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第二部 宰相閣下の謹慎事情
【家令Side】セルヴァンの思索
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
「貴族の家名を持たない私には、この邸宅でじっと待っていると言う選択肢がない」
レイナ様のお言葉は、確かに私とヨンナの胸を抉りました。
旦那様の為とは言え、自ら隣国ギーレンに赴くなどと、本来であればとても許容出来る事ではないのです。
旦那様がギーレン国の卑怯とも言える引き留めにあい、なかなかお戻りになられない事自体が、そもそも使用人一同業腹な事態ではありましたが、危険を覚悟でギーレン国に赴かれたレイナ様を見送る事しか出来ない自分たちを、不甲斐なく思わずにはいられませんでした。
その事は、公爵に次ぐ立場であるために、王都に残らざるを得なかったベルセリウス侯爵様からも、失礼ながら同じ苛立ちを感じました。
自分が妻帯者であれば――。
そう言って唇を噛みしめていらしたそうです。
すぐにでも養女に出来たと、そうお考えだったのでしょう。
レイナ様は、恐らくまだ、この公爵邸でご自分が異分子であるかの様に捉えておいでのところがおありなのですが、冷静にご自分の為した事を振り返っていただければ、もはやレイナ様は立派な「イデオン公爵領関係者」なのですが。
「一刻も早く、旦那様を連れ戻される事を期待して、公爵邸でお待ちしております」
心の底からの想いをこめて頭を下げると、レイナ様は口元を綻ばせながら、ギーレンへと旅立っていかれました。
――いつお戻りになっても良いように、邸宅は普段通りに。
私共に出来る事が限られているのは、口惜しい限りなのですが。
商業ギルドを通す事で、時間差なく手紙のやり取りが出来ると言うのは画期的で、状況をすぐに確認出来るのは、私ども使用人だけではなく「南の館」に滞在中のベルセリウス侯爵様方や、ボードリエ伯爵家の皆さま方にとっても、やや安心の出来る状況であったようです。
そうしてようやく、旦那様とレイナ様が無事にお戻りになられたとの連絡を、ある朝ファルコが寄越して来たのですが……それは、思いもしない状況下での事でした。
「――北の館?」
「あー…まぁ、なんつーか、ようやくっつーか、帰って来れた安心で箍が外れたっつーか……?」
あらぬ方向を見やって、頭を掻きながら口ごもるファルコと言うのも珍しくはあるものの、私もそこで、遅まきながらファルコの言いたい事を悟った。
ヨンナを連れて、すぐさま「北の館」へと駆け付けたのです。
「旦那様、まさかとは思いますが無理矢理…などと言う事は……」
思わず半目で旦那様を睨む恰好になってしまいましたが、旦那様曰く、レイナ様の養子縁組含め、ピアスを作らせて「アンブローシュ」で渡すといった事までお考えのようでしたので、それであれば――と、ヨンナ共々、必要最低限の小言しか申し上げませんでした。
御幼少時の教育の中で「二色の色が入る片耳ピアスを付けている者がいれば、その者は婚約をしていると暗に示している事になりますから、社交場での会話にはご留意なさいませ」と教えられていた事を、きちんと記憶に留めていらしたようです。
…まさかご自分が実践をする側に回るとは、露ほども思っていらっしゃらなかったでしょうけれども。
本来であれば、王都内でのコヴァネン子爵殺害の責任をとって謹慎なされる筈の旦那様でしたが、そのご予定は数日も続きませんでした。
レイナ様自体が、どう見ても、旦那様の帰国に関しての後始末をなさっておいでです。
「北の館」で一晩をお過ごしになられてからも、まるで振る舞いに変化がなく、やはり公爵夫人の立場には拘泥されていらっしゃらないのだと、内心で不安を抱えている私共をよそに、またしても、何気ない事であるかの様に〝てんぷらパーティー〟なる企画を、使用人全員参加で立ち上げられました。
レストラン〝チェカル〟で、旦那様がベルセリウス侯爵様方やギーレンまでご一緒になられた護衛騎士達の慰労会の様な形で貸切パーティーを開くのとは別に、公爵邸に残っていた皆のための会であるかの様に、結果的にはなっておりました。
このレシピを、復興途中のハーグルンド領に活かせたらと、近いうちに旦那様とレイナ様とでお出かけになる予定もあるようで、レイナ様の公爵夫人への道は、着々と外堀が埋まっており、早くピアスが完成して〝アンブローシュ〟でお食事が出来るよう、私もヨンナもその日を指折り数えて楽しみにしておりました。
「――セルヴァン」
ところが〝チェカル〟からお戻りになられた旦那様は、お着替えの傍ら、私に厳しい声で話しかけてこられました。
「王宮にサレステーデ国からの王子と王女が先触れなしに押しかけている件だが」
「ええ、王宮からの手紙が届いて急遽お出かけになられた件ですね」
「――レイナが狙われている」
旦那様の思いがけない言葉に、私は目を見開きました。
「それは…やはりギーレンでの件と同じく、レイナ様を旦那様の『弱み』だと見做しての事でしょうか」
「まだ分からない。分からないが、サレステーデとバリエンダールとの争いに利用されようとしているフシがある。クヴィストの口利きでな」
「クヴィスト公爵家ですか……」
旦那様の口調も忌々しげですが、この邸宅に長く勤める者の中で、彼の公爵家に好意的になれる者はいません。
僅か11歳だった旦那様が、周囲からの誹謗中傷に耐えながら、キヴェカス家の乳製品を使い続け、ヤンネ・キヴェカス卿の試験費用や高等法院での裁判費用を全て負担されて、クヴィスト家指示による隠蔽を最終的には覆されたのです。
相手方伯爵家は爵位返上となり、今は複数の別の子爵家による分割統治となっているようですが、クヴィスト家当主も、イデオン家当主も、どちらも当時のままです。
蟠りは残ったままなのです。
「今夜パーティーを開いておきながら言う事ではないが、件の王子王女が帰国するまでは、ベルセリウスを王都に留める。滞在費用や館の手入れに関して、采配を頼めるか。それと〝鷹の眼〟にはクヴィスト家の護衛部隊の動向を探らせる」
「承知致しました」
「どうやら今夜の〝チェカル〟のパーティーも、情報を掴まれていたようだからな。フォルシアン公爵と養子縁組の話を詰めて、ピアスの用意が出来てからと思ってはいたが――どうやら、そんな猶予はなさそうだ。明日王宮で、婚約の話を詳らかにしてくるつもりだ」
「それは…レイナ様は……」
「レイナには、今は王子王女が帰国するまでの方便と思ってくれて良いと言ってある。ただでさえ狙われているとあっては、きちんと考える時間もないだろうからな。もちろん私の意志が変わるものではないが、レイナにも自分の中で納得をして欲しい。その上で、私の手を取って欲しいんだ」
「旦那様……」
あくまでレイナ様の意志を尊重したいと仰られているようで、私もうっかり感動しかけたのですが、続けて「いつになったら〝続き扉〟は使えるようになるのか」と仰られた時点で、少々懐疑的になってしまいました。
「今、ファルコとベルセリウスに〝チェカル〟に姿を見せていた奴の後を追わせてはいるが、邸宅の方に来ない保証はない。王子王女が帰国するまで、念のため寝所は同じにしておきたい」
「………」
何ともタイミングの良い、それらしい話です。
「……扉はせめてご婚約が整うまで、そのままにしておきたく存じますが、レイナ様ご本人と〝鷹の眼〟連中にも話を聞きまして、ヨンナと二人、レイナ様のご負担にならないと判断致しましたら、旦那様のご寝所でお休み頂けるよう取り計らわせて頂きます」
「……セルヴァン」
旦那様が、苦虫を噛み潰したような表情をなさっておいでですが、ある意味自業自得と考えます。
もちろん「北の館」でご一緒に過ごされた以上、私やヨンナが苦言を呈するところは既に越えてしまっているのですが、それでも、ご婚約が正式に整うまでは、ヨンナと「物分かりの悪い両親役」を務めたいと思うのです。
「旦那様の辞書に『手加減』の文字は戻って来るかしら、セルヴァン……」
「――私もそれが心配だよ、ヨンナ」
結局、旦那様の部屋へ案内せざるを得ないと分かっていながらも、私もヨンナもため息をこぼす事しか出来ませんでした。
「我々は、本格的にレイナ様を公爵邸の女主人としてお迎えする根回しを始めなくてはならない。物理的な侵入者の警戒はもちろん、クヴィスト公爵家からの横槍や、他の公爵家との友好関係の維持に関しても、今以上に気を配る必要がある。皆にもその旨周知させねばな」
ただでさえ、レイナ様は旦那様の想像を超える動きをされる事が多いのです。
忙しくなりそうだと呟く私に、ヨンナからの否定の言葉は入りませんでした。
「貴族の家名を持たない私には、この邸宅でじっと待っていると言う選択肢がない」
レイナ様のお言葉は、確かに私とヨンナの胸を抉りました。
旦那様の為とは言え、自ら隣国ギーレンに赴くなどと、本来であればとても許容出来る事ではないのです。
旦那様がギーレン国の卑怯とも言える引き留めにあい、なかなかお戻りになられない事自体が、そもそも使用人一同業腹な事態ではありましたが、危険を覚悟でギーレン国に赴かれたレイナ様を見送る事しか出来ない自分たちを、不甲斐なく思わずにはいられませんでした。
その事は、公爵に次ぐ立場であるために、王都に残らざるを得なかったベルセリウス侯爵様からも、失礼ながら同じ苛立ちを感じました。
自分が妻帯者であれば――。
そう言って唇を噛みしめていらしたそうです。
すぐにでも養女に出来たと、そうお考えだったのでしょう。
レイナ様は、恐らくまだ、この公爵邸でご自分が異分子であるかの様に捉えておいでのところがおありなのですが、冷静にご自分の為した事を振り返っていただければ、もはやレイナ様は立派な「イデオン公爵領関係者」なのですが。
「一刻も早く、旦那様を連れ戻される事を期待して、公爵邸でお待ちしております」
心の底からの想いをこめて頭を下げると、レイナ様は口元を綻ばせながら、ギーレンへと旅立っていかれました。
――いつお戻りになっても良いように、邸宅は普段通りに。
私共に出来る事が限られているのは、口惜しい限りなのですが。
商業ギルドを通す事で、時間差なく手紙のやり取りが出来ると言うのは画期的で、状況をすぐに確認出来るのは、私ども使用人だけではなく「南の館」に滞在中のベルセリウス侯爵様方や、ボードリエ伯爵家の皆さま方にとっても、やや安心の出来る状況であったようです。
そうしてようやく、旦那様とレイナ様が無事にお戻りになられたとの連絡を、ある朝ファルコが寄越して来たのですが……それは、思いもしない状況下での事でした。
「――北の館?」
「あー…まぁ、なんつーか、ようやくっつーか、帰って来れた安心で箍が外れたっつーか……?」
あらぬ方向を見やって、頭を掻きながら口ごもるファルコと言うのも珍しくはあるものの、私もそこで、遅まきながらファルコの言いたい事を悟った。
ヨンナを連れて、すぐさま「北の館」へと駆け付けたのです。
「旦那様、まさかとは思いますが無理矢理…などと言う事は……」
思わず半目で旦那様を睨む恰好になってしまいましたが、旦那様曰く、レイナ様の養子縁組含め、ピアスを作らせて「アンブローシュ」で渡すといった事までお考えのようでしたので、それであれば――と、ヨンナ共々、必要最低限の小言しか申し上げませんでした。
御幼少時の教育の中で「二色の色が入る片耳ピアスを付けている者がいれば、その者は婚約をしていると暗に示している事になりますから、社交場での会話にはご留意なさいませ」と教えられていた事を、きちんと記憶に留めていらしたようです。
…まさかご自分が実践をする側に回るとは、露ほども思っていらっしゃらなかったでしょうけれども。
本来であれば、王都内でのコヴァネン子爵殺害の責任をとって謹慎なされる筈の旦那様でしたが、そのご予定は数日も続きませんでした。
レイナ様自体が、どう見ても、旦那様の帰国に関しての後始末をなさっておいでです。
「北の館」で一晩をお過ごしになられてからも、まるで振る舞いに変化がなく、やはり公爵夫人の立場には拘泥されていらっしゃらないのだと、内心で不安を抱えている私共をよそに、またしても、何気ない事であるかの様に〝てんぷらパーティー〟なる企画を、使用人全員参加で立ち上げられました。
レストラン〝チェカル〟で、旦那様がベルセリウス侯爵様方やギーレンまでご一緒になられた護衛騎士達の慰労会の様な形で貸切パーティーを開くのとは別に、公爵邸に残っていた皆のための会であるかの様に、結果的にはなっておりました。
このレシピを、復興途中のハーグルンド領に活かせたらと、近いうちに旦那様とレイナ様とでお出かけになる予定もあるようで、レイナ様の公爵夫人への道は、着々と外堀が埋まっており、早くピアスが完成して〝アンブローシュ〟でお食事が出来るよう、私もヨンナもその日を指折り数えて楽しみにしておりました。
「――セルヴァン」
ところが〝チェカル〟からお戻りになられた旦那様は、お着替えの傍ら、私に厳しい声で話しかけてこられました。
「王宮にサレステーデ国からの王子と王女が先触れなしに押しかけている件だが」
「ええ、王宮からの手紙が届いて急遽お出かけになられた件ですね」
「――レイナが狙われている」
旦那様の思いがけない言葉に、私は目を見開きました。
「それは…やはりギーレンでの件と同じく、レイナ様を旦那様の『弱み』だと見做しての事でしょうか」
「まだ分からない。分からないが、サレステーデとバリエンダールとの争いに利用されようとしているフシがある。クヴィストの口利きでな」
「クヴィスト公爵家ですか……」
旦那様の口調も忌々しげですが、この邸宅に長く勤める者の中で、彼の公爵家に好意的になれる者はいません。
僅か11歳だった旦那様が、周囲からの誹謗中傷に耐えながら、キヴェカス家の乳製品を使い続け、ヤンネ・キヴェカス卿の試験費用や高等法院での裁判費用を全て負担されて、クヴィスト家指示による隠蔽を最終的には覆されたのです。
相手方伯爵家は爵位返上となり、今は複数の別の子爵家による分割統治となっているようですが、クヴィスト家当主も、イデオン家当主も、どちらも当時のままです。
蟠りは残ったままなのです。
「今夜パーティーを開いておきながら言う事ではないが、件の王子王女が帰国するまでは、ベルセリウスを王都に留める。滞在費用や館の手入れに関して、采配を頼めるか。それと〝鷹の眼〟にはクヴィスト家の護衛部隊の動向を探らせる」
「承知致しました」
「どうやら今夜の〝チェカル〟のパーティーも、情報を掴まれていたようだからな。フォルシアン公爵と養子縁組の話を詰めて、ピアスの用意が出来てからと思ってはいたが――どうやら、そんな猶予はなさそうだ。明日王宮で、婚約の話を詳らかにしてくるつもりだ」
「それは…レイナ様は……」
「レイナには、今は王子王女が帰国するまでの方便と思ってくれて良いと言ってある。ただでさえ狙われているとあっては、きちんと考える時間もないだろうからな。もちろん私の意志が変わるものではないが、レイナにも自分の中で納得をして欲しい。その上で、私の手を取って欲しいんだ」
「旦那様……」
あくまでレイナ様の意志を尊重したいと仰られているようで、私もうっかり感動しかけたのですが、続けて「いつになったら〝続き扉〟は使えるようになるのか」と仰られた時点で、少々懐疑的になってしまいました。
「今、ファルコとベルセリウスに〝チェカル〟に姿を見せていた奴の後を追わせてはいるが、邸宅の方に来ない保証はない。王子王女が帰国するまで、念のため寝所は同じにしておきたい」
「………」
何ともタイミングの良い、それらしい話です。
「……扉はせめてご婚約が整うまで、そのままにしておきたく存じますが、レイナ様ご本人と〝鷹の眼〟連中にも話を聞きまして、ヨンナと二人、レイナ様のご負担にならないと判断致しましたら、旦那様のご寝所でお休み頂けるよう取り計らわせて頂きます」
「……セルヴァン」
旦那様が、苦虫を噛み潰したような表情をなさっておいでですが、ある意味自業自得と考えます。
もちろん「北の館」でご一緒に過ごされた以上、私やヨンナが苦言を呈するところは既に越えてしまっているのですが、それでも、ご婚約が正式に整うまでは、ヨンナと「物分かりの悪い両親役」を務めたいと思うのです。
「旦那様の辞書に『手加減』の文字は戻って来るかしら、セルヴァン……」
「――私もそれが心配だよ、ヨンナ」
結局、旦那様の部屋へ案内せざるを得ないと分かっていながらも、私もヨンナもため息をこぼす事しか出来ませんでした。
「我々は、本格的にレイナ様を公爵邸の女主人としてお迎えする根回しを始めなくてはならない。物理的な侵入者の警戒はもちろん、クヴィスト公爵家からの横槍や、他の公爵家との友好関係の維持に関しても、今以上に気を配る必要がある。皆にもその旨周知させねばな」
ただでさえ、レイナ様は旦那様の想像を超える動きをされる事が多いのです。
忙しくなりそうだと呟く私に、ヨンナからの否定の言葉は入りませんでした。
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