灰谷灯花は魔法少女に憧れる
魔法少女は、空を飛べる。——それだけのことが、私にはどうしようもなく眩しい。
灰谷灯花、中学三年生。図書委員。幼馴染の凛と陽菜は、この街を守る魔法少女だ。灯花は、選ばれなかった。
警報が鳴れば二人は走り、灯花は窓の内側に残る。「すごいね、二人とも」と笑って、蒼い光と桃色の光を見送る。それを三年、繰り返してきた。
進路希望調査票の空欄が埋まらない秋。
待つことしかできない自分に、何ができるのか。
憧れと劣等感のあいだで揺れる少女の物語。
灰谷灯花(はいたに ともか)
中学三年生。図書委員。魔法少女に強い憧れを抱いているが、自身は選ばれなかった側。凛の艶のある黒髪と比べるとやや薄い黒の髪。暗い性格ではないが、明るいわけでもない。学力は上の下、褒められもしないが勉強しろとも言われない。放課後は図書室で魔法少女の活動資料を読むのが日課。進路が決まらず焦りを抱えている。豆知識で場をつなぐ癖がある。他人の仕草や表情をよく観察しているが、自分の核心の感情には言葉が追いつかない。
蒼月凛(あおつき りん)
灯花の同級生で幼馴染。この街を守る魔法少女の一人。灯花より背が高く、長い艶のある黒髪、涼しい顔立ち。運動神経もよく、学力もトップクラス。口数は少なく感情を表に出さないが、灯花のことを誰よりもよく見ている。皮肉めいた言い回しの裏に、不器用な優しさがある。
桃瀬陽菜(ももせ ひな)
灯花の一つ下の後輩で幼馴染。凛とともに魔法少女として戦っている。凛より頭一つ分背が低く、茶髪のショートヘアで、いつも笑っている。勉強も体育も苦手だが、明るく無邪気で、灯花を「灯花ちゃん」と慕う。出撃前に図書室の窓に手を振るような健気さを持つ。笑顔の裏で、灯花に心配をかけまいとしている一面も。
表紙・挿絵:ただの(@TADANOneko7)様
灰谷灯花、中学三年生。図書委員。幼馴染の凛と陽菜は、この街を守る魔法少女だ。灯花は、選ばれなかった。
警報が鳴れば二人は走り、灯花は窓の内側に残る。「すごいね、二人とも」と笑って、蒼い光と桃色の光を見送る。それを三年、繰り返してきた。
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表紙・挿絵:ただの(@TADANOneko7)様
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