異世界召喚に巻き込まれました

057★４人と結婚を承諾するか、強姦されるかを迫られました１

　そんな私に、ジーク君が軽くキスして、バスタオルを治してくれた。

　「そんな顔しないの。ついでに無理に身体を起こしたから…見えてるよ」

　ジーク君に、キスされてバスタオルは治されるわで、私は思わず叫んでしまう。

　「…えっ…きゃー……」

　それに対して、人の悪い笑顔を浮かべてハルト君が、私の耳に熱く囁く。

　「それとも、今、ここで、俺達に犯されたい？」

　どこのヤンデレ鬼畜乙女ゲームってスチルのようです。
　私の意識は、また、ＰＣ画面を見ているような非現実感に包まれました。

　「………」

　後で聞いたら、私は黙って、ぽろぽろ涙を零していたそうです。
　その上で、４人に、理性の耐久レースをさせたと言われました。
　でも、私だって、４人に言いたい。
　貴方達の言葉は、Ｒ１８の乙女ゲームそれも、ヤンデレで逆ハーって感じだったって。

　「これから、色々な訓練をするから、アリアを疲労させるようなコトをする気は無いよ。疲労が原因で怪我したり、病気になったら、ボク達が辛いから」

　「そうそう、『訓練に行く間、別の男に面倒をみさせるように』って、言われる可能性が出るからね」

　「アリアの面倒を他の男達がみるなんて………嫉妬でおかしくなりそうだからさ」

　「看病が終わったら、関わった男を全部………なんて、やりそうだから」

　「うん、しゃれにならないコトをしそうだよね。もしかして、もうこの世界に染まってきてる？」

　「俺達が、全員で看病できないのは、辛いよ」

　４人の切々と訴えてるセリフは、鬼畜な内容とヤンデレな内容ばかりだった。
　私の中にあるイメージのまま、そのものズバリって感じで………。
　まさしく乙女ゲームのスチルそのモノって感じだったわ。
　でも、現実にやりたい盛りの高校生４人と、その手の関係を持つ勇気が無い。
　そんな私だったので、ついお断りという意味の言葉を口にしてしまう。

　「でも、私って、ほっ…ほら…ひとりだから………」

　結婚に対して否定的な私の言葉に、鬼畜を隠しもしないダリューン君が言う。

　「アリア、本当に、今、ここで、切れたボク等に………４人全員としたいの？」

　今、私は、バスタオル一枚で、ジーク君に抱きこまれています。
　そして、場所はおあつらえむきのベッドの上………。
　うわぁぁ～食べてくださいという状態。
　うわっ…マジで、ヤバイ。
　そんな私に、ハルト君がさらりと言う。

　「ここは、異世界なんだよ。日本の常識はポイッと捨ててね」

　ハルト君の言葉に、私は無言でこくこく頷いた。
　だって、余計なコトを言ったら、本当に犯されそうだって本能が告げたんです。
　
　頷く私の頬にキスしながら耳元でジーク君が、恐ろしいことを優しく囁く。

　「ついでに、ここの人間は、魔力量が多い王族や高位貴族は、僕達と同じぐらいの身体だけど、それより下の貴族だと、身長が２ｍ超えるのが普通だからね」

　私の身長は１５０ｃｍも無いのよ、それなのに、身長が２ｍもある男とアレをするなんて無理……絶対に無理だわ。
　でも、そんな大柄の人達は見なかったような？

　「…えっ？　…それって？」

　私の疑問に、アルス君が淡々と説明してくれる。

　「神殿にいたのは、召喚の儀式に参加していた神官と魔法使い。それを見学していた王子と高位貴族、それを護衛していた高位貴族出身の近衛騎士と高位貴族の護衛騎士っていう、伯爵以上の階級出身者ばかりだったんだよ」

　そう言われても、まわりを見る余裕の無かった私にはわかりません。
　でも、ここで余計なコトを口にしたら墓穴を掘るのは判ります。
　ですから、沈黙します。

　「………」

　そんな風に黙り込んだ私に、説明の言葉を淡々と続けてくれます。

　「食堂に行った時、大半の騎士達は、食事を取っていたよね」

　確認するように聞かれたので、だんまり続きはヤバイと頷きます。

　「うん」