの後は、みんなで少しずつ魔力を集めていって、定期的に魔法陣を発動させるんだよね。
僕もそれ手伝うよ。僕魔力がいっぱいみたいだし。スノーラに手伝ってもらわないと、まだ1人で魔力を溜められないけど、でも最初に魔力を引き出してもらえれば、後は魔力を流すだけだもん。だから手伝えるよ。
それから僕はスノーラの家族として、みんなで幸せに暮らすよ。マサキさんの言った通り、喧嘩したり怒ったり、悲しいこと寂しい事もあるかもあるだろうけど。最後には全員が笑っていられるような家族に。最後まで悲しい気持ちのままでなんか終わらないよ。だから安心して。
『もうすぐだ! 全員気をつけろ!』
スノーラの声に、さらにみんなの緊張感が上がった気がしました。と、そんなスノーラの声の後すぐに、ブワンッ!て感覚がしたと思ったら、ディアブナス達サイズに縮まっていた魔法陣が、更に小さくなり始めて。
そして途中で魔法陣の模様がもやもやとしたと思ったら、模様が消えてただの光に。その光が線みたいになって、ディアブナス達の方へ流れ込んで行く感じになりました。
『いよいよだ! 良いかみんな、俺の声でディアブナスを封印しろ!』
頭の中にマサキさんの声が流れてきたよ。でもその時、
『諦めんぞ! 必ず、必ず私は再び復活する!』
もう完全に魔法陣の中に入っているはずの、ディアブナスの声が聞こえたんだ。僕は思わず側にいてくれたエイデンお兄ちゃんの洋服を掴んじゃいます。本当はスノーラに抱きつこうと思ったんだけど、今は邪魔できないからね。
『必ずだ! そしてお前達を全員取り込んでやる!! 覚えていろ!!』
『ふん、そんな事はさせないぜ。俺が今度こそお前をしっかり封印するんだからな。さぁ、封印の時間だ』
『絶対に、絶対にだ。絶対に…』
ディアブナスの声が小さくなって、聞こえなくなりました。そして今までどんどんディアブナスの方に集まっていっていた光は、いつに間にかおさまっていて、綺麗な光の丸ができていたよ。その光の丸にマサキさんの光の玉が沈み始めます。
『今だ!! 全員封印しろ!!』
『ハッ!!』
『フンッ!!』
「全員力を込めろ!!」
スノーラ達が前に出していた手を思いっきり下げます。その途端光の丸から光が溢れ出して、僕は目を瞑りました。流石に目を開けている事ができないくらい、とっても眩しい光だったの。
そして目を瞑った瞬間、僕は光の空間にスノーラと2人で立っていいました。あれ?って思ってたら、僕達の前にマサキさんが。
『2人とも幸せにな、後のことは任せるぞ』
『ああ』
「みんないちょ! ぼく、はにゃれにゃい!」
『ああ、そうだな。…じゃあな!!』
そう言ってマサキさんが僕達の前から消えていきました。スノーラが僕を見て、いつもみたいに優しい顔で笑ってくれて。僕も笑ったら周りの景色がしゅわわわわってなったよ。そこで僕はハッ!と目を開けました。
気づくと封印の光はまだ溢れていたけど、もう目を瞑るほどじゃなくなっていて、更に光が消えていきます。僕がスノーラの方を見たらスノーラが。
『約束を守るぞ』
そう言ったんだ。今の幻じゃなかった? 最後までマサキさんが僕達の事を心配そてくれて、最後の最後に声をかけてくれたんだね。
僕は前を向き直って大きな声で、光の丸に消えたマサキさんの言いました。
「ましゃきしゃん!! ありがちょ!!」
ルリとアイスは僕の洋服に潜って、少しだけ顔を出して見ています、ブローはドラちゃんの羽に隠れて見ているよ。みんなもまだ大丈夫みたいだし、ルリとアイスの声が聞こえたんだけど、ディアブナスが封印されるところがしっかり見たいねって言ってて。
そうだよね。ようやくディアブナスが封印できるんだもん。攫われたり酷い怪我をしたり、力を奪われそうになったり、依代にされそうになったり。本当に色々な事が事があってやっとだもん。しっかり最後まで見届けたいよね。
あっ、でもディアブナスは最悪だったけど、嬉しいこともあったね。これはディアブナスとコレイションに感謝しないといけないかな。だってコレイションがディアブナスを復活させなかったら、僕もだけど、スノーラはもう1回マサキさんには会えなかったんだもん。
もちろんせっかくマサキさんが命をかけて封印したんだから、復活させるなんて絶対にしちゃいけない事とだったけど。今まで聞いた話から、スノーラはマサキさんと別れる前、そんなにゆっくり話しをする事ができなかったみたいだから。今日、少しでも話すことができて良かったなと思って。
だってマサキさんと話し終わったスノーラの顔、とっても幸せそうだったんだもん。僕達にいつもニコニコ、優しい笑顔をくれるスノーラ。それと同じくらいとっても幸せそうな顔で。だから時間は短かったけど、でも前の時よりもゆっくり話せて良かったよね。
僕もスノーラやルリ達家族の事、そして同じ地球からここへ来たマサキさんと、話すことができて良かったです。この世界に来た理由は違うけど、同じ世界から来た者同士、やっぱり話せるって嬉しいし。
ルルリア様にハリセンを伝えたのがマサキさんだって分かって、それはビックリしたけどね。でもそのおかげで僕はディアブナスにハリセン攻撃ができて、ハリセンを伝えてくれたマサキさんには感謝だよ。
まぁ、神様とダイルさんとかは迷惑だっただろうけど。でもそれは自分達が気をつければ良い事だもんね。サボらないでしっかり仕事をすれば、ルルリア様もスレイブさんも怒らないわけだし。うん、そうだよ。
マサキさん、後のことは任せて。確かこの後は、みんなで少しずつ魔力を集めていって、定期的に魔法陣を発動させるんだよね。
僕もそれ手伝うよ。僕魔力がいっぱいみたいだし。スノーラに手伝ってもらわないと、まだ1人で魔力を溜められないけど、でも最初に魔力を引き出してもらえれば、後は魔力を流すだけだもん。だから手伝えるよ。
それから僕はスノーラの家族として、みんなで幸せに暮らすよ。マサキさんの言った通り、喧嘩したり怒ったり、悲しいこと寂しい事もあるかもあるだろうけど。最後には全員が笑っていられるような家族に。最後まで悲しい気持ちのままでなんか終わらないよ。だから安心して。
『もうすぐだ! 全員気をつけろ!』
スノーラの声に、さらにみんなの緊張感が上がった気がしました。と、そんなスノーラの声の後すぐに、ブワンッ!て感覚がしたと思ったら、ディアブナス達サイズに縮まっていた魔法陣が、更に小さくなり始めて。
そして途中で魔法陣の模様がもやもやとしたと思ったら、模様が消えてただの光に。その光が線みたいになって、ディアブナス達の方へ流れ込んで行く感じになりました。
『いよいよだ! 良いかみんな、俺の声でディアブナスを封印しろ!』
頭の中にマサキさんの声が流れてきたよ。でもその時、
『諦めんぞ! 必ず、必ず私は再び復活する!』
もう完全に魔法陣の中に入っているはずの、ディアブナスの声が聞こえたんだ。僕は思わず側にいてくれたエイデンお兄ちゃんの洋服を掴んじゃいます。本当はスノーラに抱きつこうと思ったんだけど、今は邪魔できないからね。
『必ずだ! そしてお前達を全員取り込んでやる!! 覚えていろ!!』
『ふん、そんな事はさせないぜ。俺が今度こそお前をしっかり封印するんだからな。さぁ、封印の時間だ』
『絶対に、絶対にだ。絶対に…』
ディアブナスの声が小さくなって、聞こえなくなりました。そして今までどんどんディアブナスの方に集まっていっていた光は、いつに間にかおさまっていて、綺麗な光の丸ができていたよ。その光の丸にマサキさんの光の玉が沈み始めます。
『今だ!! 全員封印しろ!!』
『ハッ!!』
『フンッ!!』
「全員力を込めろ!!」
スノーラ達が前に出していた手を思いっきり下げます。その途端光の丸から光が溢れ出して、僕は目を瞑りました。流石に目を開けている事ができないくらい、とっても眩しい光だったの。
そして目を瞑った瞬間、僕は光の空間にスノーラと2人で立っていいました。あれ?って思ってたら、僕達の前にマサキさんが。
『2人とも幸せにな、後のことは任せるぞ』
『ああ』
「みんないちょ! ぼく、はにゃれにゃい!」
『ああ、そうだな。…じゃあな!!』
そう言ってマサキさんが僕達の前から消えていきました。スノーラが僕を見て、いつもみたいに優しい顔で笑ってくれて。僕も笑ったら周りの景色がしゅわわわわってなったよ。そこで僕はハッ!と目を開けました。
気づくと封印の光はまだ溢れていたけど、もう目を瞑るほどじゃなくなっていて、更に光が消えていきます。僕がスノーラの方を見たらスノーラが。
『約束を守るぞ』
そう言ったんだ。今の幻じゃなかった? 最後までマサキさんが僕達の事を心配そてくれて、最後の最後に声をかけてくれたんだね。
僕は前を向き直って大きな声で、光の丸に消えたマサキさんの言いました。
「ましゃきしゃん!! ありがちょ!!」
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