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第7章 シルビアーナは真実に気付く
072★時間旅行が出来るダンジョンがあるそうです
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そんなコウちゃんの言葉で沈黙する私に、ガッちゃんが補足説明してくれる。
『呪具を使って、すったもんだした、その後に、無事、性格も能力も魔力も揃った子が隔世遺伝で生まれたんだよぉ~………だから、皇族は魔力が多くて頑健な人物を、その後も排出しているんだよ。例えば、主さまの父君とか、弟君、第2皇子とか…………そして、真打登場の主さまって感じですね』
「それって、私ってば、元から最強なの?」
『そうなりますね。主さまは、初代の皇帝夫婦を合体させた魔力の二乗ぐらいは魔力がありますし、主さまを貶めてここに送った、あの皇帝の血統とは思えないほどの馬鹿は、阿呆の二代目皇帝の魔力の半分に消費税って程度しかありませんでしたからね。ですから、主さまの魔力量を上手に使えてませんでしたね………』
『あーなるほど、あいつが下手糞過ぎて、漏電状態だったんだな。だから、とぉーっても大容量の魔力を持つママでも、魔力枯渇状態にさせられていたんだ。機会があったら、イジメてやりたいな』
そっかー…漏電ね……だから、私はよく魔力枯渇になって倒れていたんだ。
でも…私の魔力量が凄いって言われても、ピンとこないわよ。
ずっとずっと、魔力がほとんど使えない状態だったんだから………。
じゃなくて、二代目皇帝って……たしか、すごく在位期間短かったって習ったけど。
その理由が書かれていなかったのよねぇ………。
外の様子を視れたガッちゃんなら、何か知っているかな?
「二代目の皇帝って、在位期間が、1年しかなかったけど?」
『ああそれね、形だけでも、存在していた証しを残したかったそうです。初代皇帝夫婦が………』
そっか、親心ね………出来が悪くても……というか、だからある意味で可愛かったのね。
その点、廃嫡されたお花畑のお馬鹿さんは、母親である皇妃さまにすら見限られる程だったってことよね。
いや、流石に、彼女を皇太子妃になんて無理よねぇ………男爵令嬢だし。
側室にって言うんなら、まだ、許されたかもしれないけど………。
皇太子妃ってことは、将来の皇妃だもの………出自的に無理すぎるわ。
それ以前に、あんな諸外国の要人が出席しているパーティーで、馬鹿をやらかした時点で、未来は真っ暗よね。
そこが理解(わか)らなかったということは、皇太子失格と同義語ということよね。
なんか、あの馬鹿のセイで、人生をすっごく損した気がするわ。
「あの馬鹿は、それ以下だったってコトね。それに振り回されて、花の時期をかなりパーにした私って、かなり不幸なのかな?」
そうぼやく私に、コウちゃんが何故か顔を洗いながら言う。
『ママを愛している父君達に取っては、物凄い不幸だよねぇ~………でも、帰る気は無いんでしょう?』
確認するように言うコウちゃんに、私は胸を張って言う。
コウちゃんの裏技のお陰で、スタイルが良くなっているので、きちんと胸が胸として主張されているので、わりと様になっていると思う。
「勿論よ。あんな混沌状態のところになんて帰れないわよ。どんな騒ぎになるかわかったモンじゃないもの………でも、ママや弟には会いたいなぁ~………。はぁ~あ残念だわぁ~…まったく。あのお花畑の婚約者っていう立場のセイで、小さい頃から家に居られなかったから………。くぅぅぅ~…小さく可愛い弟を、可愛がり倒したかったなぁ~………。あのパパとママの子だもん、きっと天使だったよねぇ~………はぁ~…もったいない。たとえ、後年ヤンデレ化するってわかっていても、撫で撫でしたり抱っこしたりしたかったなぁ~………。私の手料理を食べさせてぇ『おいちねぇ…』なんて言わせたかった」
握りこぶしで、切実にそう言う私に、ガッちゃんが提案してくる。
『でしたら、主さま《時空神》が造ったと言われている《時のダンジョン》に行きますか? あそこの最深部にある水晶からなら、行きたい場所に時間旅行できますよ』
ガッちゃんからの提案に、私はガバッと食いつく。
「そんなダンジョンあるの?」
『はい、存在してますよ。ただし、何処にあるかは不明ですけど………』
えっ? なんで、不明? ガッちゃんの額の魔石でも、その場所って視れないの?
「えっとぉ…何で? 何処にあるかが不明なのかしら? そんなに前人未踏の秘境に存在しているの?」
私の質問に、ガッちゃんは起用に肩を竦めてから、答える。
『入り口が1ヶ所に固定されていないんです。ダンジョン自体は異空間の中に固定されているようですが、入り口はランダムに移動するんです』
えっとぉ…それって、ロプノール(さまよえる湖)みたいな状態ってこと?
ちょっと待って、それじゃ、入った時と出る時の場所が違うってことよねぇ?
その場合、どうなるの?
『呪具を使って、すったもんだした、その後に、無事、性格も能力も魔力も揃った子が隔世遺伝で生まれたんだよぉ~………だから、皇族は魔力が多くて頑健な人物を、その後も排出しているんだよ。例えば、主さまの父君とか、弟君、第2皇子とか…………そして、真打登場の主さまって感じですね』
「それって、私ってば、元から最強なの?」
『そうなりますね。主さまは、初代の皇帝夫婦を合体させた魔力の二乗ぐらいは魔力がありますし、主さまを貶めてここに送った、あの皇帝の血統とは思えないほどの馬鹿は、阿呆の二代目皇帝の魔力の半分に消費税って程度しかありませんでしたからね。ですから、主さまの魔力量を上手に使えてませんでしたね………』
『あーなるほど、あいつが下手糞過ぎて、漏電状態だったんだな。だから、とぉーっても大容量の魔力を持つママでも、魔力枯渇状態にさせられていたんだ。機会があったら、イジメてやりたいな』
そっかー…漏電ね……だから、私はよく魔力枯渇になって倒れていたんだ。
でも…私の魔力量が凄いって言われても、ピンとこないわよ。
ずっとずっと、魔力がほとんど使えない状態だったんだから………。
じゃなくて、二代目皇帝って……たしか、すごく在位期間短かったって習ったけど。
その理由が書かれていなかったのよねぇ………。
外の様子を視れたガッちゃんなら、何か知っているかな?
「二代目の皇帝って、在位期間が、1年しかなかったけど?」
『ああそれね、形だけでも、存在していた証しを残したかったそうです。初代皇帝夫婦が………』
そっか、親心ね………出来が悪くても……というか、だからある意味で可愛かったのね。
その点、廃嫡されたお花畑のお馬鹿さんは、母親である皇妃さまにすら見限られる程だったってことよね。
いや、流石に、彼女を皇太子妃になんて無理よねぇ………男爵令嬢だし。
側室にって言うんなら、まだ、許されたかもしれないけど………。
皇太子妃ってことは、将来の皇妃だもの………出自的に無理すぎるわ。
それ以前に、あんな諸外国の要人が出席しているパーティーで、馬鹿をやらかした時点で、未来は真っ暗よね。
そこが理解(わか)らなかったということは、皇太子失格と同義語ということよね。
なんか、あの馬鹿のセイで、人生をすっごく損した気がするわ。
「あの馬鹿は、それ以下だったってコトね。それに振り回されて、花の時期をかなりパーにした私って、かなり不幸なのかな?」
そうぼやく私に、コウちゃんが何故か顔を洗いながら言う。
『ママを愛している父君達に取っては、物凄い不幸だよねぇ~………でも、帰る気は無いんでしょう?』
確認するように言うコウちゃんに、私は胸を張って言う。
コウちゃんの裏技のお陰で、スタイルが良くなっているので、きちんと胸が胸として主張されているので、わりと様になっていると思う。
「勿論よ。あんな混沌状態のところになんて帰れないわよ。どんな騒ぎになるかわかったモンじゃないもの………でも、ママや弟には会いたいなぁ~………。はぁ~あ残念だわぁ~…まったく。あのお花畑の婚約者っていう立場のセイで、小さい頃から家に居られなかったから………。くぅぅぅ~…小さく可愛い弟を、可愛がり倒したかったなぁ~………。あのパパとママの子だもん、きっと天使だったよねぇ~………はぁ~…もったいない。たとえ、後年ヤンデレ化するってわかっていても、撫で撫でしたり抱っこしたりしたかったなぁ~………。私の手料理を食べさせてぇ『おいちねぇ…』なんて言わせたかった」
握りこぶしで、切実にそう言う私に、ガッちゃんが提案してくる。
『でしたら、主さま《時空神》が造ったと言われている《時のダンジョン》に行きますか? あそこの最深部にある水晶からなら、行きたい場所に時間旅行できますよ』
ガッちゃんからの提案に、私はガバッと食いつく。
「そんなダンジョンあるの?」
『はい、存在してますよ。ただし、何処にあるかは不明ですけど………』
えっ? なんで、不明? ガッちゃんの額の魔石でも、その場所って視れないの?
「えっとぉ…何で? 何処にあるかが不明なのかしら? そんなに前人未踏の秘境に存在しているの?」
私の質問に、ガッちゃんは起用に肩を竦めてから、答える。
『入り口が1ヶ所に固定されていないんです。ダンジョン自体は異空間の中に固定されているようですが、入り口はランダムに移動するんです』
えっとぉ…それって、ロプノール(さまよえる湖)みたいな状態ってこと?
ちょっと待って、それじゃ、入った時と出る時の場所が違うってことよねぇ?
その場合、どうなるの?
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