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295.美味しい美味しい魔獣達?
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ドラちゃんが言ったと通り、スノーラとローレンスさんが次の話しをしようとしていたら、すぐにドラゴンお父さんとカースが帰ってきました。完全に街を囲っていた魔獣全部を倒したって。逃げた魔獣も全部ね。
『全てこの屋敷の外壁の方に重ねてある。ゆっくりしたらあれで何か作ってくれ』
「分かりました。後で確認をしにいきます」
『いやぁ、結構珍しい魔獣もいたなぇ。人間の世界では高級食材とされている魔獣達もいたし。レン達も食べるの楽しみにしてると良いよ』
「こきゅ?」
『確かそうだったはずだけど。前にスノーラについて冒険者ギルドに行った時にその魔獣を出して、凄い騒ぎになったんだよね。それで誰がその食材を手に入れるかで、かなり揉めたんだよ』
『どれのことだ? そんな事しょっちゅうだったからな。ふむ、ここの片付けをする前に見にいきながら、ちょっと食べてくるか』
待って待ってスノーラ、今はお片付けの時間だよ。何1人で食べに行こうとしてるの。ほらドラゴンお父さん達まで。ちゃんとみんなで食べるんだからね!
僕やルリ達に止められて、何とか止まったスノーラ達。それからは凄がったです。
ゴミと使える物を分けて、それをさっさと穴に捨てて。その時に使用人さん達はもちろん、ローレンスさん達も魔法を使って物を移動させてね。魔法のない地球に住んでた僕にしてみれば、その片付けスピードはかなりのもので。
スノーラ達、魔獣グループは…。ローレンスさん達の3倍くらいの速さで動いていたよ。ううん、それ以上かも。だって時々運んでいる荷物が見えなくなるんだ。そこにあったと思った荷物が、次の瞬間には穴の上にあって、そしてそのまま穴の中に落ちていったんだ。
それに魔法の威力というか、範囲も広いから、1度に広範囲の物を動かす事ができて。さっきなんてスノーラとドラゴンお父さんが同時に魔法を使ったら、これまた簡単に大きな壁が片付いたんだ。そのおかげでお屋敷の後片付けは後3分の1になりました。
僕達はその間に、相変わらずちまちまお片付け。その時にブローにお友達の話しを詳しく聞きました。ほら、ブローがずっと心配していたお友達の事。
ブローのお友達は光の精霊のフーリ。ブローとフーリはこの街へ連れてこられてすぐに、別々にされちゃったもんね。
ブローの話しだと、誘拐犯。えっとルリやペガサスを攫おうとした誘拐犯に連れて行かれたみたい。コレイションも誘拐犯でもあるけれど、そのコレイション達と手を組んでいたジャガルド。そう言えば最後は仲間割れをして別れたって言ってたね。
『スノーラ達はもう気配をしっかりと感じる事ができる事ができるから、多分すぐに見つけてもらえると思うんだ。でもその前にフーリの気配をまだ知らないからね。あったかい気配だよとか教えないと。それにフーリを連れて行った奴等が、まだこの街に居るとは限らないし』
『僕達がディアブナス達と戦っているうちに、何処かに行っちゃったかもそれないもんね』
『うん。でもそれでも、もう邪魔をするディアブナスの力はないからね。フーリの気配を少しでも見つけられれば、すぐに追いかけられると思うんだ』
「ふーり、ぶりょーといちょ? ちちゃ?」
『うん、僕と同じ大きさだよ。それから色は黄色と白。白の方が強いかな? それから飛ぶとね、飛んだ跡がキラキラしてて綺麗なんだ』
『キラキラなの?』
『そう、キラキラ。僕達精霊や、僕達みたいに小さい魔獣達には、キラキラの道みたいに見えるかも』
『キラキラの道綺麗! ルリ見てみたい!』
『アイスもフーリに会いたいなの!!』
『僕もだよ!!』
「ぼくも! しょれで、みにゃともだち!」
『うん! フーリは最初、もじもじしてすぐには遊べないかもしれないけど、でもきっとみんな友達になれるよ!』
「しゅにょーにみちゅけてもらゃう!」
お片付けが終わったら、カースが言ってた高級魔獣食材でご飯を作ってもらって。それでスノーラ達に力をつけてもらったら、みんなでフーリを助けに行こうね! その前に見つけられたら、すぐに助けに行くし!
話しをしているうちに、またフィオーナさん達とスレイブさん、それにスチュアートさん達が報告に戻ってきました。
それでねお話しを聞いていたんだけど、あれだけディアブナス達と激しい戦いをしていたのに。そして魔獣達も時々入ってきて戦っていたのに、壊れた建物はほとんどなかったって。
確認したところ、完全に壊れた家屋はゼロ。半壊した建物は5。そして少しだけ壊れた建物は10。その10軒に関しては、もう修復まで終わらせちゃったみたい。
家の中に入らなくても直せるくらいの壊れ方だったから、そこの住民にいちいち許可を取らないでささっと直しちゃったみたい。どうせ直すんだから良いだろうって。
それにしても、本当にあれだけ激しい戦いだったのに、よく被害がそれだけで済んだね。というか1番ダメなのはローレンスさんのお屋敷? 少し残っていた壁も今は片付けられて、後少しすれば更地になるくらいまで、片付けは進んでいました。
「そうか、それは良かった。ならばすぐにでも避難している住民達を呼び戻そう。使えなくなってしまった建物については、その持ち主に話しを聞いて。新しく建てるか、他の空き家に移動してもらおう」
「では私が」
「スチュアートの部隊と、もう1部隊連れて行け。スノーラ達がもう大丈夫と言っているから大丈夫だろうが一応な」
「はっ! では」
スチュアートさんがすぐに動きます。それからフィオーナさん達もまた動き始めて。僕達も最後まで片付けちゃんとお手伝いしたよ。あんまり役には立ってなかっただろうけど。
そして片付けを始めて2時間もしないうちに、お屋敷のあった場所はただの更地になりました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・*
いつもご愛読ありがとうございます。ありぽんです。
ついに『可愛いけど最強? 異世界でもふもふ友達と大冒険』出荷、発売されました!
イラストは中林ずん先生の描いていただきました!!
とてもとっても可愛いレンにルリ、そしてカッコいいスノーラに、おじさまのバディーを、皆様よろしくお願いします!!
『全てこの屋敷の外壁の方に重ねてある。ゆっくりしたらあれで何か作ってくれ』
「分かりました。後で確認をしにいきます」
『いやぁ、結構珍しい魔獣もいたなぇ。人間の世界では高級食材とされている魔獣達もいたし。レン達も食べるの楽しみにしてると良いよ』
「こきゅ?」
『確かそうだったはずだけど。前にスノーラについて冒険者ギルドに行った時にその魔獣を出して、凄い騒ぎになったんだよね。それで誰がその食材を手に入れるかで、かなり揉めたんだよ』
『どれのことだ? そんな事しょっちゅうだったからな。ふむ、ここの片付けをする前に見にいきながら、ちょっと食べてくるか』
待って待ってスノーラ、今はお片付けの時間だよ。何1人で食べに行こうとしてるの。ほらドラゴンお父さん達まで。ちゃんとみんなで食べるんだからね!
僕やルリ達に止められて、何とか止まったスノーラ達。それからは凄がったです。
ゴミと使える物を分けて、それをさっさと穴に捨てて。その時に使用人さん達はもちろん、ローレンスさん達も魔法を使って物を移動させてね。魔法のない地球に住んでた僕にしてみれば、その片付けスピードはかなりのもので。
スノーラ達、魔獣グループは…。ローレンスさん達の3倍くらいの速さで動いていたよ。ううん、それ以上かも。だって時々運んでいる荷物が見えなくなるんだ。そこにあったと思った荷物が、次の瞬間には穴の上にあって、そしてそのまま穴の中に落ちていったんだ。
それに魔法の威力というか、範囲も広いから、1度に広範囲の物を動かす事ができて。さっきなんてスノーラとドラゴンお父さんが同時に魔法を使ったら、これまた簡単に大きな壁が片付いたんだ。そのおかげでお屋敷の後片付けは後3分の1になりました。
僕達はその間に、相変わらずちまちまお片付け。その時にブローにお友達の話しを詳しく聞きました。ほら、ブローがずっと心配していたお友達の事。
ブローのお友達は光の精霊のフーリ。ブローとフーリはこの街へ連れてこられてすぐに、別々にされちゃったもんね。
ブローの話しだと、誘拐犯。えっとルリやペガサスを攫おうとした誘拐犯に連れて行かれたみたい。コレイションも誘拐犯でもあるけれど、そのコレイション達と手を組んでいたジャガルド。そう言えば最後は仲間割れをして別れたって言ってたね。
『スノーラ達はもう気配をしっかりと感じる事ができる事ができるから、多分すぐに見つけてもらえると思うんだ。でもその前にフーリの気配をまだ知らないからね。あったかい気配だよとか教えないと。それにフーリを連れて行った奴等が、まだこの街に居るとは限らないし』
『僕達がディアブナス達と戦っているうちに、何処かに行っちゃったかもそれないもんね』
『うん。でもそれでも、もう邪魔をするディアブナスの力はないからね。フーリの気配を少しでも見つけられれば、すぐに追いかけられると思うんだ』
「ふーり、ぶりょーといちょ? ちちゃ?」
『うん、僕と同じ大きさだよ。それから色は黄色と白。白の方が強いかな? それから飛ぶとね、飛んだ跡がキラキラしてて綺麗なんだ』
『キラキラなの?』
『そう、キラキラ。僕達精霊や、僕達みたいに小さい魔獣達には、キラキラの道みたいに見えるかも』
『キラキラの道綺麗! ルリ見てみたい!』
『アイスもフーリに会いたいなの!!』
『僕もだよ!!』
「ぼくも! しょれで、みにゃともだち!」
『うん! フーリは最初、もじもじしてすぐには遊べないかもしれないけど、でもきっとみんな友達になれるよ!』
「しゅにょーにみちゅけてもらゃう!」
お片付けが終わったら、カースが言ってた高級魔獣食材でご飯を作ってもらって。それでスノーラ達に力をつけてもらったら、みんなでフーリを助けに行こうね! その前に見つけられたら、すぐに助けに行くし!
話しをしているうちに、またフィオーナさん達とスレイブさん、それにスチュアートさん達が報告に戻ってきました。
それでねお話しを聞いていたんだけど、あれだけディアブナス達と激しい戦いをしていたのに。そして魔獣達も時々入ってきて戦っていたのに、壊れた建物はほとんどなかったって。
確認したところ、完全に壊れた家屋はゼロ。半壊した建物は5。そして少しだけ壊れた建物は10。その10軒に関しては、もう修復まで終わらせちゃったみたい。
家の中に入らなくても直せるくらいの壊れ方だったから、そこの住民にいちいち許可を取らないでささっと直しちゃったみたい。どうせ直すんだから良いだろうって。
それにしても、本当にあれだけ激しい戦いだったのに、よく被害がそれだけで済んだね。というか1番ダメなのはローレンスさんのお屋敷? 少し残っていた壁も今は片付けられて、後少しすれば更地になるくらいまで、片付けは進んでいました。
「そうか、それは良かった。ならばすぐにでも避難している住民達を呼び戻そう。使えなくなってしまった建物については、その持ち主に話しを聞いて。新しく建てるか、他の空き家に移動してもらおう」
「では私が」
「スチュアートの部隊と、もう1部隊連れて行け。スノーラ達がもう大丈夫と言っているから大丈夫だろうが一応な」
「はっ! では」
スチュアートさんがすぐに動きます。それからフィオーナさん達もまた動き始めて。僕達も最後まで片付けちゃんとお手伝いしたよ。あんまり役には立ってなかっただろうけど。
そして片付けを始めて2時間もしないうちに、お屋敷のあった場所はただの更地になりました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・.。.:*・゜゚・*
いつもご愛読ありがとうございます。ありぽんです。
ついに『可愛いけど最強? 異世界でもふもふ友達と大冒険』出荷、発売されました!
イラストは中林ずん先生の描いていただきました!!
とてもとっても可愛いレンにルリ、そしてカッコいいスノーラに、おじさまのバディーを、皆様よろしくお願いします!!
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