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第二部 宰相閣下の謹慎事情
411 王宮よりも己が大事
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
毒に反応して色が変わるとは聞いていたけど、まさかこんなに毒々しい事になるとは思わなかった。
いや、視覚効果としては、ある意味抜群なのかも知れないけど。
「――何をしているか!」
そこに別方向から鋭い声が発せられ、あっと言う間にその場の主導権が声の主へと持っていかれた。
「「「……陛下!」」」
声を上げたのは、多分ハールマン侯爵令嬢母娘と、聖女マリーカ・ノヴェッラ女伯爵だ。
ミルテ王女やロサーナ公爵令嬢は、どちらかと言えば呆然と事態の成り行きを見ていた、と言った方が正しかった。
「陛下…っ⁉︎」
そして、その声に過剰に反応したのはフォサーティ側室夫人だった。
どうにか、目の前の紅茶が乗るティーワゴンをひっくり返して、起きた事実をなかった事にしようと焦ったのか、制していた私の手を押し退ける様に、ティーワゴンへと手を伸ばした。
私も慌てて身体を反転させて、夫人とワゴンの間に再度割って入る。
「おどきっ!」
「つっ……!」
パン…ッ!と、ある意味小気味良い音が周囲に響き渡った。
「レイナ嬢‼︎」「ユングベリ嬢‼︎」と言った声があちらこちらで聞こえた――と、思う間もなく、いつの間にかマトヴェイ外交部長が目の前にいて、フォサーティ側室夫人の腕を空に向かって捻り上げていた。
痛いと叫ぶ夫人を無視する様に、もう一方の手は鞘に入ったままの剣を持って、母親の方へと動きかけていたグイドの喉元へと突き付けている。
「――済まない。近くにいたのが、ベルセリウス侯だったら、もう少し早く動けていたかも知れない」
マトヴェイ外交部長の言葉に、ふとベルセリウス将軍の姿を探すと、将軍は将軍でいつの間にか、側室夫人と息子に付いて来ていた護衛の方を、トーカレヴァと一緒に地面に捻じ伏せていた。
「い、いえ、茶器を払い退けようとした手が当たっただけなので、大した事では…」
一瞬「オヤジにもぶたれた事ないのに…!」なんて主人公が叫んでいた、何かのロボットアニメが頭をよぎったけど、アレはその後、甘ったれだ何だと叱られていたから、シチュエーションとしては、ちょっと違うのかも知れない。
いずれにせよ、そんな事を考えたくらいには、大した事はなかったと言う事だ。
それより何より将軍と部長が、二人とも自分の立ち位置から出来る最善の事をしていたと、そっちに驚いていたと言って良かったからだ。
二人とも動きがまるで見えず――ええ、これっぽっちも!
ちょっぴり「英雄」の片鱗を垣間見ました。
マトヴェイ部長、渋カッコ良かったです。
「レイナ嬢!ちょっとそこの噴水で浸して来ましたから、とりあえず…って、ああっ!指輪掠ってますね、これ⁉︎」
こちらも、いつの間にここと噴水を往復していたのか、ウルリック副長が濡らしたハンカチーフを持って走り寄って来た。
「ホントの擦り傷ですし、よく見ないと分からないですし、すぐ消えるとは思いますけど、さすがに明後日は無理ですよ⁉︎そして断言しますけど、確実にお館様にバレますよ⁉︎いっそ帰国遅らせます⁉︎」
冷たい水に浸されたハンカチを頬にあてがわれて、一瞬だけ顔を顰めてしまったけど、私を含めてアンジェスの関係者全員が、ウルリック副長の「お館様」の一言に凍り付いた。
「い…いや、でも、遅れたらバリエンダールに乗り込むって言われたし…それはそれでバリエンダール王宮が凍り付きそうな……?」
「いえ、我々が凍り付くくらいなら、ここは潔く元凶の王宮に凍って貰いましょう!」
いやいや、ウルリック副長!そこに国王陛下がいらっしゃるのに、保身が清々しすぎです!
「………うむ。今回に限っては、儂も副長に賛成したいところだな。いくら老い先短いと言えど、妻のおらぬ所で死にたくはないわ」
「「⁉︎」」
テオドル大公の言葉に目を剥いたのは、どうやら私だけじゃなかったっぽかった。
「テ、テオ殿……今の聞き捨てならぬ話も含めて、状況を説明してくれんかね……?」
当たり前だけど国王陛下の表情は、何が起きているのか分からないと言った表情だ。
少し後ろから、ミラン王太子やフォサーティ宰相、もう一人の宰相令息が駆け付けて来ようとしているのも見える。
さしずめ、メダルド国王は普通にお茶会の様子を見に来たところで、後は側室夫人とその息子の乱入を聞いて、駆け付けて来たんだろう。
「陛下、恐れ入りますがその前にお願いがございます」
そこへ、それまでほぼ無言だった、バリエンダールの当代〝扉の守護者〟である聖女マリーカ・ノヴェッラ女伯爵が、静かに立ち上がって国王陛下へと声をかけた。
恐らくは、聖女と言う特殊な立場上、国王陛下に先に声をかける事を許されていると言う事だろう。
「ベネデッタ様の所に遣いを出して頂いて、スフィーン、アクアマリン、ルベライトの内、お持ちの宝石があればお貸し下さるようお願いして頂けますか。隣国からの客人の治癒に使いたい、と」
「⁉︎」
宝石で治癒が出来るとは初耳だけれど、メダルド国王がさほど驚きを見せていないところを見ると、バリエンダールではそれほど珍しい話ではないのかも知れない。
魔力で氷柱が出来て落ちるくらいなら、魔力と宝石で治癒的な事が出来てもおかしくはない。
国王の頷きを目にした侍女が一人、この場から下がって行った。
手ぶらで下がったようだから、何かの証拠隠滅は疑わなくても良さそうだ。
私はそれと前後するように、少し先で何人かを縛り上げていたトーカレヴァをそっと手招きした。
「ねぇ、レヴ。この紅茶の毒、すぐに分かりそう?今、双子別件で外に出してるから、他に心当たり浮かばなくて」
軍より王宮の護衛騎士より、元にせよ特殊部隊出身の方が何か分かるんじゃないかと言うタダの偏見だったけど、トーカレヴァは、さも何でもない事の様に、ヘドロ色になっていない方のティーカップの中身に浅く指を入れると、それを今度はほんの少量、自分の舌に乗せた。
「……ああ、痺れ茶ですね、コレ」
「痺れ茶?薬じゃなくて?」
首を傾げる私を横目に、今度は茶器の蓋を取って、中を覗き込んでいる。
「間違いないですね。バリエンダール南部のパオリーノって島で栽培されている特殊な茶葉で、一時期アンジェスにもこっそり持ち込まれた事があるらしいんですよ。茶葉と味の両方を覚えさせられた覚えがあります」
見た目には、所謂「工芸茶」の様な仕様であるらしく、お湯の中で花が開くと同時に痺れ薬が滲み出るらしい。
そんなところで凝るなとは言いたいけど、土産や贈答品に紛れさせて持ち運ぶのには便利だったのかも知れない。
「……うん?バリエンダール南部のパオリーノ島?北部地域じゃなくて?」
「そうですね。と言うか、そもそもバリエンダール北部地域やサレステーデなんかは、気候的に紅茶も珈琲も仕入れるだけで、栽培なんてしていない筈ですよ?」
「……あ、そう」
トーカレヴァのその話を聞いて、私は視線を茶器からフォサーティ側室夫人へと視線を移した。
「なっ、何よ⁉︎さっきから何なのよ、おまえっ!」
「――そもそも」
19年間の人生において、おまえよばわりされる事ってあんまりなかったかな…などと思いながらも、私はそもそもの疑問を口にした。
「息子さんが超の付く単一民族推進論者なのに、そのお母様が北方遊牧民達の間で知られたお茶、なんてモノを持ち込む事の方が妙なんですよ。ね?」
「はぁ⁉︎」
髪を振り乱しながら叫ぶ夫人には、もはや宰相家側室夫人としての品位も欠落しているようだった。
「でも、これだけ人が集まっているのだから、媚薬も睡眠薬も使いどころがない。毒だって、王女殿下に大公殿下、聖女様に次期王妃様までいる以上、助かろうが助かるまいが自分達の主張なんて聞いても貰えないだろうから、これも使えない。だからまあ、嘔吐薬か痺れ薬あたりかとは思いましたけど」
そう言って、私が側室夫人の顔を覗き込めば「ひ…」と、幽霊にでも出くわしたかの様な顔色になっていた。
「重要なのは『北部地域のお茶』を強調した事。このお茶で皆が倒れたところで、自分たちは北方遊牧民の一人に薦められただけと主張をして、北部への制裁の口実を作る。息子さんの方は、王女殿下を甲斐甲斐しく看病したりなんかして、好感度を上げる」
ここでちょっと深呼吸。
「――馬鹿ですか?」
これくらい言っても、許されるよね?
叩かれたんだし!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
1日4回の更新は、本日までとなります。
明日からはオンタイム更新のため、夜になる予定です。
引き続きどうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m
毒に反応して色が変わるとは聞いていたけど、まさかこんなに毒々しい事になるとは思わなかった。
いや、視覚効果としては、ある意味抜群なのかも知れないけど。
「――何をしているか!」
そこに別方向から鋭い声が発せられ、あっと言う間にその場の主導権が声の主へと持っていかれた。
「「「……陛下!」」」
声を上げたのは、多分ハールマン侯爵令嬢母娘と、聖女マリーカ・ノヴェッラ女伯爵だ。
ミルテ王女やロサーナ公爵令嬢は、どちらかと言えば呆然と事態の成り行きを見ていた、と言った方が正しかった。
「陛下…っ⁉︎」
そして、その声に過剰に反応したのはフォサーティ側室夫人だった。
どうにか、目の前の紅茶が乗るティーワゴンをひっくり返して、起きた事実をなかった事にしようと焦ったのか、制していた私の手を押し退ける様に、ティーワゴンへと手を伸ばした。
私も慌てて身体を反転させて、夫人とワゴンの間に再度割って入る。
「おどきっ!」
「つっ……!」
パン…ッ!と、ある意味小気味良い音が周囲に響き渡った。
「レイナ嬢‼︎」「ユングベリ嬢‼︎」と言った声があちらこちらで聞こえた――と、思う間もなく、いつの間にかマトヴェイ外交部長が目の前にいて、フォサーティ側室夫人の腕を空に向かって捻り上げていた。
痛いと叫ぶ夫人を無視する様に、もう一方の手は鞘に入ったままの剣を持って、母親の方へと動きかけていたグイドの喉元へと突き付けている。
「――済まない。近くにいたのが、ベルセリウス侯だったら、もう少し早く動けていたかも知れない」
マトヴェイ外交部長の言葉に、ふとベルセリウス将軍の姿を探すと、将軍は将軍でいつの間にか、側室夫人と息子に付いて来ていた護衛の方を、トーカレヴァと一緒に地面に捻じ伏せていた。
「い、いえ、茶器を払い退けようとした手が当たっただけなので、大した事では…」
一瞬「オヤジにもぶたれた事ないのに…!」なんて主人公が叫んでいた、何かのロボットアニメが頭をよぎったけど、アレはその後、甘ったれだ何だと叱られていたから、シチュエーションとしては、ちょっと違うのかも知れない。
いずれにせよ、そんな事を考えたくらいには、大した事はなかったと言う事だ。
それより何より将軍と部長が、二人とも自分の立ち位置から出来る最善の事をしていたと、そっちに驚いていたと言って良かったからだ。
二人とも動きがまるで見えず――ええ、これっぽっちも!
ちょっぴり「英雄」の片鱗を垣間見ました。
マトヴェイ部長、渋カッコ良かったです。
「レイナ嬢!ちょっとそこの噴水で浸して来ましたから、とりあえず…って、ああっ!指輪掠ってますね、これ⁉︎」
こちらも、いつの間にここと噴水を往復していたのか、ウルリック副長が濡らしたハンカチーフを持って走り寄って来た。
「ホントの擦り傷ですし、よく見ないと分からないですし、すぐ消えるとは思いますけど、さすがに明後日は無理ですよ⁉︎そして断言しますけど、確実にお館様にバレますよ⁉︎いっそ帰国遅らせます⁉︎」
冷たい水に浸されたハンカチを頬にあてがわれて、一瞬だけ顔を顰めてしまったけど、私を含めてアンジェスの関係者全員が、ウルリック副長の「お館様」の一言に凍り付いた。
「い…いや、でも、遅れたらバリエンダールに乗り込むって言われたし…それはそれでバリエンダール王宮が凍り付きそうな……?」
「いえ、我々が凍り付くくらいなら、ここは潔く元凶の王宮に凍って貰いましょう!」
いやいや、ウルリック副長!そこに国王陛下がいらっしゃるのに、保身が清々しすぎです!
「………うむ。今回に限っては、儂も副長に賛成したいところだな。いくら老い先短いと言えど、妻のおらぬ所で死にたくはないわ」
「「⁉︎」」
テオドル大公の言葉に目を剥いたのは、どうやら私だけじゃなかったっぽかった。
「テ、テオ殿……今の聞き捨てならぬ話も含めて、状況を説明してくれんかね……?」
当たり前だけど国王陛下の表情は、何が起きているのか分からないと言った表情だ。
少し後ろから、ミラン王太子やフォサーティ宰相、もう一人の宰相令息が駆け付けて来ようとしているのも見える。
さしずめ、メダルド国王は普通にお茶会の様子を見に来たところで、後は側室夫人とその息子の乱入を聞いて、駆け付けて来たんだろう。
「陛下、恐れ入りますがその前にお願いがございます」
そこへ、それまでほぼ無言だった、バリエンダールの当代〝扉の守護者〟である聖女マリーカ・ノヴェッラ女伯爵が、静かに立ち上がって国王陛下へと声をかけた。
恐らくは、聖女と言う特殊な立場上、国王陛下に先に声をかける事を許されていると言う事だろう。
「ベネデッタ様の所に遣いを出して頂いて、スフィーン、アクアマリン、ルベライトの内、お持ちの宝石があればお貸し下さるようお願いして頂けますか。隣国からの客人の治癒に使いたい、と」
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魔力で氷柱が出来て落ちるくらいなら、魔力と宝石で治癒的な事が出来てもおかしくはない。
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「痺れ茶?薬じゃなくて?」
首を傾げる私を横目に、今度は茶器の蓋を取って、中を覗き込んでいる。
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見た目には、所謂「工芸茶」の様な仕様であるらしく、お湯の中で花が開くと同時に痺れ薬が滲み出るらしい。
そんなところで凝るなとは言いたいけど、土産や贈答品に紛れさせて持ち運ぶのには便利だったのかも知れない。
「……うん?バリエンダール南部のパオリーノ島?北部地域じゃなくて?」
「そうですね。と言うか、そもそもバリエンダール北部地域やサレステーデなんかは、気候的に紅茶も珈琲も仕入れるだけで、栽培なんてしていない筈ですよ?」
「……あ、そう」
トーカレヴァのその話を聞いて、私は視線を茶器からフォサーティ側室夫人へと視線を移した。
「なっ、何よ⁉︎さっきから何なのよ、おまえっ!」
「――そもそも」
19年間の人生において、おまえよばわりされる事ってあんまりなかったかな…などと思いながらも、私はそもそもの疑問を口にした。
「息子さんが超の付く単一民族推進論者なのに、そのお母様が北方遊牧民達の間で知られたお茶、なんてモノを持ち込む事の方が妙なんですよ。ね?」
「はぁ⁉︎」
髪を振り乱しながら叫ぶ夫人には、もはや宰相家側室夫人としての品位も欠落しているようだった。
「でも、これだけ人が集まっているのだから、媚薬も睡眠薬も使いどころがない。毒だって、王女殿下に大公殿下、聖女様に次期王妃様までいる以上、助かろうが助かるまいが自分達の主張なんて聞いても貰えないだろうから、これも使えない。だからまあ、嘔吐薬か痺れ薬あたりかとは思いましたけど」
そう言って、私が側室夫人の顔を覗き込めば「ひ…」と、幽霊にでも出くわしたかの様な顔色になっていた。
「重要なのは『北部地域のお茶』を強調した事。このお茶で皆が倒れたところで、自分たちは北方遊牧民の一人に薦められただけと主張をして、北部への制裁の口実を作る。息子さんの方は、王女殿下を甲斐甲斐しく看病したりなんかして、好感度を上げる」
ここでちょっと深呼吸。
「――馬鹿ですか?」
これくらい言っても、許されるよね?
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