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オリジナル
ずっとこのままで
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同じ会社に勤める仲良しの同期3人のお話しです。
関係性はこんな感じで、最終的には二人で受を可愛がる展開です。
原田→田上→←野山
3Pもどき/羞恥/擽り/本番有
攻→原田+野山
受→田上/視点
◇ ◆
「今期もお疲れ様でしたぁ」
俺の声を合図に、プシュッと缶ビールを開ける音が続く。開封したビールを冷やしたコップへ注ぎ、三人分用意すると、各々が自分の分を手に取り、少し上へ掲げた。
「はい、お疲れ。かんぱぁい」
コップがコツンと小さく当たる音を立てると、乾いた喉に一気に注ぎ込んだ。
「ぷはぁぁ…仕事終わりのビールさいっっこう…」
「いやー、本当それな。今期も無事売上目標達成出来たし良かったぁぁ」
仲良しの同期三人で行う宅飲みは本日で何回目だろうか。数え切れない程に開催した飲み会は、俺にとっては癒しの時間。
繁忙期の時はみんなピリピリしてるのでたまーに喧嘩したりするが、基本的には三人とも穏やかな性格で、付き合い方も浅すぎず深すぎず、とても適度な距離感で居心地が良い。
「美味しい~田上くんの家って落ち着く。居酒屋で飲むのも好きだけど」
そう言うのは俺の想い人でもある野山。同い年とは思えない程に可愛らしくて童顔で、入社して初めて見た瞬間に一目惚れをした。隣の席になった時は飛び跳ねる位嬉しかった。
そんな野山にそう言われると、めちゃくちゃ嬉しくて、一気に飲んで少し回った酒の影響もあるのか心拍数が上がった気がする。
「…でも野山の家も綺麗だしすげー落ち着く。また行かせてよ」
「そう言ってもらえると嬉しい。また二人とも来てよ」
「行く行くぅ。俺ん家は狭いからあんまり来てもらってないから申し訳ないけど、二人の家どっちも落ち着くから好きー。店もいいけど帰りの心配しなくていいしなぁ」
野山の後に話したのはもう一人の仲良しメンバーの原田。背が高くて顔もかなりの美形で会社では女子社員から絶大な人気を誇る奴。その上性格もいいし、仕事も出来るので言うことなし。長年一緒に居るが欠点なんて見たことがない。
そんな野山と原田と一緒だからか、仕事もプライベートも楽しくて、本当にいい会社に就職出来たなと思えた。
買って来た缶ビールやハイボールの空き缶が増える中、野山が床に寝転がった。
「ふぇー…今日ペース上げちゃったぁ。ちょっとだけ寝かせてぇ…田上くぅん……」
ほろ酔いで頬を染めながら上目遣いでそう言われると、あまりの可愛さに股間が元気になりそうになった。
「ん、それならもうベッド使えよ」
「まだシャワー浴びてないからいいー…ちょっとだけぇ」
ゴロンと床で寝返りを打ち、俺達に背を向けるとぐぅぐぅと寝息が聞こえてきた。体痛くなったりしないか心配だったが、毛布だけ掛けて寝かせてやった。
「それにしてもさぁ、野山ってすげー可愛いよな」
「…そうだな」
突然真面目なトーンで原田がそう言うと、今まで見たことないような眼差しで野山を見つめていた。その表情に心がざわついた。
(俺が野山を好きなように、もしかして原田も…)
平凡で何の取り柄もなければ見た目も普通の俺なんかより、原田の方が何倍も野山に相応しい。
今まで恋人の話なんてしたことがなかったので恋愛観は知らないが、もしも二人が付き合ってしまったら。俺は…。
「ぷっ……田上、顔に出過ぎ」
「へ?」
「…お前、ほんっと野山の事好きだよな」
「は…?」
「俺が野山のこと好きかもって、焦った?」
真面目な眼差しで野山を見つめていた表情から一変、今度はニヤけた顔で俺を見つめて来た。
「べ、…つに、好きとか、違…。いや、そりゃ野山も原田も、同僚としては好き、だけど…」
「へぇ。明らかに恋してますって顔してるくせに?」
「……まじ?やば…嫌われるかな……俺、初めて会った時から野山に一目惚れしちゃって……でも勿論今は顔だけじゃなくてっ、中身に惚れてるんだけど……」
酔っ払っているからか、本人が眠っているからか、俺が焦ったように言い訳を口にすると、原田が俺の近くまでやってきて、ニヤリと微笑んだ。
「へぇ、妬ける。…普段冷静な田上が、アイツの話をした途端そんな感じになるんだ」
「え…?」
言葉が理解出来ずに原田を見つめると、そのまま床へ押し倒されて唇の横に柔らかい物が触れた。
「……?」
一瞬何が起こったのか分からずに目を見開くと、俺に覆い被さる原田と目が合った。
「抵抗しねーと次は口にすんぞ」
「え……?原田?今、」
理解が追いつかずに何も出来ずにいると、ワイシャツのボタンを外されて中に着ているインナーを捲り上げられた。
「普段頭の回転早いのにな。綺麗な肌、見えちゃってるけど大丈夫?」
「え……は…?ちょ、何の冗談?」
あまりの出来事にアルコールは抜けてきて、少しずつ今置かれた状況が理解出来るようになった。
「……何の嫌がらせ?」
「嫌がらせ……ではないけどお前からしたらそうなるかぁ。お前が野山の事ずっと好きなように、俺は田上の事がずーっと好きだったの」
「はぁ…?んなわけないだろ…お前、モテモテだし…俺、何も…ないし」
「んな事ないよ。俺賢い人好きでさ。頭の回転が早くて、その上人柄も良くて優しくて……俺も回転は早い方だけど、自分の利益のために動いてる所が大きいんだよね。でもお前は…自分のためだけじゃなくて周りのために動いてて。そういう所を好きになった。今はどんな事してても可愛いとしか思えない」
「……え」
仕事の時に見せる真面目な表情に、その言葉は恐らく嘘ではないと分かった。
分かったのだが、今までそんな風に言われた事なんてないので普通に照れる。
こんな状況にも関わらず頬が熱くなり、フイと顔を背けると、耳元へキスされた。その刺激に小さく体が揺れると、更に刺激はエスカレートした。
「…可愛い」
言葉と共に耳元にかかる吐息。ぞわっと鳥肌が立ち、押し除けようと手を伸ばすも、全く効果はない。
「ひゃ…!あ…っ」
舌先でゆっくりと耳の縁をなぞられると、聞いたことがない自分の声。バシッと手で口を覆うと、ぬるりと生温かいものが耳へ侵入した。
「~~……ふっ、……ぅぅ……」
必死に手で口元を覆いながら刺激に耐えていると、隣で「んん、」と小さく寝返りを打って眠る野山の存在を思い出した。
(こんなの野山に見られたら…!)
そう思っても、組み敷かれた体は抜け出す事が出来ず、ただ必死に体を捩らせて刺激に耐えるしかなかった。
「あんまり声出すと野山が起きるかもしれないからいい子にしてろよ」
「ひぅ……っ、」
「…可愛い声。次は首ね」
「や……やめ、…原田ぁ…」
耳からゆっくりと首筋へ降りてくる舌。今まで恋愛経験なんてない自分には、刺激を受け止める事が出来なかった。
ちゅ、と首筋へ唇が落ちると擽ったくて身じろぎした。
「動いちゃダメ」
「や、…だって……っ」
「野山に見られたら怖い?……けど、多分問題ないよ」
意味深に笑う理由が分からずにただ刺激を受け止めていると、首筋を愛撫しながら、原田の手は俺の肌を撫でた。捲り上げられて晒された脇腹をなぞる手にビクンと体を跳ねさせると、手は休む事なく肌を撫で回した。
「ふぁ……!あ、…原田、ぁ……」
「何?…可愛い声で呼んでくれてありがと」
「ふ…ぅ、んん…だめ、…っ、野山、が、起きちゃう……」
「お前が声を抑えてたら平気だって」
「…~ッ、じ、じゃあ手ぇ、やめ……っ」
「我慢出来ない?…焦ってて可愛い」
カプリと首筋を甘噛みする唇と、脇腹から胸元へ移動して乳首の周りをなぞる手にぞわぞわしながら必死に声を抑えた。
「お前、ここはどう?」
胸元に移動した指がくるくると周りを遊んだ後にきゅっと乳首を摘んだ。
「っ!?ひゃあっ!………あ、」
自分の大きな声にカァッと顔が熱くなる。ふと野山の方を見るとまだ眠ってくれていたので安堵した。
「ぁ……ぁ、そこ……やだ、やっ、だめ……」
クリクリと摘んだ指で捏ねられると、気持ち良いような切ない感覚が体に送られた。
「へぇ。胸感じるんだ。…可愛い」
「ひゃぁ……あ、っ、胸、…だめ…!離してぇ…」
「ろくに抵抗しないくせにねぇ」
首筋から胸元へ移動すると、片方をカプリと甘噛みされ、もう片方は継続して捏ねられた。
ビクンと反射的に腰が浮いた気がしたが、原田の体に押さえ込まれていて大した動きは出来なかった。
「ひゃあぁ…!舐め、…ないでっ、原田ぁ、やめっ……」
「その割にこっち、硬くなってきてるけど…どういうこと?」
「!?…な、っ」
ズボンの上から股間を撫でられると、明らかに反応した俺のモノ。それに気付いてぶわっと体全体が熱くなった。
「可愛いー…その顔、やばぁ。次はこっち見せてよ」
カチャカチャとベルトを外れてズボンをずらされると、曝け出されたシミの出来た下着。
「うわあ、すげー濡れてる…胸弄られただけでビンビンじゃん。こういう経験ないの?」
「ないよ…っ!付き合った、こととかないし…っ」
恥ずかしすぎて足を閉じようとすると、間に割り込んできた原田の体がそれを許さなかった。
「へぇ。今まで俺ら恋バナとかしたことないもんな。…良かった、お前が経験なくて。たっぷり教えてやれるし」
「ひゃうっ……!そこ、さわっ、ちゃ、やぁ……」
「声でかいよ。野山が起き、」
「まー結構前から起きてるけどね」
「!?」
声がした方を見ると、寝転んで頬杖をつく野山と目が合い、サァッと一瞬で熱が引いていったのが分かった。
「原田くんてば大胆~俺の前で田上くんに手ぇ出すとか何考えてんの?」
むくりと起き上がった野山はクスッと笑いながら原田を見つめた。
「はは、やっぱり起きてたよなー知ってたー。ていうかお前こそ俺がずっと田上のこと好きなのも知ってたし、こいつがお前のこと好きなのも知ってたんだろ?」
「まぁね。二人ともすごい分かりやすいしね。田上くんが俺の事あまーい顔で見てる時の原田くんの嫉妬した顔とかまじで最高だった」
「…わぁ、本当はそんな腹黒なんだぁ、野山ってば」
二人の会話に何も口を挟む事が出来ずにいると、野山は俺の真横へやってきた。
「田上くん。俺の事好きなくせに、他の奴に簡単に触らせて…悪い子だね」
「え……、えっと、…え?」
「お仕置きとして、俺以外に感じさせられる間抜けな姿、見せろよ」
クスッと微笑みながら俺を見下ろす野山の表情は、いつもの可愛らしい顔ではなかった。
「野山の許可も下りたことだし、続きやろうね」
「あ…っ!待って、原田っ、あっ!?」
少し熱も引いてしまったが、下着の上から直接触られるとすぐに熱を取り戻した。隣で甘めの酎ハイを片手に俺を見る野山の存在が気になるが、体は正直だった。
「ひゃぁっ!…そこ、やだっ!やぁぁ!」
シミが深くなっている先端を爪で優しく引っ掻かれるとビクンと大きく体が跳ね、少しでも逃げようと体を捩らせた。
「逃げんなよ」
足を押さえられて逃げれないよう制限されると、更に下着のシミが深くなった。
「ぁぁっ!…だ、めぇ……出る!出るからっ、」
「早すぎない?…でもなんか田上っぽくて可愛い。いいよ出しても。俺が受け止めてやるから」
スルリとズボンと共に下着を脱がされると、初めて二人の前で曝け出す己自身。完全に勃ち上がったそれからは先走りが溢れてとても卑猥。
「ぁぁぁっ!!ばかっ、見る、なっ、やめっ」
あまりの羞恥に手で隠そうとすると、隣に居た野山がその手を封じた。
「こーら、だめでしょ?お仕置きなんだから俺に恥ずかしい所見せなよ」
「手、ぇ離して…っ!」
酎ハイを置いて両手で俺の手を掴んでくる野山の手はかなり力強かった。
「わぁ、びっしょびしょだね、田上くん。…原田くんに触られて興奮しちゃったの?それとも俺に見られて興奮してんの?」
「違、ちがう…っ!違、っ」
「そんな真っ赤な顔で言われてもね」
手を封じたまま野山はずっと足元に視線を送り、恥ずかしいけど萎える事なく更に興奮する自分は本当情けない。
「あ、原田くん。舐めちゃだめだよ?初めてのフェラは俺だから」
「へいへい」
明らかに舐めようとしていた原田を制すると、不満そうにしながらも体勢を立て直し、先走りで滑りの良くなった先端を親指で撫でた。
「はぁぁ…っ!んん、」
初めて自分の手以外から与えられる快感に目を閉じると、隣で「可愛い」と呟く野山の声。好きな人が見ている中、俺は快感に負けて抵抗をやめた。
ゆっくりと扱いてくる手は的確で、絶頂感はすぐに訪れた。ブルリと身震いすると、もう力の入っていない手は解放された。
「田上くん、目開けて」
「…ん、んっ?」
「イク時は俺の目を見ながらイッてね」
「な、に…言って……むり、むりそんなのっ」
そう言ったものの、原田の手は止まらないので絶頂感は高まる上、吸い込まれるような綺麗な瞳に見つめられると逸らす事も出来なくて。
「ひゃ、っあ!あ、イク……っ、イッちゃ…見ないで…!見ない、でっ……」
「…イッていいよ、田上くん。イク時の可愛い顔見せてね」
見つめられたまま優しく頬を撫でられると、俺は大好きな野山の事を見つめながら吐精した。
「ぁ………ぁ、あ……!」
普段と違うシチュエーションの射精だからか、中々止まらずに長い間強い快感が襲う。
あまりの気持ち良さに羞恥も忘れて野山に擦り寄ると、視線は原田を見ながら、見せつけるように笑いながら俺を撫でてくれた。
「…お前、まじで腹黒だな」
「勝手に始めた原田くんにも罰を与えただけだよ?俺が寝てる時に抜け駆けするなんて最低だね」
「…お前が起きてんのは知ってたよばーか」
「それならそっちも腹黒いじゃん?」
吐き出した白濁液を綺麗にしてもらいながら、息を整えていると、くたりと力尽きた俺の体を起こしてくれた。
「随分蕩けた顔してるね」
野山にもたれかかっていると、クイッと顎を持ち上げられた。
「……っ、」
少しずつ冷静になってくると、顔を見られるのも恥ずかしくて目線だけを逸らした。
「…次は俺が直接お仕置きしてあげる」
◇ ◆
「はぁ…っ!だめっ、…んんっ、そこやだぁぁ!!」
その後、二人に上の服も全て剥がれた俺は、ベッドの上で体を好きにされた。
頭上に腰掛ける原田の足の間に頭を収め、腕は足で押さえつけられた。その状態のまま優しく胸を愛撫されると腰が跳ねて、甘い声が出た。
「ぁぅ……っ、やっ…それやだぁぁっ」
「甘い声出してこっちも反応させといてよくやだーなんて言えるよね」
閉じれない様に足の間に座り、俺の股間を眺めながら野山にそう言われると、更に先走りが溢れた。
「わぁ、すご。今思いっきり垂れたけど」
裏筋を伝う先走りをなぞられてピクンと跳ねると、その反応を見て二人は更に指の力を早めた。
「やぁ…見ないで…っ、」
「そりゃ見られたくないよね。いやいや言いながら感じまくってる姿なんて」
「…っんん、意地悪…言うなよ…っ」
「意地悪って……可愛いね。もっといじめてあげるよ」
「ひゃぁぁ……っ!やっ、やらっ、そこ…いじんないでっ……」
汁を溢れさせる先端を優しく爪で弄られるとビクンと腰が大きく跳ねた。体を捩ると、更に指の強さが増していく。
「あはは、ここ凄い震えてるよ」
「あっ、ぅぁぁっ……やめ、見ないでぇ…野山…っ」
身体中が熱い。二人にじっくりと見られると今にもおかしくなりそうな程に恥ずかしい。
「やぁ……やだっ…やだ!やぁぁ……」
「そんな甘えた声で言われてもおねだりしてるようにしか見えないけど」
裏筋を往復していた指がふにふにと二つの玉を刺激すると、更に顔が熱くなった。
「やめ…っ!!」
「可愛い。硬くなってるここ」
サワサワと擽る様に二つとも愛られると気持ち良さと恥ずかしさでブンブン首を振った。
「やめてぇぇぇ……っ、そこ恥ずかしいぃぃ…やだぁっ」
「野山にばっか反応しないでくれるー?俺も居るんだけど」
胸を弄っていた原田が不貞腐れながらそう言うと、ツンツンと悪戯に脇腹をつついてきた。
「ひゃああっ!?」
「お?びっくりしたーここ、こちょばい?」
ツンツンと脇腹や腋を突く指に耐えきれずに暴れると、二人とも驚いた様に拘束の力を強めた。
「やっ、だぁぁ!擽ったい…!待って、ちょっ、やめてっ、触んなッッ!!」
「おーおー、これは本気で苦手そー」
つつく動きからサワサワと笑いを生み出す動きに変わると、今までにない程に体が揺れた。
「ぎゃぁぁぁぁっっ!!やめっ!!やめて!!やめっ」
「ふぅん。色気ないけど可愛い。こういうのダメなんだ」
玉を揉んでいた指が足の付け根へ移動すると、原田と同じ様に擽る動きに変えられた。
「ひゃゎぁぁぁっ、やっ……こ、これは本当にっ、無理!!離してぇぇっ、」
「じゃあさっきは別にダメじゃなかったんだ?何でやだやだ言ってたの?」
「んははぁっ……だめ、だめぇっ、やぁ…!!ゃ、めれっ……触んないでぇぇっ……」
こしょこしょと動く二人の指の刺激は凄まじく、快感とは違った辛さと恥ずかしさが襲いかかった。
「だっ、めぇぇぇぇ………やめっ……!!」
二人とも制止を無視して肌を撫で回すと、弱い箇所に触れられる度にビクビクと体が跳ねた。
「ここはこう触るとすげー反応する」
「こっちもこうやって触るとやばそうだね」
俺の反応を見て、弱い動きを徹底してくるので余裕もぶっ飛び、ただやめてと叫びながら泣き崩れた。
涙も鼻水も涎も。色んな所から溢れて顔が汚れてるはず。そんな顔を見られるのが恥ずかしくて顔を背けても、無理矢理顔の位置を戻された。
「顔ぐっちゃぐちゃだね」
一番見られたくない人に見られて揶揄われると恥ずかしくて、嫌われないか不安で、更にボロボロと涙がこぼれ落ちた。
「…可愛い、もっとぐちゃぐちゃにしてあげる」
クスッと笑いながら足を開かされると、一番見られたくない箇所を晒す格好にさせられた。
「!?やぁぁぁぁ!!野山やめてっ!!」
「わぁ、エロい。可愛いお尻丸見えだよ」
「~~!!見ないで…っ、み、っ、ひゃぁははっ、やぁぁ!」
足を閉じようと力を込めると、上半身を攻める指が動き出した。
「擽られてここ凄いヒクヒクしてる。可愛い」
「んはぁっ、…ははっ、擽ったい…!手ぇぇ、っ、離せぇぇ…無理っ、あはっ、ぁぁ…!」
「ねぇ田上くん」
「なっ、にっ、ぃっ…何、っ…ンン、」
「入れてもいい?」
熱っぽい眼差し。ずっとずっと好きだった人から言われたその言葉に、俺は深く欲情した。
「……体が答えてくれたから、入れるね?ゆっくりするから安心してね。痛かったり苦しかったりしたら言ってね」
優しい口調でそう言われると、頷く事しか出来なくて、俺は涙を流しながら首を縦に振った。
その後に与えられた刺激は、想像しているよりも苦しさはなかった。
望みはないと思っていたが、もしも可能性が1%でもあるならと、男同士のセックスの事を調べていた。恋仲になれたら本当は抱く気でいたが、まさか自分が抱かれる方になるとは。
ローションを持参していた野山は、たっぷりとそれを使って中を解してくれて。苦しさが出そうなら原田が胸を刺激してくれて痛みは和らいだ。
(はぁ…気持ちい……あんなに可愛かったはずなのに、今は…格好良く見える…)
丁寧に中を解す野山の顔は真剣で、つい見惚れてしまう。じっと見つめていると、視線に気付いたのか優しく微笑んでくれて。
「んんん……っ」
「凄い締め付けだね。…そんなに俺の事好き?」
「……っ、ん、…んぅぅ…」
「あはは、こっちの口が答えてくれてるよ、ありがと。ご褒美にここ、触ってあげる」
クイッと指を曲げられると、今まで感じた事のない位の快感が襲った。
「っっ!?ひ、……ぅぁああッ」
「ここが前立腺だよ。初めてだから感じるの難しいかなと思ったけど問題なさそうだね」
指の腹で押されると、反射的に大きく体が跳ねて指を強く締め付けた。開いた口は塞がる事なく、甘い声が放たれる。
「ふ、ぁあっ、……ぁあ、あっ……」
同じ箇所を刺激され続けると、ゾワっと一段と強い寒気の様なものが走った。
(…な、なに!?)
「あっ、あ!やめてっ!!ストップ…!ゆび、指やぁぁっ!とめてっ、とめてぇぇぇ!!」
「…中でイケそう?すごいね。いいよ、イッても」
グリグリと押されると、背中がのけ反り体が大きく痙攣した。
「ぐっ、ぅっ、ぅぅぅ……~~、ふっ、ぅん、んん…」
襲いかかる波に合わせて声が漏れ、足がピンと激しく伸びた。長い長い快感の意味が、理解出来ない。
「……凄い、今ね、中でイケたんだよ」
「へ……?」
「あー…中凄いあったかい。入れるね」
「ぁ…あ…っ、まだ、…やぁぁ…」
「そんな可愛い声で言われたら余計我慢出来なくなっちゃうよ」
指を引き抜き、準備を整えた野山のモノが当てがわれると、そのまま一気に貫かれた。
「…っ、んん…か、っは…ぁ…!」
挿入する時の息苦しさ、イッた後の気怠さと敏感さ、色んな感覚が混ざり合い、口から出たのは苦しそうな声。
「暫く動かないからゆっくり呼吸整えてね。ごめんね、ゆっくり入れれなかった」
野山を余裕なさそうな表情をしながら動きを止めると、暫しの休憩時間が与えられた。
(あー…あったかい、結構大きい……)
咥え込んだ野山のモノを感じながらぼんやりとそう思っていると、穏やかな休憩タイムは終了した。
「…二人とも蕩けた顔しちゃってさぁ」
「あっ…!ぁぁぁぁ!!やだっ!!」
「んっ…!?おいこら……やめ、」
俺と野山の制止の声を無視して動く原田の指。こちょこちょと優しく腋を擽られると、思いっきり体に力が入った。
「ぁはぁぁっ!!やっ、そこだめぇぇぇっっ!!」
腋の窪みを爪で優しく引っ掻かれると全身に力が入り、逃れようと必死に体をバタつかせた。
「ぅぁ…っ、田上くん…あ、あんま動かないで…っ、締め付けも緩めて……っ、……ちょっと、…原田くんっ、やめてっ」
「だって好きな奴の蕩けたセックス見せられたら興奮すんじゃん?…にしてもまさか野山のそんな余裕ない顔も見れるとは思わなかった。ほらほら、早くイケイケ」
腋から脇腹、首筋等、何処を触られても感じる今、動き回る指の動きに耐えれるはずもなく、俺は必死に体をバタつかせた。
「ひゃぁっ!!擽んないでぇぇっ!やめっ、ぁはぁっ!!だめ!!だめ!!やぁぁ!!」
「……っ、く……ちょっと……田上くん、だめ、俺イッちゃう…やめ、て……」
野山のか弱い声も聞こえず、与えられる刺激に暴れていると、中に入ったモノが痙攣しゴム越しに熱いものが注ぎ込まれた。
◇ ◆
「最後の野山の悔しそうな表情が一番興奮した」
「「は?」」
全て綺麗に後片付けを終えた後、原田の発言に二人の声が重なった。
「……ずっと田上の事を好きだったから、二人がくっついたらかなり辛いかなと思ったけど。実際に幸せそうな二人見てたらなんか俺まで嬉しくなったわ」
それが場の空気を悪くさせないための嘘なのか、本音なのか分からないが、原田はにこやかにそう言ってくれたので、俺と野山は顔を見合わせた。
「それに俺、田上と野山と一緒に居ると凄い楽しいから、二人がいいならこれからも今まで通り定期的に飲み会したい」
「うん。俺も三人で居るの好きだから出来ればこのままがいい」
「…ん、俺も」
「じゃあ、俺達の関係はこのままってことで」
目の前に伸ばされた手に、俺も手の平を重ねると、野山もその上に重ねた。
その後、飲み会が開催される度に二人に愛されることになるのは、この時の俺はまだ知らなかった──。
end.
関係性はこんな感じで、最終的には二人で受を可愛がる展開です。
原田→田上→←野山
3Pもどき/羞恥/擽り/本番有
攻→原田+野山
受→田上/視点
◇ ◆
「今期もお疲れ様でしたぁ」
俺の声を合図に、プシュッと缶ビールを開ける音が続く。開封したビールを冷やしたコップへ注ぎ、三人分用意すると、各々が自分の分を手に取り、少し上へ掲げた。
「はい、お疲れ。かんぱぁい」
コップがコツンと小さく当たる音を立てると、乾いた喉に一気に注ぎ込んだ。
「ぷはぁぁ…仕事終わりのビールさいっっこう…」
「いやー、本当それな。今期も無事売上目標達成出来たし良かったぁぁ」
仲良しの同期三人で行う宅飲みは本日で何回目だろうか。数え切れない程に開催した飲み会は、俺にとっては癒しの時間。
繁忙期の時はみんなピリピリしてるのでたまーに喧嘩したりするが、基本的には三人とも穏やかな性格で、付き合い方も浅すぎず深すぎず、とても適度な距離感で居心地が良い。
「美味しい~田上くんの家って落ち着く。居酒屋で飲むのも好きだけど」
そう言うのは俺の想い人でもある野山。同い年とは思えない程に可愛らしくて童顔で、入社して初めて見た瞬間に一目惚れをした。隣の席になった時は飛び跳ねる位嬉しかった。
そんな野山にそう言われると、めちゃくちゃ嬉しくて、一気に飲んで少し回った酒の影響もあるのか心拍数が上がった気がする。
「…でも野山の家も綺麗だしすげー落ち着く。また行かせてよ」
「そう言ってもらえると嬉しい。また二人とも来てよ」
「行く行くぅ。俺ん家は狭いからあんまり来てもらってないから申し訳ないけど、二人の家どっちも落ち着くから好きー。店もいいけど帰りの心配しなくていいしなぁ」
野山の後に話したのはもう一人の仲良しメンバーの原田。背が高くて顔もかなりの美形で会社では女子社員から絶大な人気を誇る奴。その上性格もいいし、仕事も出来るので言うことなし。長年一緒に居るが欠点なんて見たことがない。
そんな野山と原田と一緒だからか、仕事もプライベートも楽しくて、本当にいい会社に就職出来たなと思えた。
買って来た缶ビールやハイボールの空き缶が増える中、野山が床に寝転がった。
「ふぇー…今日ペース上げちゃったぁ。ちょっとだけ寝かせてぇ…田上くぅん……」
ほろ酔いで頬を染めながら上目遣いでそう言われると、あまりの可愛さに股間が元気になりそうになった。
「ん、それならもうベッド使えよ」
「まだシャワー浴びてないからいいー…ちょっとだけぇ」
ゴロンと床で寝返りを打ち、俺達に背を向けるとぐぅぐぅと寝息が聞こえてきた。体痛くなったりしないか心配だったが、毛布だけ掛けて寝かせてやった。
「それにしてもさぁ、野山ってすげー可愛いよな」
「…そうだな」
突然真面目なトーンで原田がそう言うと、今まで見たことないような眼差しで野山を見つめていた。その表情に心がざわついた。
(俺が野山を好きなように、もしかして原田も…)
平凡で何の取り柄もなければ見た目も普通の俺なんかより、原田の方が何倍も野山に相応しい。
今まで恋人の話なんてしたことがなかったので恋愛観は知らないが、もしも二人が付き合ってしまったら。俺は…。
「ぷっ……田上、顔に出過ぎ」
「へ?」
「…お前、ほんっと野山の事好きだよな」
「は…?」
「俺が野山のこと好きかもって、焦った?」
真面目な眼差しで野山を見つめていた表情から一変、今度はニヤけた顔で俺を見つめて来た。
「べ、…つに、好きとか、違…。いや、そりゃ野山も原田も、同僚としては好き、だけど…」
「へぇ。明らかに恋してますって顔してるくせに?」
「……まじ?やば…嫌われるかな……俺、初めて会った時から野山に一目惚れしちゃって……でも勿論今は顔だけじゃなくてっ、中身に惚れてるんだけど……」
酔っ払っているからか、本人が眠っているからか、俺が焦ったように言い訳を口にすると、原田が俺の近くまでやってきて、ニヤリと微笑んだ。
「へぇ、妬ける。…普段冷静な田上が、アイツの話をした途端そんな感じになるんだ」
「え…?」
言葉が理解出来ずに原田を見つめると、そのまま床へ押し倒されて唇の横に柔らかい物が触れた。
「……?」
一瞬何が起こったのか分からずに目を見開くと、俺に覆い被さる原田と目が合った。
「抵抗しねーと次は口にすんぞ」
「え……?原田?今、」
理解が追いつかずに何も出来ずにいると、ワイシャツのボタンを外されて中に着ているインナーを捲り上げられた。
「普段頭の回転早いのにな。綺麗な肌、見えちゃってるけど大丈夫?」
「え……は…?ちょ、何の冗談?」
あまりの出来事にアルコールは抜けてきて、少しずつ今置かれた状況が理解出来るようになった。
「……何の嫌がらせ?」
「嫌がらせ……ではないけどお前からしたらそうなるかぁ。お前が野山の事ずっと好きなように、俺は田上の事がずーっと好きだったの」
「はぁ…?んなわけないだろ…お前、モテモテだし…俺、何も…ないし」
「んな事ないよ。俺賢い人好きでさ。頭の回転が早くて、その上人柄も良くて優しくて……俺も回転は早い方だけど、自分の利益のために動いてる所が大きいんだよね。でもお前は…自分のためだけじゃなくて周りのために動いてて。そういう所を好きになった。今はどんな事してても可愛いとしか思えない」
「……え」
仕事の時に見せる真面目な表情に、その言葉は恐らく嘘ではないと分かった。
分かったのだが、今までそんな風に言われた事なんてないので普通に照れる。
こんな状況にも関わらず頬が熱くなり、フイと顔を背けると、耳元へキスされた。その刺激に小さく体が揺れると、更に刺激はエスカレートした。
「…可愛い」
言葉と共に耳元にかかる吐息。ぞわっと鳥肌が立ち、押し除けようと手を伸ばすも、全く効果はない。
「ひゃ…!あ…っ」
舌先でゆっくりと耳の縁をなぞられると、聞いたことがない自分の声。バシッと手で口を覆うと、ぬるりと生温かいものが耳へ侵入した。
「~~……ふっ、……ぅぅ……」
必死に手で口元を覆いながら刺激に耐えていると、隣で「んん、」と小さく寝返りを打って眠る野山の存在を思い出した。
(こんなの野山に見られたら…!)
そう思っても、組み敷かれた体は抜け出す事が出来ず、ただ必死に体を捩らせて刺激に耐えるしかなかった。
「あんまり声出すと野山が起きるかもしれないからいい子にしてろよ」
「ひぅ……っ、」
「…可愛い声。次は首ね」
「や……やめ、…原田ぁ…」
耳からゆっくりと首筋へ降りてくる舌。今まで恋愛経験なんてない自分には、刺激を受け止める事が出来なかった。
ちゅ、と首筋へ唇が落ちると擽ったくて身じろぎした。
「動いちゃダメ」
「や、…だって……っ」
「野山に見られたら怖い?……けど、多分問題ないよ」
意味深に笑う理由が分からずにただ刺激を受け止めていると、首筋を愛撫しながら、原田の手は俺の肌を撫でた。捲り上げられて晒された脇腹をなぞる手にビクンと体を跳ねさせると、手は休む事なく肌を撫で回した。
「ふぁ……!あ、…原田、ぁ……」
「何?…可愛い声で呼んでくれてありがと」
「ふ…ぅ、んん…だめ、…っ、野山、が、起きちゃう……」
「お前が声を抑えてたら平気だって」
「…~ッ、じ、じゃあ手ぇ、やめ……っ」
「我慢出来ない?…焦ってて可愛い」
カプリと首筋を甘噛みする唇と、脇腹から胸元へ移動して乳首の周りをなぞる手にぞわぞわしながら必死に声を抑えた。
「お前、ここはどう?」
胸元に移動した指がくるくると周りを遊んだ後にきゅっと乳首を摘んだ。
「っ!?ひゃあっ!………あ、」
自分の大きな声にカァッと顔が熱くなる。ふと野山の方を見るとまだ眠ってくれていたので安堵した。
「ぁ……ぁ、そこ……やだ、やっ、だめ……」
クリクリと摘んだ指で捏ねられると、気持ち良いような切ない感覚が体に送られた。
「へぇ。胸感じるんだ。…可愛い」
「ひゃぁ……あ、っ、胸、…だめ…!離してぇ…」
「ろくに抵抗しないくせにねぇ」
首筋から胸元へ移動すると、片方をカプリと甘噛みされ、もう片方は継続して捏ねられた。
ビクンと反射的に腰が浮いた気がしたが、原田の体に押さえ込まれていて大した動きは出来なかった。
「ひゃあぁ…!舐め、…ないでっ、原田ぁ、やめっ……」
「その割にこっち、硬くなってきてるけど…どういうこと?」
「!?…な、っ」
ズボンの上から股間を撫でられると、明らかに反応した俺のモノ。それに気付いてぶわっと体全体が熱くなった。
「可愛いー…その顔、やばぁ。次はこっち見せてよ」
カチャカチャとベルトを外れてズボンをずらされると、曝け出されたシミの出来た下着。
「うわあ、すげー濡れてる…胸弄られただけでビンビンじゃん。こういう経験ないの?」
「ないよ…っ!付き合った、こととかないし…っ」
恥ずかしすぎて足を閉じようとすると、間に割り込んできた原田の体がそれを許さなかった。
「へぇ。今まで俺ら恋バナとかしたことないもんな。…良かった、お前が経験なくて。たっぷり教えてやれるし」
「ひゃうっ……!そこ、さわっ、ちゃ、やぁ……」
「声でかいよ。野山が起き、」
「まー結構前から起きてるけどね」
「!?」
声がした方を見ると、寝転んで頬杖をつく野山と目が合い、サァッと一瞬で熱が引いていったのが分かった。
「原田くんてば大胆~俺の前で田上くんに手ぇ出すとか何考えてんの?」
むくりと起き上がった野山はクスッと笑いながら原田を見つめた。
「はは、やっぱり起きてたよなー知ってたー。ていうかお前こそ俺がずっと田上のこと好きなのも知ってたし、こいつがお前のこと好きなのも知ってたんだろ?」
「まぁね。二人ともすごい分かりやすいしね。田上くんが俺の事あまーい顔で見てる時の原田くんの嫉妬した顔とかまじで最高だった」
「…わぁ、本当はそんな腹黒なんだぁ、野山ってば」
二人の会話に何も口を挟む事が出来ずにいると、野山は俺の真横へやってきた。
「田上くん。俺の事好きなくせに、他の奴に簡単に触らせて…悪い子だね」
「え……、えっと、…え?」
「お仕置きとして、俺以外に感じさせられる間抜けな姿、見せろよ」
クスッと微笑みながら俺を見下ろす野山の表情は、いつもの可愛らしい顔ではなかった。
「野山の許可も下りたことだし、続きやろうね」
「あ…っ!待って、原田っ、あっ!?」
少し熱も引いてしまったが、下着の上から直接触られるとすぐに熱を取り戻した。隣で甘めの酎ハイを片手に俺を見る野山の存在が気になるが、体は正直だった。
「ひゃぁっ!…そこ、やだっ!やぁぁ!」
シミが深くなっている先端を爪で優しく引っ掻かれるとビクンと大きく体が跳ね、少しでも逃げようと体を捩らせた。
「逃げんなよ」
足を押さえられて逃げれないよう制限されると、更に下着のシミが深くなった。
「ぁぁっ!…だ、めぇ……出る!出るからっ、」
「早すぎない?…でもなんか田上っぽくて可愛い。いいよ出しても。俺が受け止めてやるから」
スルリとズボンと共に下着を脱がされると、初めて二人の前で曝け出す己自身。完全に勃ち上がったそれからは先走りが溢れてとても卑猥。
「ぁぁぁっ!!ばかっ、見る、なっ、やめっ」
あまりの羞恥に手で隠そうとすると、隣に居た野山がその手を封じた。
「こーら、だめでしょ?お仕置きなんだから俺に恥ずかしい所見せなよ」
「手、ぇ離して…っ!」
酎ハイを置いて両手で俺の手を掴んでくる野山の手はかなり力強かった。
「わぁ、びっしょびしょだね、田上くん。…原田くんに触られて興奮しちゃったの?それとも俺に見られて興奮してんの?」
「違、ちがう…っ!違、っ」
「そんな真っ赤な顔で言われてもね」
手を封じたまま野山はずっと足元に視線を送り、恥ずかしいけど萎える事なく更に興奮する自分は本当情けない。
「あ、原田くん。舐めちゃだめだよ?初めてのフェラは俺だから」
「へいへい」
明らかに舐めようとしていた原田を制すると、不満そうにしながらも体勢を立て直し、先走りで滑りの良くなった先端を親指で撫でた。
「はぁぁ…っ!んん、」
初めて自分の手以外から与えられる快感に目を閉じると、隣で「可愛い」と呟く野山の声。好きな人が見ている中、俺は快感に負けて抵抗をやめた。
ゆっくりと扱いてくる手は的確で、絶頂感はすぐに訪れた。ブルリと身震いすると、もう力の入っていない手は解放された。
「田上くん、目開けて」
「…ん、んっ?」
「イク時は俺の目を見ながらイッてね」
「な、に…言って……むり、むりそんなのっ」
そう言ったものの、原田の手は止まらないので絶頂感は高まる上、吸い込まれるような綺麗な瞳に見つめられると逸らす事も出来なくて。
「ひゃ、っあ!あ、イク……っ、イッちゃ…見ないで…!見ない、でっ……」
「…イッていいよ、田上くん。イク時の可愛い顔見せてね」
見つめられたまま優しく頬を撫でられると、俺は大好きな野山の事を見つめながら吐精した。
「ぁ………ぁ、あ……!」
普段と違うシチュエーションの射精だからか、中々止まらずに長い間強い快感が襲う。
あまりの気持ち良さに羞恥も忘れて野山に擦り寄ると、視線は原田を見ながら、見せつけるように笑いながら俺を撫でてくれた。
「…お前、まじで腹黒だな」
「勝手に始めた原田くんにも罰を与えただけだよ?俺が寝てる時に抜け駆けするなんて最低だね」
「…お前が起きてんのは知ってたよばーか」
「それならそっちも腹黒いじゃん?」
吐き出した白濁液を綺麗にしてもらいながら、息を整えていると、くたりと力尽きた俺の体を起こしてくれた。
「随分蕩けた顔してるね」
野山にもたれかかっていると、クイッと顎を持ち上げられた。
「……っ、」
少しずつ冷静になってくると、顔を見られるのも恥ずかしくて目線だけを逸らした。
「…次は俺が直接お仕置きしてあげる」
◇ ◆
「はぁ…っ!だめっ、…んんっ、そこやだぁぁ!!」
その後、二人に上の服も全て剥がれた俺は、ベッドの上で体を好きにされた。
頭上に腰掛ける原田の足の間に頭を収め、腕は足で押さえつけられた。その状態のまま優しく胸を愛撫されると腰が跳ねて、甘い声が出た。
「ぁぅ……っ、やっ…それやだぁぁっ」
「甘い声出してこっちも反応させといてよくやだーなんて言えるよね」
閉じれない様に足の間に座り、俺の股間を眺めながら野山にそう言われると、更に先走りが溢れた。
「わぁ、すご。今思いっきり垂れたけど」
裏筋を伝う先走りをなぞられてピクンと跳ねると、その反応を見て二人は更に指の力を早めた。
「やぁ…見ないで…っ、」
「そりゃ見られたくないよね。いやいや言いながら感じまくってる姿なんて」
「…っんん、意地悪…言うなよ…っ」
「意地悪って……可愛いね。もっといじめてあげるよ」
「ひゃぁぁ……っ!やっ、やらっ、そこ…いじんないでっ……」
汁を溢れさせる先端を優しく爪で弄られるとビクンと腰が大きく跳ねた。体を捩ると、更に指の強さが増していく。
「あはは、ここ凄い震えてるよ」
「あっ、ぅぁぁっ……やめ、見ないでぇ…野山…っ」
身体中が熱い。二人にじっくりと見られると今にもおかしくなりそうな程に恥ずかしい。
「やぁ……やだっ…やだ!やぁぁ……」
「そんな甘えた声で言われてもおねだりしてるようにしか見えないけど」
裏筋を往復していた指がふにふにと二つの玉を刺激すると、更に顔が熱くなった。
「やめ…っ!!」
「可愛い。硬くなってるここ」
サワサワと擽る様に二つとも愛られると気持ち良さと恥ずかしさでブンブン首を振った。
「やめてぇぇぇ……っ、そこ恥ずかしいぃぃ…やだぁっ」
「野山にばっか反応しないでくれるー?俺も居るんだけど」
胸を弄っていた原田が不貞腐れながらそう言うと、ツンツンと悪戯に脇腹をつついてきた。
「ひゃああっ!?」
「お?びっくりしたーここ、こちょばい?」
ツンツンと脇腹や腋を突く指に耐えきれずに暴れると、二人とも驚いた様に拘束の力を強めた。
「やっ、だぁぁ!擽ったい…!待って、ちょっ、やめてっ、触んなッッ!!」
「おーおー、これは本気で苦手そー」
つつく動きからサワサワと笑いを生み出す動きに変わると、今までにない程に体が揺れた。
「ぎゃぁぁぁぁっっ!!やめっ!!やめて!!やめっ」
「ふぅん。色気ないけど可愛い。こういうのダメなんだ」
玉を揉んでいた指が足の付け根へ移動すると、原田と同じ様に擽る動きに変えられた。
「ひゃゎぁぁぁっ、やっ……こ、これは本当にっ、無理!!離してぇぇっ、」
「じゃあさっきは別にダメじゃなかったんだ?何でやだやだ言ってたの?」
「んははぁっ……だめ、だめぇっ、やぁ…!!ゃ、めれっ……触んないでぇぇっ……」
こしょこしょと動く二人の指の刺激は凄まじく、快感とは違った辛さと恥ずかしさが襲いかかった。
「だっ、めぇぇぇぇ………やめっ……!!」
二人とも制止を無視して肌を撫で回すと、弱い箇所に触れられる度にビクビクと体が跳ねた。
「ここはこう触るとすげー反応する」
「こっちもこうやって触るとやばそうだね」
俺の反応を見て、弱い動きを徹底してくるので余裕もぶっ飛び、ただやめてと叫びながら泣き崩れた。
涙も鼻水も涎も。色んな所から溢れて顔が汚れてるはず。そんな顔を見られるのが恥ずかしくて顔を背けても、無理矢理顔の位置を戻された。
「顔ぐっちゃぐちゃだね」
一番見られたくない人に見られて揶揄われると恥ずかしくて、嫌われないか不安で、更にボロボロと涙がこぼれ落ちた。
「…可愛い、もっとぐちゃぐちゃにしてあげる」
クスッと笑いながら足を開かされると、一番見られたくない箇所を晒す格好にさせられた。
「!?やぁぁぁぁ!!野山やめてっ!!」
「わぁ、エロい。可愛いお尻丸見えだよ」
「~~!!見ないで…っ、み、っ、ひゃぁははっ、やぁぁ!」
足を閉じようと力を込めると、上半身を攻める指が動き出した。
「擽られてここ凄いヒクヒクしてる。可愛い」
「んはぁっ、…ははっ、擽ったい…!手ぇぇ、っ、離せぇぇ…無理っ、あはっ、ぁぁ…!」
「ねぇ田上くん」
「なっ、にっ、ぃっ…何、っ…ンン、」
「入れてもいい?」
熱っぽい眼差し。ずっとずっと好きだった人から言われたその言葉に、俺は深く欲情した。
「……体が答えてくれたから、入れるね?ゆっくりするから安心してね。痛かったり苦しかったりしたら言ってね」
優しい口調でそう言われると、頷く事しか出来なくて、俺は涙を流しながら首を縦に振った。
その後に与えられた刺激は、想像しているよりも苦しさはなかった。
望みはないと思っていたが、もしも可能性が1%でもあるならと、男同士のセックスの事を調べていた。恋仲になれたら本当は抱く気でいたが、まさか自分が抱かれる方になるとは。
ローションを持参していた野山は、たっぷりとそれを使って中を解してくれて。苦しさが出そうなら原田が胸を刺激してくれて痛みは和らいだ。
(はぁ…気持ちい……あんなに可愛かったはずなのに、今は…格好良く見える…)
丁寧に中を解す野山の顔は真剣で、つい見惚れてしまう。じっと見つめていると、視線に気付いたのか優しく微笑んでくれて。
「んんん……っ」
「凄い締め付けだね。…そんなに俺の事好き?」
「……っ、ん、…んぅぅ…」
「あはは、こっちの口が答えてくれてるよ、ありがと。ご褒美にここ、触ってあげる」
クイッと指を曲げられると、今まで感じた事のない位の快感が襲った。
「っっ!?ひ、……ぅぁああッ」
「ここが前立腺だよ。初めてだから感じるの難しいかなと思ったけど問題なさそうだね」
指の腹で押されると、反射的に大きく体が跳ねて指を強く締め付けた。開いた口は塞がる事なく、甘い声が放たれる。
「ふ、ぁあっ、……ぁあ、あっ……」
同じ箇所を刺激され続けると、ゾワっと一段と強い寒気の様なものが走った。
(…な、なに!?)
「あっ、あ!やめてっ!!ストップ…!ゆび、指やぁぁっ!とめてっ、とめてぇぇぇ!!」
「…中でイケそう?すごいね。いいよ、イッても」
グリグリと押されると、背中がのけ反り体が大きく痙攣した。
「ぐっ、ぅっ、ぅぅぅ……~~、ふっ、ぅん、んん…」
襲いかかる波に合わせて声が漏れ、足がピンと激しく伸びた。長い長い快感の意味が、理解出来ない。
「……凄い、今ね、中でイケたんだよ」
「へ……?」
「あー…中凄いあったかい。入れるね」
「ぁ…あ…っ、まだ、…やぁぁ…」
「そんな可愛い声で言われたら余計我慢出来なくなっちゃうよ」
指を引き抜き、準備を整えた野山のモノが当てがわれると、そのまま一気に貫かれた。
「…っ、んん…か、っは…ぁ…!」
挿入する時の息苦しさ、イッた後の気怠さと敏感さ、色んな感覚が混ざり合い、口から出たのは苦しそうな声。
「暫く動かないからゆっくり呼吸整えてね。ごめんね、ゆっくり入れれなかった」
野山を余裕なさそうな表情をしながら動きを止めると、暫しの休憩時間が与えられた。
(あー…あったかい、結構大きい……)
咥え込んだ野山のモノを感じながらぼんやりとそう思っていると、穏やかな休憩タイムは終了した。
「…二人とも蕩けた顔しちゃってさぁ」
「あっ…!ぁぁぁぁ!!やだっ!!」
「んっ…!?おいこら……やめ、」
俺と野山の制止の声を無視して動く原田の指。こちょこちょと優しく腋を擽られると、思いっきり体に力が入った。
「ぁはぁぁっ!!やっ、そこだめぇぇぇっっ!!」
腋の窪みを爪で優しく引っ掻かれると全身に力が入り、逃れようと必死に体をバタつかせた。
「ぅぁ…っ、田上くん…あ、あんま動かないで…っ、締め付けも緩めて……っ、……ちょっと、…原田くんっ、やめてっ」
「だって好きな奴の蕩けたセックス見せられたら興奮すんじゃん?…にしてもまさか野山のそんな余裕ない顔も見れるとは思わなかった。ほらほら、早くイケイケ」
腋から脇腹、首筋等、何処を触られても感じる今、動き回る指の動きに耐えれるはずもなく、俺は必死に体をバタつかせた。
「ひゃぁっ!!擽んないでぇぇっ!やめっ、ぁはぁっ!!だめ!!だめ!!やぁぁ!!」
「……っ、く……ちょっと……田上くん、だめ、俺イッちゃう…やめ、て……」
野山のか弱い声も聞こえず、与えられる刺激に暴れていると、中に入ったモノが痙攣しゴム越しに熱いものが注ぎ込まれた。
◇ ◆
「最後の野山の悔しそうな表情が一番興奮した」
「「は?」」
全て綺麗に後片付けを終えた後、原田の発言に二人の声が重なった。
「……ずっと田上の事を好きだったから、二人がくっついたらかなり辛いかなと思ったけど。実際に幸せそうな二人見てたらなんか俺まで嬉しくなったわ」
それが場の空気を悪くさせないための嘘なのか、本音なのか分からないが、原田はにこやかにそう言ってくれたので、俺と野山は顔を見合わせた。
「それに俺、田上と野山と一緒に居ると凄い楽しいから、二人がいいならこれからも今まで通り定期的に飲み会したい」
「うん。俺も三人で居るの好きだから出来ればこのままがいい」
「…ん、俺も」
「じゃあ、俺達の関係はこのままってことで」
目の前に伸ばされた手に、俺も手の平を重ねると、野山もその上に重ねた。
その後、飲み会が開催される度に二人に愛されることになるのは、この時の俺はまだ知らなかった──。
end.
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